えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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充実の二本立て!月組公演『アルジェの男/Dance Romanesque』囲み取材

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9月16日から10月16日まで東京宝塚劇場で上演されている月組公演『アルジェの男/Dance Romanesque(ダンスロマネスク)』の囲み取材の模様を舞台写真と共にお届けする。
『アルジェの男』は柴田侑宏が書いた脚本を大野拓史が演出した再演物。野心を抱き、成功への道を駆け上がろうとする男の姿を描いた作品で、感情の機微が描かれた柴田の脚本を大野が丁寧に演出し、見応えのある芝居に仕上がっている。ショー『Dance Romanesque』は中村暁演出。しっかりと前の芝居を味わったあとに続く、宝塚らしいスタンダードなショー作品。芝居を楽しみ、ショーで気持ちが華やいで…と宝塚を見たという満足感が得られるだろう充実した2作品となっている。
霧矢からの言葉にもあったが、月組トップスターとしての大劇場公演は4作目。息の合った蒼乃とのコンビも伺い知れる囲み取材となった。

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<囲み取材>

霧矢 月組にとりましては久々の悲劇のお芝居といいますか、最近ずっとハッピーエンドが続いておりましたので、ぐっと悲劇的ではございますが柴田侑宏先生のロマン溢れるお芝居と、爽やかで楽しい宝塚ならではのショーの二本立てを10月16日まで一生懸命お届けしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

蒼乃 お芝居は悲劇、ショーはとっても宝塚らしい楽しいショーになっております。今の月組の力を持って、精一杯頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

──気に入っているシーンを教えて下さい。

霧矢
 私はお芝居のオープニングでしょうか。月組久々の現代物といいますか、スーツで身軽で、大変動きやすい衣装で(笑)。私も下級生の頃は野心に溢れた、ギラギラした肉食系の役も・・・って表現がちょっと古いかもしれませんけど(笑)。そんな役もよくやったんですが、最近だと久々なので。お芝居のプロローグのダンスが新鮮で気に入っています。 

蒼乃 私はショーの中詰めで白いドレスで踊らせていただいている大人っぽいデュエットがあるんですけど、ああいう風に踊らせて頂くのは初めてなんです。雰囲気を出さなければいけないという課題もありますし、ちょっと挑戦している感じなので・・・

霧矢 あの場面のカツラもいろいろなパターンを取りそろえておりますので(笑)。

蒼乃 (笑)。
 
霧矢 私も今日は何かな?って感じで楽しんでいて(笑)。 

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──何種類カツラはあるんですか?

蒼乃 4種類あります。この場面は新しい感じですごく楽しいです。 

──では今、答えられたものと逆に、霧矢さんはショー、蒼乃さんはお芝居の見所を。

霧矢 ショーの出だしはエネルギッシュでテンション高く始まるんですが、その後がストーリー性のあるシーンが続いております。私たち二人が受け持っているのが、ノートルダム・ド・パリのワンシーンなんですが、5分間ぐらいの中でいかに全幕見て頂いたかのような満足感をお届けできるか。ドラマをお見せできたらいいなと思っております。
私たちも4作目に入りましたし、中身の濃い一場面一場面を、また色の違った物を、お届けできたらと思ってやっております。

蒼乃 お芝居は先ほど、霧矢さんがおっしゃっていたように、野心に溢れた男性が主役なんですけど、そこに絡んでいく娘役が3人いて・・・

霧矢 そうですね。

蒼乃 全然タイプの違う女性がそれでもやっぱり同じ人を好きになる。どれほど魅力的な男性なのか、というところもすごく見所で・・・

霧矢 プレッシャー?(笑)

蒼乃 違う、違います!(笑)

霧矢 こう、ひそかに私にプレッシャーを(笑)。 
 
蒼乃 (笑)男役さんが、すごく素敵に描かれているということです。 

霧矢 そうですか、はい(笑)。

蒼乃 (笑)、アルジェの場面と、パリの場面とすごく差があって時代の流れなども感じられると思いますし、月組でスーツ物というのも久しぶりなので、そういう点も楽しんでいただけたらと思います。

