宝塚ジャーナル

帝劇ミュージカル『ビューティフル』

雪組『ロシアン・ブルー』『RIO DE BRAVO!!』初日囲み会見(9月18日)

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 雪組東京公演『ロシアン・ブルー 魔女への鉄槌』『RIO DE BRAVO!!』が、9月18日に東京宝塚劇場で開幕した。

『ロシアン・ブルー』(作・演出/大野拓史)は、1937年のソヴィエト(現ロシア)を背景に、魔法使いの末裔たちが繰り広げる政治と恋のスクリューボール・コメディ。『RIO DE BRAVO!!』(作・演出/齊藤吉正)は、サンバのリズムにのせてカラフルにアップテンポに展開するラテン・ショー。

どちらも秋の気配の東京に、夏の暑さが戻ってきたような活気あふれる舞台だ。
また、この公演から就任した雪組トップ娘役の愛原実花にとっては、この日が故郷である東京での初日となる。

 

初日午前中に行われた舞台稽古のあと、トップコンビが囲み会見に応じた。

_MG_1767まずは水夏希の挨拶から始まる。

水「皆様、本日はお忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。新しい相手役を迎え、雪組としても私としてもセカンドステージのつもりで、心も新たにがんばっていきたいと思いますので、どうぞ1か月間よろしくお願いします」

愛原「千秋楽まで精いっぱいがんばってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします」

ーー新しくコンビを組まれて、実際の舞台での、お互いについて新しい発見は?

水「発見ですか(笑)。(愛原は)けっこう慌ててハクハクしてしまうタイプなんですけど、その割リにはちょっとした、たとえばマイクがはずれてしまったリ、ベルトが取れちゃったり、カツラが絡まってしまったり、そういうハプニングに対して、アドリブがなかなかきくなあということがありました」

_MG_1755愛原「ハプニングがあると動揺してしまうんですけど、水さんがしっかり支えてくださるので、なんとか立っていられます」

ーーお芝居とかダンスとか息の合い方は?


水「そうですね、何も言わなくても、今回のお芝居なんかはすごく間が大事だと思うんですけど、言わなくてもこっちの呼吸を汲んでやってくれるところがあるので、毎日新鮮な感覚でやれる部分もあります。でもまだまだ経験が浅いぶん、ちょっと頭で考えてしまったお芝居になってしまうところもあるので、せっかくこういうお芝居、きっちりかっちりではない遊びのある作品なので、自由にいろんなことを感じながらやっていったらいいと思います」


ーースクリューボール・コメディの難しさと楽しさを。ショーのほうは新しい試みもありますが?

_MG_17871水「コメディということでは、雪組は『君を愛してる』も『ZORRO』もコメディチックで、コメディ続きかなと思いつつ、根本的にはちゃんとした作品でしたから、最初からコメディと銘打ってあるものは初めてです。本当に呼吸が大事で、大野先生ともお稽古場で、全員の、出演者の間が合ったときはすごくおもしろいけれど、ちょっとでもズレるとやっぱり違和感が出てしまうので、ものすごく難しいなと。でも舞台に乗って、お客さまの拍手とか笑い声をいただきまして、“あ、今日の間はいけてたのかな”とか毎日こちらものせていただいて、大劇場では公演していました。こちらでもみなさんからいただく空気感を大事にがんばります。ショーのほうは見どころはたくさんありますけど、新しい試みで客席でポンポンを振っていただきます。今まであるようでなかったあり得ない(笑)ーー千秋楽のペンライトとかはありますけどーー体験だと思うんですけど、大劇場では初日から皆さん盛大に振っていただきまして。舞台と客席が一緒に楽しめるというのは本当にこのことなんだなと毎日実感しましたし、東京のお客様にも実感していただくことができればと思ってます」

写真撮影のあと、水夏希と愛原実花は記者たちに笑顔で一礼、拍手に送られ初日の楽屋に戻って行った。

 

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雪組公演『ロシアン・ブルー 魔女への鉄槌』『RIO DE BRAVO!!』は、9月18日から10月18日まで、東京宝塚劇場にて上演中。

