えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

黒木瞳主演舞台『京の蛍火』

今井翼が包容力で大地シャネルを包み込む『ガブリエル・シャネル』


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ガブリエル・シャネル。
有名ブランド「シャネル」の創始者であり、その生き方は新しい女性の文化そのものだった美のカリスマ。

彼女の12歳から71歳までを大地真央が演じる舞台、『ガブリエル・シャネル』が、5月14日から日生劇場で上演されている。
 

2年前の東京初演で評判になり、翌年に大阪で再演、今回は三演目になる。
脚本は斎藤雅文、演出は宮田慶子、ストレートプレイというより音楽劇で、曲やダンスがあちこちに散りばめられ、ミュージカル的な見せ場もいっぱい入っている。
 

物語は晩年近いココ=ガブリエルの回想によって始められる。
恵まれなかった幼少時、孤児院、自立、アーサー(今井翼)との出会い、彼との愛と悲劇的な別れ。その一方で、彼女が生きているファッション界との飽くなき戦いが描かれ、彼女をめぐる有名なエピソードがテンポよく描かれていく。
 

そのなかで見えてくるのは、合理的で知的で率直な彼女の生き方が、そのまま革新的なシャネルファッションの根底にあること。
そしてそのポリシーを貫くための戦いは、どんなに苦しくても退却することはなかったこと。それゆえに今も昔も女性たちの心をとらえ続けていること。


大地真央のガブリエルは、そんなガブリエルの一生を悲喜劇の両面をたくみに見せながら演じ分けていく。少女時代のコメディエンヌぶり、若いガブリエルの貪欲な生きるエネルギー、中年以降のワンマンで頑固な顔…。
芸術家としてはしなやかに強く、女としては脆さと弱さを持ち合わせているところが、大地ガブリエルらしい魅力だろう。
 
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そんなガブリエルを愛し、早逝したのちも彼女の魂にそっと寄り添うアーサーは今井翼で、ここ数年で身についた包容力で大地ガブリエルを包み込み、ほとんど年齢のギャップを感じさせないという頼もしさ。身のこなしやスーツ姿が端正なのも魅力だ。歌もダンスもできる俳優として、ミュージカル界でどんどん活躍の場が広がりそうだ。

最初の恋人のエチエンヌの升毅は男のエゴイズムをたくみに表現、売れない作家でナビゲーターもつとめる葛山信吾は明晰なセリフできちんと聞かせる。ドミートリー公の岩崎大は亡命貴族らしい貫禄と気品をうまく出した。

ガブリエルの周辺の女性たちもみんな美しく生き生きとしている。
とくに社交界の花形であるミシアの高橋恵子は、当時の芸術家たちのパトロンらしい退廃と美を感じさせて絶品で、カフェのマダムとしての歌も聴かせる。ガブリエルの叔母役の彩輝なお、妹役の華城季帆、そして大地の三人が並ぶと華やかで舞台まで明るくなる。
 

ラストシーンで時代に見放されたと失意のガブリエルが、自分の過去を振り返り、自分自身に誇りを持ち励まされ、立ち上がる決意をするシーンは感動的。
ファッション界で最後まで自分を信じて闘ったガブリエルと、舞台という世界で今もなお闘い続ける大地真央の姿がみごとに重なって胸を打つ。
 

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『ガブリエル・シャネル』

脚本・演出◇齋藤雅文 

演出◇宮田慶子

出演◇大地真央、今井翼、葛山信吾、升毅、岩崎大、彩輝なお、華城季帆、ジェームス小野田/高橋惠子 ほか

●5/14〜28◎日生劇場

S席12000円 A席8400円 B席4200円

チケットホン松竹0570-00-489

http://www.shochiku.co.jp/play/shusai/1105/index.html



【文/榊原和子 撮影/冨田実布 舞台写真/松竹】



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水夏希がbjリーグで国歌独唱

 

日本プロバスケットボールリーグの『共に、乗り越えよう。東日本大震災 復興支援ゲーム  ECC presents bjリーグ 2010ー2011シーズン プレイオフ ファイナル 4』の、2日目となる5月22日に、元宝塚歌劇団雪組トップスターの水夏希が国歌独唱で出演する。