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<舞台写真>
『アルジェの男』
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『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
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月組公演

ミュージカル・ロマン
アルジェの男
作◇柴田侑宏
演出◇大野拓史 

ショー・スペクタクル
Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』 
作・演出◇中村暁 

●9/16〜10/16◎東京宝塚劇場

<料金>
SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込) 

<HP>
http://kageki.hankyu.co.jp/index.shtml


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よりパワフルに再演の幕が開いた『サイド・ショウ』囲みインタビュー

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ブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』が、シアター1010で10月1日に再演の幕を開けた。

昨年の4月に上演され、その深くて心を打つ内容とクオリティの高い楽曲で大評判を呼んだこの作品は、ビル・ラッセルの脚本・作詞、『ドリームガールズ』などを作曲したヘンリー・クリーガーの音楽で、98年のトニー賞で4部門にノミネートされている。

主人公は20世紀前半に実在した結合双生児のヒルトン姉妹。彼女たちは「サイド・ショウ」と呼ばれる見世物小屋からヴォードビルの世界へ、やがてショービジネスで成功して名を知られるようになる。そんな彼女たちの、ドラマティックな日々とそれぞれの恋や愛を数々の名曲とともに描き出している。


今回の再演で、さらに息の合った舞台を見せてくれている貴城けいと樹里咲穂は、一心同体化した動きと、パワフルで感情豊かな歌声でますます魅力を増している。恋人役が変わった貴城ヴァイオレットは、可愛らしさを増している反面、芯も強くなった。姉のデイジーを演じる樹里は、内面の揺れや心のひだをより繊細に表現。

新しく参加のメンバーで、ヴァイオレットに恋する青年バディの吉田朋弘は、若さゆえの真っ直ぐさと迷いをストレートに押し出した演技と歌唱。見世物小屋でヒルトン姉妹を支え、秘かに愛するジェイクは吉原光夫で、たくましい持ち味なのだが、それゆえに悲しみが滲み出る。見世物小屋のボス役の大澄賢也は少ない出番でありながら見事なインパクト。デイジーを愛するプロモーターのテリーの下村尊則は、安定した歌唱に落ち着いた演技が印象的。

アンサンブルを含めて全員が歌い上げる場面では、劇場中が『サイド・ショウ』の世界に巻き込まれてしまうような迫力に満ちていて、それだけに姉妹の生きる日々やドラマが、鋭く、痛みとともに突きささってくる舞台だ。

このミュージカルの舞台稽古のフォトコールと囲みインタビューが、初日前日に行なわれ、貴城けい、樹里咲穂、大澄賢也、吉田朋弘、吉原光夫、下村尊則が、扮装姿で取材陣に答えた。


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【一問一答】
 

ーー初日を前に手応えは?

樹里 盛り上がってます。

貴城 楽しくお稽古してきました。

下村 再演というより新たな初演という感じです。

大澄 新しいメンバーといいチームワークでやってます。
 

ーー新メンバーの吉田さんと吉原さんは?

吉田 とても緊張していましたが、皆さんに優しくしていただいて、再演という作品ですが、新しい作品という気持ちで取り組んでいます。

吉原 頑張ってます(笑)。

樹里 こんがりしてるよね。

吉原 焼いたんです。

大澄 似合うね。
 

ーー初演時はブロードウェイがライバルと言ってましたが、今回は初演がライバルということですが。

貴城 超えたでしょ。

樹里 おー!

貴城 言ったなー!

全員 (笑)。

樹里 じゃ私も言うよ! 超えてます!