 

当日券等の問い合わせ/東京宝塚劇場 03-5251-2001

 

          【取材・文/榊原和子 写真/岩村美佳】

『グッバイ、チャーリー』舞台稽古囲み(9月11日)

_MG_0287【新たなミュージカル・バージョンで】

ブロードウェイの名作コメディで、日本では越路吹雪をはじめとする数々のスターたちが演じてきた『グッバイ、チャーリー』が、今日12日、初日を迎える。その舞台稽古が行われた昨日夕方、主演の紫吹淳と貴水博之の囲み会見が行われた。

物語は、シナリオライターでプレイボーイのチャーリーの葬式から始まる。人妻との火遊びで彼女の夫に撃たれて死んだチャーリー。だが死んだはずの彼が、なんと女の姿でこの世に戻ってくる。驚いたのは親友のジョージで、女になったチャーリーを放っておけずに面倒を見ることに。そんなジョージに、女としてのチャーリーはしだいに惹かれていく…。


ちょっとファンタスティックな設定で、おかしく切なく、だがそのなかで人生を考えさせる、大人のロマンチック・コメディだ。
今回はミュージカル版としての上演だが、その作曲を担当したのが浅倉大介。浅倉といえば貴水とのユニットaccessで数々のヒットを飛ばし、音楽プロデューサーとしても活躍している。そんな朝倉ならではの音楽の力が加わり、より感動的でノリのいいグッバイ、チャーリー』に仕上がっている。

最後の舞台稽古を前に、主演の紫吹淳と貴水博之は、すっかり劇中人物になりきったようなカッコよさで報道陣の前に現れた。

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【一問一答】

ーー初日を前に今の気持ちは?

紫吹「男を演じるのは本当に久しぶりなんですが、やっぱりまだ覚えてる!みたいな感じですね。今回は前回のストレートプレイをミュージカルに変えたということで、演出の樫田正剛さんが、ジョージとの友情関係を大事に書き換えてくださっているので、よりよい作品になっていると思います」

ーー浅倉大介さんの音楽はどんな感じですか?

貴水「僕はもともと一緒にやってましたから安心してます。ミュージカルということでは彼なりに考えて作ってるし、サウンド自体は派手なサウンドで迫力のあるシーンがたくさんありますから、楽しみにしていてください」

紫吹「すごく音楽に助けられてます。前回描き足りなかったチャーリ−の心情が、浅倉さんの音楽で伝えられるんです。前向きに生きてるようで、実は切なさとかマイナスな気持ちとかがあって、そこがうまく表現されているので、私自身とても繋げていきやすいです。切ない綺麗な曲もあれば、ポップで明るい曲もあるし、場面に応じてさまざまな色を出してくれているので、私としても幅が広がったというか、チャーリー像がより理解しやすくなりました」

ーー貴水さんは、紫吹さんとの共演も作品も初めてだということですが。

貴水「宝塚出身のかたとの舞台はたくさん出ていて、男役のかたとも何人か共演させていただいてるんですが、紫吹さんがこの格好で出てきたとき、男の自分でも嫉妬してしまうくらいカッコいいなと(笑)。まずびっくりして、でもいっしょに稽古してたら、女になってからラストシーンに向けては本当に可愛らしいし。その変わっていくさまは見ててゾクゾクします。なかなかこういう人はいないので、そのへんも観にきてくださるかたには楽しみなところではと思います。ひさびさなんですよね?こういう格好は」

_MG_0332紫吹「踊ったりするなかではあったんですが、お芝居で男としてセリフをいうのは久しぶりです」

貴水「男物のパンツ姿も見せてるし(笑)」

紫吹「(笑)。チャーリーだとイメージ的にトランクスではなくてビキニっぽいのを履いてそうなんですが、すごいダサいトランクスを履いてて、チャーリーそれか?みたいな(笑)。そこも見せ場ですね(笑)」

貴水「その姿も美しい(笑)」

ーー貴水さんはコメディは初めてということですが。

貴水「なんかすごい汗をかいてやってます。それ以上に、チャーリーが死んだり生き返ったりするので、普通では起こりえない感情表現をするのでパワーがいるし。でもやってても楽しいんで、思い切っていきたいと」

紫吹「私も前回はストレートプレイだったせいか、あまり汗をかかなかったんですが、今回は滝のような汗かいてます」

ーー紫吹さん、相手役としての貴水さんは?