 
また、水夏希がアーティストMizとして活動しているユニットGuys☆From The Earthも、ゲストライブを行なう。

この日のライブには、bjリーグ復興支援ゲームのテーマソングである「情熱のうた」を歌っているカラーボトルも出演する。



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Guys☆From The Earth
 

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カラーボトル

【「共に、乗り越えよう。東日本大震災復興支援ゲーム」の趣旨】

bjリーグとは、2005年に地域密着の理念を基に発足した、日本初のプロバスケットボールリーグ。

bjリーグには、宮城県仙台市に本拠地を置く「仙台89ERS」があり、この度の震災によりスポーツ興行を続けることが困難になるという危機的状況を抱えている。
さらに東京を本拠地におく「東京アパッチ」、埼玉を本拠地におく「埼玉ブロンコス」の興行も、今シーズンは活動を休止となった。 
 

選手ならびスタッフ一同は、この状況を真摯に受け止め、それでも自分たちに出来ることは何かを考え、
支援に向けた募金活動などはもちろん、プレイし続けて、観客に多くの笑顔と感動を与えることが一番の支援だという結論に至り、
「共に、乗り越えよう。」というスローガンのもと、残りの試合を実施してきた。 



【イベントの予定】

5月21日(土)と22日(日)は、そのbjリーグの頂点を決める試合が行なわれるが、
そのゲームの間の時間を、復興支援ゲームにふさわしいゲストを招いてミニライブを行なう。
 

水夏希とGuys☆From The Earthが出演する回は、22日の「プレイオフファイナル4」で、3位決定戦とファイナルの2つのゲームの間の時間。
 

16時からゲストパフォーマンスとして「Guys☆From The Earthのミニライブ」を行ない、17時からのファイナルゲームの前に、国歌独唱を水夏希が行なう。


【『共に、乗り越えよう。東日本大震災復興支援ゲーム』のスケジュール】

■5月21日(土) 開場/12時15分〜 

◇イースタン・カンファレンスファイナル 14時05分 開始 

◇ウェスタン・カンファレンスファイナル 18時05分 開始 

ゲスト/松田陽子、熊谷育美

■5月22日(日) 開場/11:00〜 

◇3位決定戦 13時05分開始(1日目の敗者) 

◇ファイナル 17時05分開始(1日目の勝者) 

12時〜「カラーボトル」 ゲストライブ 

16時〜「Guys☆FromThe Earth」 ゲストライブ 

17時〜 水夏希国歌独唱 

■会場/有明コロシアム(東京都江東区有明2-2-22) 
 
bjリーグ公式HP http://www.bj-league.com 


その他にも、この会場では、イベントブースで東北地方(宮城、秋田、岩手)の夏まつりの観光案内や、各地の特産品販売などが行なわれる。 

 




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「スミレ刑事の花咲く事件簿」会見写真より水夏希(撮影/冨田実布)


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謝珠栄の世界を演じる中川晃教と大和悠河『風を結んで』稽古場ルポ


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クオリティの高いオリジナルミュージカルを、丁寧に作り続けている演出・振付家の謝珠栄。

彼女が率いるTSミュージカルファンデーションが、東宝と組んで製作する名作『風を結んで』が、6月に日比谷シアタークリエで上演される。 
 

出演者は、中川晃教、大和悠河、藤岡正明、小西遼生、菊池美香という若々しいメンバーに、脇を固めるベテラン、山崎銀之丞、大澄賢也。
 

時代背景を明治維新後、新しい風が吹きはじめた明治9年からの1年間に設定して、熱い志や思いに生きた若者たちの青春を、爽やかに躍動的に表現する作品である。
この作品の稽古場が5月14日に報道陣に公開された。 

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物語は、慶応四年(1868年)8月から始まる。

会津藩白虎隊の士中二番隊42名は、夜明けと同時に起こった官軍の一斉射撃にさらされて壊滅。飯盛山に逃れたその半数の隊士たちは、市中の火災を若松城落城と誤認して、次々と自決して果てた。

そして時は流れて、明治9年(1876年)、版籍奉還、廃藩置県、そして廃刀令の発布と、目まぐるしく時代が移り変わろうとしていた。

そんなある日、道場一の剣豪として知られる橘右近(大澄賢也)に、真剣で勝負を挑まれた片山平吾(中川晃教)と仲間の田島郡兵衛(藤岡正明)、そして加納弥助(小西遼生)は、
ひょんなことから洋行帰りの大林由紀子(大和悠河)と捨吉(山崎銀之丞)に助けられる。
由紀子は、本物の武士による「パフォーマンス一座」を結成したいと言い出して3人の度肝を抜く。