貴城 細かいところまでブラッシュアップされて、振りも、私たちくっついてやってるんですけど、バージョンアップしてます。

大澄 全部変えました。

樹里 難しいこといっぱいやってます。皆、1年半の間にそれぞれ成長してそれが反映されて中身の濃い『サイド・ショウ』になっていると思います。

下村 馴染んだというか、役が。前は一生懸命演じていたのが自分と等身大になってきたかなと思います。

大澄 ナンバーの振りもほぼ全曲変えているんですが、前回はくっついた2人が何ができるのかということを考えることから始まったんですが、今は1人の人間に振付けすると2人でくっついたまま踊るという、この進化たるや素晴らしいです。これ別に衣裳とか接着剤でくっついてるわけではないですからね。くっついたまま踊るんですから、何芸というんでしょうか?

樹里 双子芸?

貴城 双子芸!

下村 これはもう2人以外できないです。

大澄 2人だからできるんだと思うし、僕は振付けてて楽しかったし、いい経験しました。
 

ーーどうやって離れないでいるというか、最初はどうでしたか?

樹里 苦労しましたよ。

貴城 一歩歩くだけでも離れるし、普通に歩けないという。

樹里 今はなんでもできるし、足上げとかもね。

貴城 最初は離れるといけないからバンド付けようかみたいな話もあって。舞台もね。でもそんな必要は全然なくなりました。
 

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ーー吉田さんと吉原さん、好きなナンバーとか?

吉田 自分で歌ってる以外にも好きなものはたくさんあるんですけど、いちばん気をつけたいのは、音楽が素晴らしいので、その音楽を殺さないようにしながら、役の感情を混ぜ込んでいきながら。音楽をちゃんと聞いていただきたいので、全編聞いていただきたいですね。

吉原 無駄なところが1つもないと思います。自分のシーンは心を込めて歌いたいですね。
 

ーー意気込みを。

貴城 再演なんですが、お稽古の初めから初演のつもりで零からのスタートで、新たに作り直して、組み立てていった感じで、明日の初日を楽しみにしてるんですけど、確信として前よりもさらにいい作品、いい舞台になっていると思います。皆さんぜひぜひ観にいらしてください。

樹里 私たちの演じるこの双子で、どんな困難にあっても前向きに生きていくこと、生き生きと輝いていくことの素敵さを感じていただいて、前向きに元気になっていただきたいです。

大澄 生きていく意味、生きていく力を感じる作品です。

下村 この中にある「ありのままの自分を愛して」という素晴らしい歌のように、観た人それぞれがありのままの自分を、自分の人生を愛していただいて、そうすれば相手を愛していけると思います。

吉原 人の心理というか1920年頃の人間も抱いていた悩みや思いは変わらないんだなと思います。自分も一歩前に進んでいきたいと思います。 

吉田 前向きなメッセージが詰まってる作品だと思います。人間と人間がコミュニケーションを取る大きな縮図というか、人間と人間がどう関わっていけばいいのかという縮図が見事におさまっている作品なので、共感できる部分もそうでない部分もすべて感じ取っていただければと思います。
 

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ブロードウェイ・ミュージカル

『サイド・ショウ』

脚本・作詞◇ビル・ラッセル

作曲◇ヘンリー・クリーガー

演出◇板垣恭一

出演◇貴城けい、樹里咲穂、大澄賢也、吉田朋弘、吉原光夫、下村尊則 他

●10/1〜10◎シアター1010

●10/15◎森ノ宮ピロティホール

〈料金〉11000円 (全席指定、税込)未就学児童の入場不可

〈問合せ〉東京/03-3202-5400 コマ・スタジアム

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

http://www.sideshow.jp/(PC&携帯)



【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】

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白羽ゆり出演の『I LOVE YOU,YOU’RE PERFECT,NOW CHANGE』で恋の相談イベント

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10月8日から東京グローブ座を皮切りに、全国4都市、21公演が行われるオフ・ブロードウェイ発のミュージカル『I LOVE YOU,YOU’RE PERFECT,NOW CHANGE』。
このミュージカルにちなんで、10月11日(火)19時公演と10月18日(火)19時公演の終了後に、出演者の中川晃教、米倉利紀による【恋のお悩み相談室】を開催することが決定した。