紫吹「なんでチャーリーを好きにならないの?可哀想じゃない(笑)。でもやっぱり無理ですよね(笑)。貴水さんは私の経験ほどは舞台をやってないのにすごく器用にこなされてて、それがすごいなと」

貴水「イヤイヤ、付いていってるだけです」

ーー浅倉大介さんとaccess以外での作業はいかがですか?
 
貴水「今回この話が決まったとき、accessではかなりハイトーンだったので、もしかして大ちゃん、メチャ低いキーを書いてくるかもしれないなと思って(笑)、それも面白いかなと思ってたんですが。でもハイトーンのもあるし、ミュージカルならではのキーもあるし。そういった点では大ちゃんの新しい面が出ていると思います」

_MG_0301ーー紫吹さんにとって、この作品は思い出深いのでは?

紫吹「そうですね。まだ宝塚をやめて2作目で、あの頃は女をどう演じるかが分からなかったので、まさにチャーリーで(笑)。でも今回お稽古に入ったとき、低い声とかがんばらないと出なくなってる自分にびっくりしました。やはり今は“女性のほうが普通”みたいに逆転してることが驚きです。宝塚を退団してもう5年ですからね。でもその前の男役は18年でしたけど(笑)」

ーーさすがにこういう格好が似合いますね。

紫吹「へんなおばさんに見えないか心配です(笑)」

貴水「いや本当にカッコいいなと思いましたよ」

ーー貴水さんにとってのチャーリーは浅倉さんかなと。愛せそうですか?

貴水「大ちゃんが女性になったら? うーん(笑)、やっぱり劇中のセリフじゃないけど“僕にとって大ちゃんは親友だ”ということで(笑)」

ーー紫吹さんの場合は?

紫吹「とくに誰というのではなく想像してみたんですけど、やっぱり無理でしょうね(笑)。友達としての関係性が強ければ強いほど無理じゃないかと」

ーー最後に、紫吹さんの宝塚時代のファンも含めて、皆さんが心待ちにされてる作品だと思うのですが。

紫吹「そうですね。再演希望がいちばん多かった作品です。でもどうせ再演という形をとるならミュージカル化されればいいなと思っていたので、より喜んでいただける形になっていると思います。基本的なストーリーは同じで、そのなかでジョージとの関係がより深くなってて、より切なくなってます。樫田さんが“笑って笑って笑って笑って、泣いてもらおう”とおっしゃって。笑うと筋肉がほぐれるので泣きやすくなるそうです。それから、前回は2、3日の話でしたが今回は1か月ちょっとの話になってて、そういうことも含めて樫田さんが書き換えてくださった部分が、すごく効果的です」

貴水「詞とかも素晴らしいし」

紫吹「日本人ならではのわかりやすさが入って、より面白くなってますのでぜひ観にいらしてください」

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グッバイ、チャーリー

●9/12〜20◎東京芸術劇場中ホール

   9/26◎大阪厚生年金会館芸術ホール

作◇ジョージ・アクセルロット

作詞・上演台本・演出◇樫田正剛

音楽◇浅倉大介

振付◇川崎悦子

出演◇紫吹淳 貴水博之 本田有花 小林十市 坂本法子 斉藤レイ 水谷あつし 他

<料金>東京芸術劇場/一階席¥1O000 二階席¥9000 

             大阪厚生年金会館/S席¥1O000  A席¥9000 

<お問合せ>東京公演/キョードー東京03-3498-9999

                 http://ticket.kyodotokyo.com

                 大坂公演/キョードーチケットセンター 06-7732-888(前売開始9/12)

