えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

ミュージカル『ゴースト』浦井健治 咲妃みゆ  秋元才加

越路吹雪の生涯を描くミュージカルに瀬奈じゅんが挑戦!


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「ラストダンスは私に」「愛の賛歌」「サン・トワ・マミー」など数々のヒットソングを残し、56歳という若さでこの世を去った伝説のエンターテイナー・越路吹雪の、あまりにも激しく、あまりにも熱い生涯が、33回忌となる今冬に新たなタッチで甦る。
 

華やかなショービジネスの世界で共に笑い、涙し、支え合ったマネージャー・岩谷時子との友情。
のちに生涯を共にした夫となる音楽家・内藤法美と慈しみ合った終焉までの日々。
美術家・衣裳デザイナーである真木小太郎への熱い想い。
何よりの理解者であった音楽プロデューサーの渋谷森久の存在。
そしてエディット・ピアフとのパリでの衝撃的な出逢いなどのエピソードを散りばめ、個性溢れる6名のキャストが縦横無尽に様々な役を演じることで、舞台に新しい越路吹雪像を浮かび上がらせる。
 



『ラストダンス』

〜the musical 越路吹雪〜
原作◇岩谷時子
脚本◇高平哲郎
演出◇山田和也 

出演◇瀬奈じゅん、斉藤由貴、宇野まり絵、柳家花緑、大澄賢也、別所哲也

製作◇東宝、コマスタジアム、東宝芸能

●2012/12/4〜19◎シアタークリエ ほか地方公演

http://www.lastdance-koshiji.com/ 


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戦場カメラマンの思いに迫る 宙組公演『ロバート・キャパ 魂の記録』

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実在の戦場カメラマン、ロバート・キャパの半生を描いた物語。
刻々と色が変わる空の背景、そして登場人物たち…と、まず見た目が綺麗だという点で宝塚らしさを感じさせてくれる舞台だった。

ロバート・キャパ(本名:アンドレ・フリードマン)を演じたのは凰稀かなめ。歌も芝居も安定し、その上で美しく、熱いキャパの姿を見せてくれた。ふとした瞬間の切なげな表情がよく、キャパとしての強い意志を感じられる芝居が魅力的だった。
その相手役となるのがゲルダ・ポホライル。こちらも実在の人物で、キャパの写真に惚れ込み営業を担当するうちにキャパの恋人となった女性だ。そのゲルダ役に抜擢されたのは伶美うらら。『クラシコ・イタリアーノ』新人公演(1110月)で初めてヒロイン役をつとめた95期の娘役である。まだまだ芝居も歌も経験不足である感は否めないが、目鼻立ちのはっきりとした大人っぽい品のある娘役で、今後のさらなる活躍が期待される。

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キャパが戦場カメラマンになっていく過程や、戦場でシャッターを切り続けることに賭けた思いが丁寧に綴られ、見易く、わかりやすい作品に仕上がっている。
行動を共にしているキャパとゲルダが物語の中心となるが、その周りにはキャパの友人で活動家であるチーキ・ヴェイス(春風弥里)や、同じ写真家であるアンリ・カルティエ=ブレッソン(蓮水ゆうや)の姿がある。この二人あたりがもう少しドラマに関わる展開が描ければ、もっと物語自体も深くなっていっただろう。春風や蓮水に対しては役不足であった気がする。
それでも春風は登場するだけで場の空気を動かす存在感を発揮していたし、また蓮水もゲルダの死をキャパに伝える場面などでその芝居心をみせた。

逆に美味しい役どころとなったのは、フェデリコを演じた鳳樹いち。キャパが撮った写真でも取り分けて有名な「崩れ落ちる兵士」の被写体となった人物で、そのひたむきさが胸を打つ。戦場での迫真のダンスシーンも含め、この作品で一番の見所となっていた。
またキャパがつとめていた会社の社長、フーク役の松風輝はたっぷりと肉襦袢をつけて意地の悪い役どころに挑戦。シム役の星吹彩翔は凰稀や蓮水と登場する場面が多く、蒼羽りくもダンス場面の中心を任されていたり、それぞれ見せ場が与えられていた。

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平和を願い、人々の生き様、心をフィルムにおさめてきた、ロバート・キャパ。混沌としたデモの空気感や、戦争の激しさなどを効果的にダンスナンバーで描き、キャパが実際にシャッターを切ってきた、その事実を舞台を通して目の当たりにする。
今回、作・演出を担当した原田諒はデビュー作である『Je Chante』(10年)、『ニジンスキー』(11年)、そして今回の『ロバート・キャパ』と実在の人物を題材とした作品が続いている。次作は大空祐飛の退団公演『華やかなりし日々』の作・演出が決まっているが、実在の人物の半生を追う作劇を抜けて、原田自身が描く物語から一体何が見えてくるのか。そこで作家の本来の姿に触れられるのではないだろうか。