一方、右近の妹の静江(菊池美香)が、橘家の苦境を救うために岡場所に身を売ろうとしているのを知った平吾たち三人は、
静江を救うために金の工面をしようと奔走するのだが……。 
 

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この日は、稽古の一部を公開。
2幕の始まりから3場面ほどで、激しい殺陣が、剣豪役の大澄賢也を中心に繰り広げられている。
 

どうやらそれは、大和悠河扮する大林由紀子が結成した「パフォーマンス一座」の演目らしい。

せっかく研鑽を重ねた剣の道を、そんな形でしか使えないことに憤懣やるかたない武士たち。
そんななかで、着物のつくろいや掃除などを淡々とこなす中川晃教のひょうひょうとした雰囲気と、その友人である藤岡正明、小西遼生の3人組の爽やかな存在感が楽しい。

場面が変わって、大和悠河演じる洋行帰りの大林由紀子がさっそうと登場。

旧弊な武士の信念にこだわる大澄賢也の橘と激しくやり合う。その中で怒りのあまり口をついて出る由紀子の英語が、なめらかでみごとだ。

そこへ訪ねてきた菊池美香扮する静江、橘の妹で日本女性らしく自己主張を胸におさめた大人しい娘である。いわば正反対の生き方をしようとしている由紀子と静江の対話は、現代にも通じる女性の生き方を考えるものになっていて、このあたりも謝作品ならでは。

しみじみとした対話の場面あり、TSの舞台には欠かせない激しい動きの殺陣やダンス、掛け合いの歌などが次々に披露されていく。
そろそろ汗ばむ時期とはいえ、出演者たちはみるみる汗だくになるのも謝珠栄のミュージカルの現場らしい。
 

この物語のテーマは「生きて生きて、生き抜く」ことだと、謝は言う。

現実が苛酷という点では、まさに今も激動のただなかである
維新後を生きた若者たちの、はかなくも熱く、さわやかな生きざまが、大空を吹き抜ける風のように、ひときわ心に訴えかける舞台になりそうだ。
 

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【演出家と主演者からのメッセージ】
 

謝珠栄「日本中が変わろうとしている時。この『風を結んで』という作品をやる意味というか、意義というか、使命感を感じます。観に来てくださるお客様がたの心に勇気を与えられればと思っております」
 

中川晃教「片山平吾という役をやらせていただく中川晃教です。謝先生の舞台に今回初めて出させていただきます。TSミュージカルの『風を結んで』が今回再演になるということ、そして私にとっては4年ぶりのミュージカルであり、デビューして10周年になるということで、1つ大切な年になるということで、楽しみにやらせていただくこの『風を結んで』に、本当にやりがいを感じている稽古場です。時代が大きく変わっていく幕末から明治にかけて、ラストサムライという言葉がある通り、サムライを捨てて、サムライをやめて、新しく自分の生きる道を見つけていく若者です。元気いっぱいに『風』を生きていきたいと思っています。どうぞたくさんのかたに観に来ていただきたいと思っています。よろしくお願いします」
 

大和悠河「大林由紀子役をやらせていただきます大和悠河です。物語の中で若者たちが熱く一生懸命に生きています。そんな中で女性も自分の生き方というものを真剣に受け止め、考えて一生懸命生きております。この作品、とっても楽しいです。そして泣けます。きっと観に来てくださったお客様は、元気とか勇気とか、そういうものを持って帰っていただける作品になるのではないかと思っておりますので、皆様、ぜひぜひ観にいらしてくださいませ。お待ちしております」


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ミュージカル

 『風を結んで』

演出・振付◇謝珠栄

脚本◇大谷美智浩

出演◇中川晃教、大和悠河/藤岡正明、小西遼生、菊地美香/山崎銀之丞、大澄賢也 他

●6/4〜19◎シアタークリエ

●6/26◎中日劇場

●6/28〜30◎イオン化粧品シアターBRAVA!