                  http://kyodo-osaka.co.jp

                               【取材・文/榊原和子 撮影/岩村美佳】

『シェルブールの雨傘』制作発表(9月9日)VOL.2

_MG_0108【一問一答】

ーー井上さんと白羽さん、先ほど歌われた感想とお互いの舞台について。

井上「聞いていただいた通り、ものすごく恋愛が盛り上がっているときの歌なので、いきなりこのまま出て歌えというのは、まるで拷問のような辛さがありましたが(笑)、2人で励まし合って、ここはシェルブールだと言い聞かせながら歌いました(笑)。できれば会場の明かりを落としてもらいたかったけど、撮影のかたがフラッシュ禁止と聞いて、それも出来ないなと(笑)。歌ってみて感じたのは、やはり名曲が持つ力は強いですね。役者はその気になりやすいので、もうここはシェルブールだなと思えました(笑)。白羽さんの印象は、とにかくお綺麗で、カトリーヌ・ドヌーブにも負けないくらいで。でも、どんな楚々とした女性かと思っていたらよく喋るかたでした(笑)。でもそこもまた素敵な二面性ですね」

_MG_0054白羽「この曲は宝塚時代の課題曲だったので、もともと歌ってはいたのですが、やはり難しくて。緊張もしましたが改めて素敵な曲だなと思いました。井上さんは客席からは何度も拝見させていただいてましたが、この間お稽古場で、初めて発声の練習をさせていただいたときに、あまりの声の心地よさに、ずっと聞いてたいなと思ったくらいです。すごく包容力のある声の持ち主だなと。
それに気さくにいろいろ教えてくださって、今日ももっと緊張するかなと思っていたんですが、すごく励ましてくださったおかげです。ありがとうございます」

ーー謝先生、作品の新しいコンセプトを。

謝「この作品に改めて思ったことは、女性は現実的で、男性はすごくロマンを持っているなと。シェルブールという町で若い2人が恋に落ちる、でも人生は巡り巡ってみんな変わっていく。その変わっていく中にさまざまな人生ドラマがあるということを、いろいろな形で見せたいなと思ってます」


ーーぞれぞれどんなふうに自分の役を見せたいかを。

井上「それが今話せればどんなにいいかと思うんですが(笑)。印象としては全て音楽で進行してるというのではオペラと同じなんですが、オペラはセリフ的なレチタティーボと歌い上げるアリアがあるんですが、これは、そういう変化がないままどんどん曲が変わっていく。それにフランス語なので、歌ってるような話しているような感じが心地いいんですが、それを日本語でしかもお芝居としてやるには、どういう方法論があるのかなと。これまで自分がやってきたものが生かせるかもしれないし、この作品独自の方法論が必要なのかもしれない。そこを考えながらという感じですね」 

_MG_0106白羽「まだお稽古が始まっていないので、今は映画を観たりしていろいろ研究しているのですが、なによりもドヌーブさんの美しさが際立ってますので、ビジュアルは大事にしたいと思っています。それからジュヌヴィエーヴは16歳なのですが、私も宝塚を卒業して初めての舞台で、男性のかたと組ませていただくことも初めて、そういう新鮮な気持ちが役につながればと。またフランスの音楽は、曲想が深いだけでなく甘く切ない感じがあるので、そういうところも歌のなかで出せればいいなと思ってます」

出雲「私の役はギイとマドレーヌしかほとんど絡んでないんです。そのなかでフランスの日常の家庭的な雰囲気が出せたらいいなと。それから歌ってますというのではなくて、井上さんの言われたように、セリフに自然にメロディがついている感じなので、セリフのように歌えたらと思ってます。そして伯母さんとはいっても、キーが低いわけではなく高い声のきれいな歌なので、そういう雰囲気を出したいです」

岸田「映画のカサールも宝石商らしい上品な雰囲気があって、ヒゲを生やしてますが、気品のあるヒゲをつけたいなと。僕の宝石商は、あまり映画とズレないでやればいいかなと思っています」

_MG_0131香寿「私は何も考えてないのですが(笑)、いつも台本をいただいて、そのファーストインプレッションを大事にしていくので白紙の状態です。まず映画のイメージをなるべく崩さないようにということ、白羽さんのお母さんとして舞台の上でちゃんと成立するようにしたい。何度か母親役をしてますが、フランスのお母さんのお洒落だったり現実的で強かったりというところを、自分なりに工夫していきたいなと思ってます」

ーー謝先生がこのカップルに期待するものは?