 

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宙組公演
『ロバート・キャパ
魂の記録』
作・演出◇原田諒

1/272/7◎宝塚バウホール
2/152/20◎日本青年館大ホール

 

【文/岩見那津子 撮影/冨田実布】


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湖月わたるが当たり役を生き生き演じる『カラミティ・ジェーン』2012

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湖月わたるの主演作品『カラミティ・ジェーン』が上演中である。
19世紀のアメリカに実在した女性ガンマンの
カラミティ・ジェーンの物語は、いろいろな形で映画化・舞台化されているが、この音楽劇『カラミティ・ジェーン』は、2008年に初演。男役だったキャリアを生かしつつ湖月の等身大に近い女性に作り上げ、好演と評判が高かった作品だ

今回は相手役のビル・ヒッコックに若手俳優の金児憲史、サーカス団長のバッファロー・ビルにパパイヤ鈴木を迎え、華やかさがアップして2012年版となった。

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主人公は西部開拓時代にカラミティ(疫病神)・ジェーンとあだ名された凄腕ガンマンのジェーン。彼女は賞金稼ぎのビル・ヒッコックと出会い恋に落ちる。2人は賞金稼ぎの旅に出るが、ゴールドラッシュで栄えた町デッドウッドに落ち着き、子どももできる。しかし、急速に成長する西部には荒っぽい仕事が減っていき、2人は経済的に追い詰められる。
そんななか、ビルはジェーンの元を去る。子どもを里子に出し仕送りするために懸命に働くジェーンの話し相手は、酒場の踊り子ロウエラだけだった。そしてビルはかつて捕らえた悪党兄弟の生き残りライアン・マッコールの復讐を受け撃ち殺されてしまう。
ジェーンはロウエラの勧めで再婚するがうまくいかない。そんなジェーンに元ガンマンのバッファロー・ビルから手紙が届いて、ワイルドウェスタンショーのスターとして活躍することになる……。
 

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ジーンズにカウボーイハットが決まる湖月わたるはカラミティ・ジェーン役にぴったりで生き生きと演じている。ショーでのガンさばきや立ち姿は宝塚男役時代を彷彿とさせて格好いい。重いライフルの扱いも奮闘している。またジェーンの女性の部分も無理なく演じていて、母親らしくできなかったために娘に負い目を感じる切なさなど、自然な演技で心に迫ってくる。

そんな湖月とバランスがいいのが相手役の金児憲史だ。二丁拳銃を扱う長髪でイケメンのビル・ヒッコックで、舞台は2回目、音楽劇には初挑戦だが、押し出しがよく舞台映えのする役者だけに、これからの活躍も期待される。

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「西部劇だけど、現代劇だと思っている」と語るのはパパイヤ鈴木。この舞台の夫婦や子育ての問題が現代に通じる。パパイヤ鈴木が活躍するワイルドウェスタンショーの場面は明るく楽しい。ここではビルとしてではなく登場している金児にも注目。キュートで情に篤いロウエラの入江加奈子は歌って踊って活躍、ビルを撃ち殺すライアン・マッコールには山本芳樹、ナレーター他何役も演じる岡田達也、酒場の踊り子ソニアの南海まりなど、総勢15人で送るホットな音楽劇。

アメリカ開拓期から文明化という激動の時代の中で、運命に翻弄されながらも真っ直ぐに生きた1人の女性。その生涯を、ヒューマンに丁寧に描いた作品である。

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ミュージカル
『カラミティ・ジェーン』

作◇ジャン=ノエル・ファンウィック
訳◇浜文敏
脚色・演出◇吉川徹
出演◇湖月わたる 金児憲史 パパイヤ鈴木
入絵加奈子 岡田達也 山本芳樹 友石竜也 春海四方 梅津義孝 伽代子 南海まり 秋山エリサ 渡辺芳博 安達星来 後藤浩明

●2/411◎ルテアトル銀座
●2/17
19◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

<料金>
全席9,000円(東京大阪共通 全席指定・税込)

<お問い合わせ>
梅田芸術劇場
東京 03-3503-5030
大阪 06-6377-3888


【文/佐藤栄子 撮影/冨田実布
 
 
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『エリザベート』囲みインタビュー vol.2

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最後に山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス、高嶋政宏への囲みインタビューが行なわれた。


━━初演から20周年ということですが、いかがですか?