〈料金〉S席9500円 A席8000円 (税込)

〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

http://www.toho.co.jp/stage/  PC
https://toho-navi.com/m/ 携帯 


【取材・文/榊原和子】


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NEWSの加藤とTOKIOの城島、そして朝海で『6月のビターオレンジ』

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NEWSの加藤成亮が主演し、15年ぶりに舞台出演というTOKIOの城島茂、そして元宝塚歌劇団雪組のトップスター朝海ひかるという、豪華でユニークな顔合わせの舞台が『6月のビターオレンジ』。
この作品の制作発表が、5月13日、都内で行なわれた。

作・演出は、ミュージカルからストレートプレイまで、次々にヒット作品を生み出している演出家のG2。
今回は彼が自ら出演者に当て書きしたという贅沢な舞台。
 

背景となるのは北関東にある田舎町。直樹(城島)と達也(加藤)は、開業医の父のもと生まれ育った、年の離れた兄弟。

何をやってもダメな兄に対して、何でもできてしまう優秀な弟。

ある日、兄は父と大げんか、勘当されて絶縁状態に。
そして母の死によって酒浸りになった父を置いて弟は全寮制の高校へ進み、村を出る。
そんな弟のもとに兄から電報が届く。「チチ、ヤバシ、スグカエレ」。
父ががんに侵されているという。急いで帰郷する弟。
その彼の前に若い謎の女性(朝海)が現れる。なんと父は彼女と結婚するというのだ……。


柑橘類の「橙」ビターオレンジにひっかけて、ちょっとビターなヒューマン・コメディーになるというこの舞台。
その制作発表に現れた加藤成亮、城島茂、朝海ひかる、G2は、すでに和気あいあいで、家族のような雰囲気。
その空気のまま、笑いに溢れた質疑応答が繰り広げられた。


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【一問一答】

 

ーーまずこの物語と役柄を。
 

G2「加藤さんと城島さんの顔を見て、年の離れた兄弟というのが浮かんできました。今、稽古中ですが、毎日このホンは面白いなと思いながらやってます。力の抜けた面白いものができたと思います」

加藤「どこをとっても問題ないにも関わらず、人生のピンチに立たされてしまう弟です」

城島「ダメなお兄ちゃん役です。親父の遺産を狙ってる見苦しさが愛くるしさに変わるようにと(笑)」

朝海「何を考えているかわからない女性で、私もよく言われるんですが(笑)。喋らないで謎めいてるんじゃなく、喋ってるのに謎めいているという難しい役なのでがんばります」
 

ーー作品の見どころは?
 

G2「役者さんです。全部で7人ですが、あとの4人の役者さんがかなりクセモノです(笑)。演劇ファンにぜひ観に来てほしい芝居になると思います。でも、稽古場からすでに笑いがあるというか、城島さんの必死なところが楽しい稽古場です」

加藤「素材は十分で演出も見どころ満載で、城島さんは15年ぶりといっても貫禄と滑稽さが素晴らしいし、自分が足を引っ張らないようにしたいです。この役もそうなんですがエリート扱いが多くてプレッシャーがあります。ダメな人です、というところを見せていきたいです」

城島15年ぶりというのは、本当に気がついたらここまでやってなかっただけなんですが、久しぶりの舞台なので、上手(かみて)と下手(しもて)をまず覚えてがんばろうと(笑)。不惑という年なんですが、惑いながらこのカンパニーと楽しくすごしたいです。初心に戻ってビターというよりフレッシュな柑橘系のアイドルという感じでいきたいですね(笑)。役柄は38歳で、ダメな兄で、いまだに1人ものという、何から何まで程遠いキャラクターですから(笑)、役作りが難しいです(笑)」

朝海「私もフレッシュな気持ちです。城島さんや加藤さんという顔ぶれに「スゴイ」と思いながら、稽古場を楽しんでます。6月という季節に合った爽やかな風が舞台に流れればいいなと。G2さんの当て書きで、何を考えてるか分からない女というので、見抜かれたかなと(笑)。喋り続けているのに謎の女というのは難しいのですが、アドバイスをいろいろいただいてますので、コメディを楽しんで演じたいです」
 

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ーー朝海さんからみた2人の印象は?
 