謝「井上くんとはこれが初めてですが舞台は何度か観ていて、白羽さんは宝塚で何度も仕事してます。この作品はずっと歌いながら表現していかなくてはいけないのですが、白羽さんは演技力がある人だし、井上さんもミュージカル以外のお芝居にも出ている人なので、歌唱力と演技力で安心な2人です。ビジュアルもハンサムボーイと美女なので心配ないですし。この『シェルブール』に出たことで、またさらに素敵な2人になっていくと思ってます」

ーー演出上でフランスの雨をどう表現されるのか? また2人にはフランス人という役作りは?

謝「雨のことに関しては特別兵器をご用意してますので、お楽しみに(笑)」


井上「僕はミュージカルでいろんな国の人になっててというか、いろんな国の人しかやってないんですけど(笑)、フランス人は初めてなんです。フランスの話でも僕はスウェーデン人だったし(笑)、初めてフランス人がきたぞという気持ちもありますが、どこの国でも人間は一緒だという気持ちもあって。ただ、フランス人だからこその愛情表現というのもあると思うんです。たぶん日本人とは違うし、たとえばイタリア人の愛情表現とも違う、そこが研究のしどころかなと(笑)」

_MG_0160白羽「私は宝塚の現役時代、フランス人が多かったのでフランスは大好きです。フランス人というとどこかストレートではない感じもあるんですが、このジュヌヴィエーヴという役でいえば、フランス人というところに捉われすぎていると違うかなと。16歳の彼女が持つストレートさを重視したほうがいいのかなと思ったり。バランスを考えていきたいと思ってます」

ーー白羽さんが退団後の第一作にこれを選ばれたのはなぜ? それから相手が男性ということで違いは?

白羽「まだ在団中にこのお話はいただいていたのですが、まず日生劇場には2度程出させていただいたことがあって、まさか卒業後すぐに出していただけるとは思っていなかったので、とても嬉しかったのと、作品の名前を両親に伝えたとき、母がとくに喜んだのですが、絶対に出てほしいといわれました(笑)。そして井上さんとご一緒できることでもぜひと思いました。男性のかたとの共演は初めてで、今はだんだん慣れてきましたが、ポスター撮りのとき、思わず「付けまつげは付けられますか?」と聞いてしまって(笑)。しかもメイクさんに「井上さんが付けられないので、私もやめます」と言ったり、合わせるところがちょっと違ってたみたいです(笑)。宝塚の世界が大好きでしたけど、卒業した今は新しい世界でまた頑張りたいし、その気持ちでいっぱいなんですが、私自身が気がつくよりも、井上さんが気になるところがこれから出てくるのではないかと思っていますし、そのつど意識して直していきたいと思います」



ーー最後にそれぞれ作品への意気込みを。

出雲「宝塚を退団してちょうど1年経って、自分を見つめ直すのにはいい充電期間でしたが、その1年間で、やはり私は舞台に立ちたいと心から思うようになりました。今回その機会をいただいて本当に嬉しく、頑張りたいと思っています」

岸田「全編音楽のミュージカルに初めて出ることで、また違った発見があると思うので、新鮮な気持ちで取り組みたいと思います」

香寿「私は今年、いろいろな舞台、そして役に取り組ませていただいて、またこの作品で今年の最後までいろいろなことを学べるのが幸せだなと。この舞台をいいものにして締めくくりたいです」

白羽「5月に退団して3カ月経つのですが、最初の頃はのんびりしてる自分が嬉しかったんですけど、10日目くらいから動きたくてしかたない自分がいて、早くお稽古したいなと思っていました。初めてのことばかりですが、先輩のかたたちに助けていただきながら、謝先生と井上さんに付いていきたいと思っています」

井上「この作品がどうして愛されるのか、その秘密を稽古しながら探りたいし、できれば、切なくて胸がきゅんとなるあの感じを舞台で再現して、それプラスやはり舞台だからこそというところも出せればいいなと思ってます。頑張ります」

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『シュルブールの雨傘』

●2009/12/528◎日生劇場

   2010/1/1417◎シアターBRAVA!