マテ (通訳)10年間というのは、とても長いですよね。長きにわたったということを先ず非常に喜んでいるのと、日本にとっては非常に大成功な公演だと思っています。素晴らしい演出家、素晴らしいキャストのお蔭だと思っています。私としてもベストを尽くして更に貢献していきたいと思います。(日本語で)ありがとうございます。


石丸 ロングランして、何年も何年もかけて作品が成長していく、そんな風に思うんですけど、もっともっと続けていける作品じゃないかと思っています。ので、僕もそのなかでのびのびとやっていきたいなと思っております。


山口 魅力的な作品で、こうやって長い間皆さんに愛されてて。このメンバーでそれを今年一年楽しく乗り切れればいいなと思っています。


高嶋 20年で、今年日本で12年じゃないですか。観ている人がいっぱいいらっしゃるんで、この間渋谷で飲んでたら「あ、高嶋さんだ。観ましたよ、あれ。ミルクの『市民よ怒れー♪』ってやってください」っていわれて「市民よ怒れー♪」って。「やってるよー」みたいな。それくらい浸透してるっていう。素晴らしいなって思いました。無茶振りは勘弁してください(笑)。


━━環境の変化ってありましたか?

高嶋 ありますねえ。今思い出せばね、初演の時舞台上で初めて足がつって。本番中ですよ。目の前真っ暗になって、吐くかと思いました、最初の帝劇の公演、あれで俺はもう二度とこの役やることはないと思ったら、こんなに長くやってしまったという。人間って不思議だなと思いました。


━━山口さんはいかがですか?

山口 僕はラッキーなことに毎回1対3でね。ルキーニは1人で今度は1000何回?

高嶋 どのくらいいくんでしょう。1300くらいいくんでしょうか。

山口 1300回くらい? だから今度2000回やるときは僕たちトートチームで花束持って行きますんで、それまで頑張って。

高嶋 ルキーニはサドンデスなので、ケガをしたらそこで終り。

山口 でも、大丈夫ですよ。何があっても皆でプロテクトして(笑)。


━ご家族の方はなにか?

高嶋 いやあーまたやるんだ、くらいですよ(笑)。家族なんてね、そんなもんで

す。                                    

 

━━甥ごさんがオーディションを受けたとか。

高嶋 そうなんですよ! ルーカス・リングウォールドと申します。スイスジャパニーズとアメリカンジャパニーズのクォーターっていうんですかね。とっても可愛くて。最初イヤだって言われたんですけど、僕が一緒に日本全国周ろうよ、一緒にいろんな美味しいもの食べようよ、一回試しに勇気振り絞って受けたらっていって受けたんですけどね。残念ながら。残念!


━━アドバイスはしてあげたんですか?

高嶋 いや、なんにもしてないです。ちょうど東宝のホームページ見てたらそれを見たもんで、「試しに受けなよ」って言って無理矢理連れていって可哀想な目にあわせちゃって。


━━メッセージをお願いします

山口 今年、ミュージカル『エリザベート』4大都市ツアー、このメンバーで元気に皆さんにエネルギーを振りまけると思っています。是非劇場に足をお運びください。お待ちしております。


石丸 山口さんがまとめてくださいましたので、本当にその通りですね。いろんな街でいろいろな方とお会いできるのを楽しみにしております。是非劇場に足をお運びください。待っています。


マテ (日本語)是非観に来てください、ありがとう皆様。


高嶋 僕なんかずっとミュージカルを一年通じてやっているわけじゃないんでね。またゼロからのスタートなので、とにかくこの会見を終った時点から、ダイエットを始めたいと思っています。軟骨成分コンドロイチンがもう殆どないもんで(笑)、ケガないように頑張ります。是非観に来てください。
 

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ウィーン初演20周年記念公演

ミュージカル『エリザベート』

脚本・作詞◇シルベスター・リーヴァイ

作曲◇ミハイル・クンツェ

演出・訳詞◇小池修一郎

出演◇春野寿美礼、瀬奈じゅん/山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス/

石川禅、岡田浩暉、大野拓郎、平方元基、古川雄大、寿ひずる、杜けあき、今井清隆/高島政宏 他

●2012/5/9〜6/27◎帝国劇場

〈料金〉S席13000円 A席8000円 B席4000円

前売開始 3/3(5月分) 3/10(5月分)

〈問合せ〉帝劇 03-3213-7221

●2012/7/5〜26◎博多座

●2012/8月◎中日劇場

●2012/9月◎梅田芸術劇場メインホール


http://www.tohostage.com/elisabeth/cast.htm



【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨
田実布】


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