「愛の伝道師」こと中川晃教・米倉利紀が、お客様の恋の悩みに直接答える。また女性の視点から、白羽ゆり、神田沙也加の2人もアドバイスする。
参加条件は開催当日のチケットを持っていること。また「恋のお悩み」は、公式HP( 下記に掲載)の特設ページからも投稿できる。


ミュージカル『 I LOVE YOU, YOU‘RE PERFECT, NOW CHANGE 』は、1996年から2008年まで、オフ・ブロードウェイで12年間、5003回というロングラン上演されていた大人気作品。
2人の男優と2人の女優、たった4人で、舞台上でシーンごとに入れ替わり、全く違った男女の愛の形を演じ分けるのが見どころになっている。

18話からなるストーリー構成のなかで、恋愛未満、恋愛中、恋愛後の恋人たちと周囲の人々が次から次へと登場し、観客の視線をくぎ付けにする。

4人ですべてを演じ分ける本作は、中川晃教、白羽ゆり、神田沙也加、米倉利紀という豪華な顔ぶれで、演出を担当するのは、オリジナルの演出家であり、ミュージカル『ア二―』の演出家として11年間日本で仕事をした経験をもつ、ジョエル・ビショッフ。
 

そのジョエル・ビショッフが来日して、ますます熱気溢れる稽古場から、演出家と出演者のコメントが届いた。



稽古場写真1
 
【コメント】
 

ジョエル・ビショッフ

ニューヨークで大成功した作品をもう一度上演できること、そして、上演されるのがアメリカの次に僕が大好きな国“日本”だということ、この2つが大きな喜びです。アメリカのリメイクではなく、日本人スタッフとまったく新しい『I LOVE YOU,YOU’RE PERFECT,NOW CHANGE』を作りたい。


中川晃教

この4人でタッグを組んで精一杯取り組んでいきます。


白羽ゆり

宝塚時代には決してなかったような役に挑戦しますので、ファンの方は驚くかもしれませんね。でもいい意味で裏切りたいですね。
 

神田沙也加

1人で14〜15人もの役を演じなければならないので、しっかり演じ分けたいです。
 

米倉利紀

出演者が多い、少ない、それぞれに楽しさ、辛さがある。4人芝居は初めてなので、それを感じたい。



オフ・ブロードウェイ・ミュージカル

『I LOVE YOU, YOU'RE PERFECT, NOW CHANGE』

演出◇ジョエル・ビショッフ   

出演◇中川晃教 白羽ゆり 神田沙也加 米倉利紀

●10/8〜23◎東京グローブ座

〈料金〉S席8400円/A席7350円(全席指定・税込)

【問合せ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00)

●10/27◎仙台電力ホール

【問合わせ】仙台放送 022−268−2174

●11/3◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

【問合せ】キョードーインフォメーション 06-7732-8888

●11/5◎日福岡キャナルシティ劇場

【問合せ】ピクニック 092-715-0374

www.musical-iloveyou.com



■「I LOVE YOU」恋のお悩み相談室

10/11(火)19:00公演終了後

10/18(火)19:00公演終了後

当日のチケットをお持ちの方のみご参加いただけます。

※「恋のお悩み」投稿はイベント当日、会場で投稿。または公式HPより投稿

公式HP http://musical-iloveyou.com/main/contact


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彩吹真央が紅一点で参加、ミュージカル『スパマロット』制作発表

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 来年1月に上演されるミュージカルコメディ『モンティ・パイソンのスパマロット』の制作発表が、都内の駐日英国大使館で、8月29日に行なわれた。この会見にはモンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルも急きょ来日、英国大使とともに作品PRに一役かった。


60年代末から07年代に一世を風靡した英国のコメディグループ、モンティ・パイソン。コメディ界のビートルズといわれ、BBCで放映された『空飛ぶモンティ・パイソン』は、約5年間続く人気番組となり、彼らの活躍が今日の人気番組、『ミスター・ビーン』『サタデー・ナイト・ライヴ』などに大きな影響を与えている。

このミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』は、映画「モンティ・パイソンとホーリー・グレイル」を原作として作られた爆笑ミュージカル。04年初演から5年の間に、ブロードウェイをはじめ世界20カ国で上演されて、大成功をおさめた。05年の上演時には、トニー賞で最優秀ミュージカル賞など3部門を受賞している。


内容はアーサー王伝説をパロディ化していて、聖なる剣・エクスカリバーを授けられたアーサー王が、宮廷キャメロットに集まった円卓の騎士を率いて聖杯探しなどの冒険に出る騎士道物語。壮大な音楽! だがナンセンスな歌詞、ブロードウェイミュージカルもパロディ化し、タブーとされる人種や宗教もネタにするのが、このミュージカルで、日本人に理解されにくい歴史的背景や文化にまつわる内容は変更があるというが、恐れ知らずのモンティ・パイソンのテイストが味わえるミュージカルになりそうだ。


出演者はアーサー王にユースケ・サンタマリア、ランスロット卿に池田成志、ロビン卿は戸次重幸、デニス・ガラハット卿に賀来賢人、マルチはムロツヨシ、パッツィはマギー、ベデヴィア卿に皆川猿時、と強烈な個性のキャスト陣で、その中の紅一点として、湖の貴婦人に宝塚出身の彩吹真央が扮する。

この日の制作発表では、戸次重幸が仕事で欠席したが、その他のキャストが役の扮装で華々しく勢揃いした。


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【挨拶】
 

エリック・アイドル(脚本・詞・音楽

私はエリック・アイドルと申します。モンティ・パイソンの中で6番目にいい人です(笑)。真面目な話からさせていただきますが、私は日本の首相になる準備があって今日来日しました。もし今日中にその決着がつかないのであれば、多分初のコメディアン首相になることになると思います(笑)。人々を楽しませる仕事はうまいかもしれないので(笑)。日本の皆さんは今年の春ひどい経験をされたと思いますが、その時点でプロデューサーの方達とお話した時にこのショーはやめようかという話になりました。しかし、逆に日本に是非来ていただいて、皆の前で元気をつけてもらうようにいわれ、応援する、伝えたいという気持ちで参りました。

英国大使の寛大にこの場所を提供いただいたことにお礼を申し上げたいと思います。また日本に戻ってきて、この『スパマロット』が上演されるのを心待ちにしております。ありがとうございました。


福田雄一(企画・脚色・演出)

20年以上、モンティ・パイソンのファンで続けていて、エリック・アイドルさんがいらっしゃると一週間前に聞いたもので、そこからもう体調がよろしくない(笑)。本当に生きてる心地がしないくらい緊張しております。日本はミュージカルが敷居の高いものとして捉えられているところがあって、そういう固定概念を払いきるほどの、面白い笑えるミュージカルにしていきたいと思っております。そのために、こんなくだらない皆さんに(笑)集まっていただきました。

こんなに面白いのであればミュージカルをこの先も観ようと、普段観ない人たちに思ってもらえるような、面白いミュージカルを作りたいと思います。
 

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ユースケ・サンタマリア(アーサー王)

本日は土砂降りの雨のなか(当日は晴天)、英国大使館にようこそ。普段は入れないとこらしいです。こういうミュージカルに出ることになってこの格好をしてみて、今不安なんです、俺って分かるかな(笑)。ただでさえ地味な顔してるのに。相当目張り、つけまつげしていかないと俺って分からないんじゃないか。アーサー王っていう役は、王なんだけど市民から知られていなくて、「知らねえよ、お前なんて」と無視されるという、まさに普段の自分と同じです。すさまじいポテンシャルを秘めている、にも関わらず、それをなかなか人に分かってもらえない、気づいてもらえない。どうせユースケだろうみたいな(笑)。このミュージカル、この舞台から、普段の憤り、悔しさ、それをぶつけたいと思います。降板しないように頑張ります。