脚本・作詞◇ジャック・ドゥミ

音楽◇ミシェル・ルグラン

演出・振付◇謝珠栄

翻訳・訳詞◇竜真知子

出演◇井上芳雄 白羽ゆり ANZA 出雲綾 岸田敏志 香寿たつき

<料金>日生劇場/S席¥11000(平日夜は¥9500A席¥5500 

              シアターBRAVA!S席¥11000  A席¥8500 

<お問合せ>東京公演/東宝テレザーブ 03-3201-7777(前売開始9/19)

                   http://www.toho.co.jp/stage/

                   大阪公演/キョードーチケットセンター 06-7732-888(前売開始9/12)

                   http://kyodo-osaka.co.jp

                                       【取材・文/榊原和子 撮影/岩村美佳】

『シェルブールの雨傘』制作発表(9月9日)VOL.1

_MG_0231【フランスの名作ミュージカル映画の世界が甦る】

不朽の名作映画「シェルブールの雨傘」の舞台版が、この冬、豪華キャストで上演される。

カンヌ国際映画祭グランプリなど数々の賞に輝くこの映画は、ジャック・ドゥミ監督が脚本と作詞を、ミシェル・ルグランが音楽を手がけ、1964 年に公開されたフランス発のミュージカル映画で、車の整備士として働くギイと傘屋の娘ジュヌヴィエーヴの恋と別れ、そして時を経ての巡り会いを、美しい音楽で叙情豊かに綴っていくラブロマンス。
ヒロインのカトリーヌ・ドヌーブの出世作でもあり、公開以来、世界各国で大ヒット、観客の涙をしぼったことでも有名である。

今回、ギイ役にはミュージカル界の貴公子として人気の高い井上芳雄が、恋人のジュヌヴィエーヴには今年 5 月に宝塚を退団したばかりの元雪組トップ娘役、白羽ゆりが扮する。

周りを固める実力派のキャストは、ジュヌヴィエーヴの母に香寿たつき、宝石商のカサールは岸田敏志、ギイをひそかに愛するマドレーヌにANZA、ギイの伯母エリーズに出雲綾と、歌唱力と演技力のあるメンバーが集まった。

そして演出・振付は、昨年度の演劇賞をいくつも受賞、今や日本のオリジナル・ミュージカルの第一人者といってもいい謝珠栄が手がける。

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この日の制作発表の壇上には、カラフルな雨傘が飾られていて、舞台効果は満点。そんな華やかな雰囲気のなか、まず井上と白羽のデュエットが披露された。

場面は、兵役でアルジェリアに行くことが決まったギイと、それを悲しむジュヌヴィエーヴの甘く切ないデュエットソング。映画ではそのあと離れがたい2人が残された時間を惜しむように一夜を過ごすのだが、そのきっかけになるシーンだけに、井上と白羽はギイとジュヌヴィエーヴになりきって、愛し合う恋人同士の雰囲気を漂わせる。

_MG_0072美しい歌唱が終わると、演出の謝珠栄とメインキャスト3人が加わって、集まった記者たちとの一問一答が始まる。

 









_MG_0264【キャスト挨拶】

謝「私がまだ初々しかった頃、この映画を観まして色彩の鮮やかさに驚かされて、カトリーヌ・ドヌーブの美しさとか音楽に感動して、そして人生はなんて儚いんだろうとハンカチを濡らしたことを覚えています。その感動をそのままお客様に伝えられたらと思っています」