朝海「リーダーはすごくしっかりしてて」

城島「ありがとうございます(笑)」

朝海「加藤さんは優等生のイメージで、クールなのにとっつきやすいです」

加藤「光栄です(笑)」
 

ーーお2人にも稽古場とお互いの印象を。
 

城島「G2さんの稽古場についてはメンバーの松岡にもすごいよと聞いてたんですが、ディスカッションしながら進んでいきますし、丁寧な作り方でイメージしやすいですね。時間をかけていいものを作りたいというのを感じます。加藤くんはNEWSの中でもとくによくできたおぼっちゃまというか、真面目な好青年で、どこに連れて行っても恥ずかしくない弟みたいな。TOKIOにはないストイックな感じです。アバウトですからねTOKIOは、長瀬をはじめみんな(笑)。 TOKIOのみんなには「エーッ?」と言われて(笑)、編集できないからなーとか(笑)。総見ではそれぞれ席は各方向に座って、どこを見ても誰かが目に入るようにするとか(笑)。緊張させようとしてますね」

加藤「城島さんには稽古場で印象に残ってるシーンがありまして、ギターを弾くシーンがあるんですが、ほんの少しですが、それが兄よりも少しうまくなるというので、えっ本物のギタリストよりうまくなるって? どうしようと。そこを城島さんに教えてもらって、今まで独学で人に教わったことがなかったので、それはそのまま兄として慕うきっかけになりました。感謝してますし、今も教えてもらってます。僕のほうのメンバーはTOKIOと違って「ガンバレ!」くらいで、ちょっと寂しいです(笑)。個人的に親しい丸山隆平くん(G2演出『ギルバート・グレイプ』に主演)にも「がんばるしかないよ」と言われて、そうかと(笑)。城島さんはテレビを見てるかたには面白い人だと思われているかもしれませんが、僕はテレビで共演した時もちゃんと見てもらったり、それにカウントダウンでNEWSの復活のとき呼び込みをしてもらったりと、恩のあるかたです。熱くてまじめなかたです。現場でも台本を取った瞬間からスイッチが入るからすごいなと」

城島「必死でセリフを覚えてんのや(笑)」

加藤「それが声をかけづらいくらいで。それで用意スタートでちゃんとふざけができるというのがすごいなと。プロだなと」

城島「いやーもう、加藤くんのこの真っ直ぐさがねー(笑)。それに朝海さんのオーラ、これがすごいですね。元トップスターのかたと共演できるというのは。今、隣りにいるのに正視できないようなオーラで(笑)。娘役をやりたいくらいで(笑)、大階段がないのが残念です(笑)」

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ーー最後にこれは家族の話がテーマですが、最近、ご家族とどんな会話を?
 

加藤「震災があったことで、その安否確認も含めて話をしました。僕は阪神大震災も経験していますので、だからこそ注意もしていたんですが、母はけっこう脅えていたようで、机の下にもぐったとかそういう話をしました。あとはチャリティーの、事務所でやったチャリティの話とかしました」

城島「つい先日、武道館でライブがあって、毎回母を呼ぶんですが、その感想を聞いたら「むちゃ、よかったわー!」「かっこよかったわーギターソロ」って(笑)。「めずらしく歌ってたなー、新曲いつ出るの?」「5月23日や」「なんていうタイトル?」「見上げた流星」「いやーそれ見上げた根性や」(笑)、みたいなワケわかんない会話してました。そういうほのぼのした空気を与えてくれる親です」

朝海「このお稽古が始まる前に両親を東京に呼びまして、すごく久しぶりに家族全員で東京見物をして、浅草に行ってスカイツリーを見たり浅草寺のお参りをしたり、そういうことは家族で初めてでしたからとても新鮮で。両親は「疲れた疲れた」とか言いながら喜んでくれたようです。やはり震災ということがあったことで、家族の絆がより強まったような気がしますし、会話というほどの会話は思いだせないような、本当にたわいもない話ばかりなんですけど、そういう家族の時間がとても温かかったです」

G2「この話を書き終わってから、上の娘が就職して家を出ていきまして、すごい寂しくて。書いてるときに、この話ではお父さんが兄弟をすごく嬉しそうに出迎えるんですが、そこを書いてるとき、リアリティないかなと思ってたんですが、娘が帰ってくるとただただ笑顔になるので、あ、リアリティは大丈夫だなと思ってます(笑)」



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 『6月のビターオレンジ』

作・演出◇G2

出演◇加藤成亮/朝海ひかる/久ヶ沢徹、中川智明、内田亜希子、久保酎吉/城島茂

●6/3〜26◎東京グローブ座

●7/1〜6◎森ノ宮ピロティホール

〈料金〉東京/S席8500円 A席7500円 B席5500円(税込)

    大阪/8500円(税込)

〈問合せ〉東京グローブ座  03-3366-4020

         キョードーインフォメーション 06-7732-8888(大阪公演)  




【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】



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