 

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池田成志(ランスロット卿)

英国大使館に生きている間に入れると思っていなくて。先ほど、こういう衣裳を着て、向こうに中庭という素敵なところがあって、そこで煙草を吸って、すっかり英国気分に浸っておりましたら、蚊に数箇所刺されまして、やはりここは日本だなという(笑)。それから僕は今までそれほどモンティ・パイソンのことを知らなかったんだなということを告白しなければいけないんですけれども。さきほど監督がおっしゃったミュージカルの垣根を下げて笑えるミュージカルにしたいということでしたが、いまだかつて日本では笑えたミュージカルがあったためしがないので(笑)、非常に不安でございます。こうやって一気にハードルを上げて終りたいと思います。

 

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賀来賢人(デニス・ガラハット卿)

先ずこの衣裳そしてこのメイクで英国大使館に立っている自分を誉めてあげたいと思います。僕も本当に『スパマロット』のことは知らなくて、決まってから映像を見させていただいたんですけれど、すぐファンになりまして、福田さんの熱量というのも勿論知っておりますし、今から楽しみでしょうがないです。最年少なので、先輩達に負けないように、舞台上で真剣にふざけられたらいいなと思っております。

 

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ムロツヨシ(マルチ

マルチで、いろんな役をやりますムロツヨシでございます。今回いろんな役をやりますので、皆さんよりも歌う曲の数が一番多くて、歌はあんまり得意とかそういうわけではないので、先週からレッスンを始めてまして。やる気はアピールをしていきたいなというのと、そのレッスンが1時間1万円かかるんですね。で、レッスン場も自分で借りて2100円。で、週1回、12100円も自腹できらないといけなくて……頑張ります(笑)。

 

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マギー(パッツィ)

この衣裳を初めて着させていただいたとき、自分でもびっくりするくらいのシックリ具合というか。一回着たことがあるんじゃないかっていうくらい。こんなにシックリするのは丸井のヤング館でもないですけれども(笑)。すごい!「俺はまり役来たかな」っていうのと同時に、これは韓国でパッツィの方が着ていた衣裳なんです。歴代パッツィを演じられてこられた方の汗ですとか、イズムみたいなものを継承して頑張りたいと思っております。

 

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皆川猿時(ベデヴィア卿)

僕は衣裳がシックリきていません。パツパツです。痩せろといわれました。こういうこと言っちゃいけないんですけど、今おしっこ我慢してるんです(笑)。自分がフランス人の俳優だったらここでおしっこしてるんですけど。日本人だからちゃんと我慢したいと思います。

 

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彩吹真央(湖の貴婦人)

今の私の一番の悩みは、皆さんコメントで笑いをとっていらっしゃってて、オチで私が笑いを取れないと、というプレッシャーがかかっているんですけど(笑)。紅一点といっていただきまして、宝塚では男役をやっておりましたが、皆さんと同じ色に染まらずに、赤く情熱的に演じられたら嬉しいなと思っております。それだけではなく場面のなかに埋もれることなく、歌とか存在感で笑いを取る役だなと思いますので、その辺りも新しいチャレンジとして頑張りたいと思います。

 

━━今回の日本版のみどころとキャスティングのポイントがありましたら。

 

福田 アーサーは王様なのにものすごくコケにされる役で、コケにされた時の、受け手のリアクションと返しが面白い人でないと絶対にいけない。いまだにタモリさんにカタカナの人と呼ばれ続けているポジションで、テレフォンショッキングで次に繋げる時に唯一電話切られる(笑)。そういうバカにしていい人と認識されている方は他にいらっしゃらないんじゃないかなと思っております。本当にアーサーとしてはポテンシャルが高く、楽に演じていただけるんじゃないか。ここはもうユースケ・サンタマリアしかいないのではないかと思いましてお願いしました。

日本版のみどころは、僕はブロードウェイで『スパマロット』を観たときに一番感動したのは、小学生のお客さんと、真っ白な頭のおばあちゃんがいて、そのおばあちゃんが最初から最後まで笑ってて。出来る限りそういう形のものに、「あれはちょっと年齢の限られている笑いだね」ということではなくて、オールエイジで楽しめるミュージカルにしていこうと思っています。

 

━━キャストの皆さんは出演されるうえで、どんなところを楽しみにしていますか?