井上「ギイをやらせていただく井上芳雄です。映画はリアルタイムでは観ていませんが、最近出たDVDを見てすごく新鮮に感じました。歌ばかりで進行するミュージカルというのはほかにも無くはないんですが、歌の種類の違いとか、ミシェル・ルグランの音楽で流れるように進行していく物語に引き込まれましたし、これを舞台でどうやるんだろうと興味が湧いています。とても有名な作品で、『シェルブール』をやると話すと、年配のかたの反応がとくにいいので(笑)、期待を裏切らないように。また今の『シェルブールの雨傘』を作れればいいなと思っています」

白羽「ジュヌヴィエーヴ役の白羽ゆりです、宝塚を卒業してから初めての舞台となります。全曲歌というミュージカルは初めてで、難しさも感じていますが、また新しい気持ちで取り組んでいきたいと思ってます。私も映画を観て、カトリーヌ・ドヌーブさんの美しさと曲の素晴らしさをすごく感じて、それを少しでも自分なりに表現できればいいなと思っています。素晴らしいキャストのかたがたと共演できることも幸せで、たくさんのかたたちに観ていただきたいです」

出雲「憧れでありました東宝ミュージカルに出演させていただけるということで、大変嬉しく思っております。しかも宝塚時代からとてもお世話になっている謝先生の演出で、その素晴らしい感性と豊かな発想でどのような舞台になるのか楽しみです。そしてミュージカル界では有名なキャストの皆さんとご一緒出来ることも幸せです。私は25年間宝塚におりまして、昨年退団したのですが、男のかたと舞台に立つのはこれが初めてで(笑)楽しみです。それから宝塚で仲よくさせてもらった2人と、またこういう機会に巡り会えたことも幸せです。エリーズは病弱で優しい伯母さんです。宝塚時代は個性の強い役が多かったのですが、今回は新たなイメージで頑張りたいと思っています」

岸田「今回の役が宝石商のカサールで、最終的にジュヌヴィエーヴと結婚もすると聞いて、これは金にあかせて手に入れる悪役なんじゃないかと思ったんですが(笑)。とにかくDVDをと思って探したんですが全然なくて、取り寄せてもらってやっと観たら、すごく包容力のある善い宝石商だったんでホッとしています(笑)。全編に流れるミシェル・ルグランの音楽が素晴らしくて、できればあのテーマ曲を歌いたかったんですが(笑)。ちょっと残念ですが、僕も素敵な曲をたくさん歌わせていただきます」

香寿「エムリー夫人の香寿たつきです。私もDVDを探したんですがなくて。小さなビデオ屋さんでVHSを見つけて観たんですが、改めて素晴らしい作品だなと思いました。私は宝塚時代に、同じミシェル・ルグランの「ロシュフォールの恋人たち」という映画をショーにしたものを、やらせていただいたことがあり、そのときからフランスのミュージカルはなんて素敵なんだろうと思っていました。どんなふうにエムリー夫人を演じたらいいかとても楽しみです。また宝塚時代から、そして最近もお世話になった謝先生がどんな演出をされるのか楽しみにしています。新たな自分を引き出していただけると思いますし、素晴らしい舞台にするために、私も頑張っていきたいと思っております」

 

(VOL.2に続く)
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『シュルブールの雨傘』

●2009/12/528◎日生劇場

   2010/1/1417◎シアターBRAVA!

脚本・作詞◇ジャック・ドゥミ

音楽◇ミシェル・ルグラン

演出・振付◇謝珠栄

翻訳・訳詞◇竜真知子

出演◇井上芳雄 白羽ゆり ANZA 出雲綾 岸田敏志 香寿たつき

<料金>日生劇場/S席¥11000(平日夜は¥9500A席¥5500 

              シアターBRAVA!S席¥11000  A席¥8500 

<お問合せ>東京公演/東宝テレザーブ 03-3201-7777(前売開始9/19)

                   http://www.toho.co.jp/stage/

                   大阪公演/キョードーチケットセンター 06-7732-888(前売開始9/12)

                   http://kyodo-osaka.co.jp

                                  【取材・文/榊原和子 撮影/岩村美佳】

 

 

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