 

ユースケ 昔ミュージシャンだったんですけど、何故今やっていないか。それがこのミュージカルで分かると思います。なのに何故か初舞台がミュージカルだった(笑)。数年経ってまたミュージカルの仕事が来たっていうのは、なにか音程がどうとか歌がうまいとかヘタとかを越えた何か? 今回そのパンドラの箱が開くんじゃないか。自分が楽しみだし怖いです。

 

池田 勿論ミュージカルと銘打っているわけですから、音楽を楽しみたいと思うんですけども、すでに今この衣裳を20分着て、この辺(頭)がぼうっとしてきて…この衣裳大丈夫かよ本当に(笑)。昨日家族で『ホーリー・グレイル』を見ていて、娘が「グダグダだね」と(笑)。本当にそういうところって大事だよなと思ってるので、堅苦しくなくて楽しめるような雰囲気を歌とか演技の合間に。お正月ですからなんだっていいと、楽にいこうということを楽しみにやっていきたいです。

 

彩吹 私も成志さんと同じく昨日改めて映画を見たんですけど、グダグダで(笑)。でもそのグダグダを自分はとても楽しいなって思うんです。でもそのグダグダを舞台でやるときの怖さみたいなものがちょっとあると思うし、やはり英国とアメリカと日本では、笑いの質が違うだろうなってなんとなく想像するので、そのあたりをどういうふうに笑っていただけるか。そういう意味では今まで私もいろいろな衣裳を着させていただいたり、いろんな役をさせていただきましたけれど、新たなパンドラの箱を開けられたらいいなと思っています。


賀来 僕は高いキイで歌うあげるシーンがあると予想されますので、12000円のボイストレーニングを教えていただいて、早めに通っとこうかなと思います。

 

皆川 僕はちょっと12000円は無理なんで(笑)。稽古で歌がうまくなって、うまいなぁって言われたいですね。

 

マギー 皆さん昨日慌ててビデオ見たっていう方が多いなかで、僕は本当にこの作品に懸けておりまして。パッツィはかなり大きな荷物を本番中ずっと背負ってるんですけど、この5ヶ月で7キロの減量に成功しました。もう総てここに焦点を合わせています。なぜならば私の母がですね、ミュージカルが大好きなんですね。だから、母の喜ぶ顔が見たい。それを楽しみに頑張りたいと思います(笑)。

 

ムロ 演出の福田さんとは、舞台を含めて何度かご一緒させていただいて、福田さんが作る場所で遊ぶことが一番大事なので、ちゃんと遊びたいなと。「歌大丈夫か、歌大丈夫か」と言われているので、時価1万円という高い月謝をいて(笑)、レッスン代は自腹で払い続けなきゃといけないっていう。それは考えます。エリックさんにも相談します(笑)。

 

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ミュージカル

『モンティ・パイソンのスパマロット』

脚本・詞・音楽◇エリック・アイドル

作曲◇ジョン・ドウ・ブレ

企画・脚色・演出◇福田雄一

出演◇ユースケ・サンタマリア、池田成志、戸次重幸、賀来賢人、ムロツヨシ/マギー、皆川猿時/彩吹真央

●2012/1/9〜22◎赤坂ACTシアター

●2012/2/2〜5◎森ノ宮ピロティホール

〈料金〉

東京/S席10500円 A席9000円 (前売10/8 10時〜)

大阪/S席10500円

〈問合せ〉

東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00)  

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888(10:00〜19:00)  

http://www.spamalot.jp/


【取材・文/榊原和子 佐藤栄子 撮影/冨田実布】

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