宝塚ジャーナル

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幻想的な美しいミュージカル『ロミオとジュリエット』制作発表インタビュー

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この夏、星組が梅田芸術劇場と博多座で上演するミュージカル『ロミオとジュリエット』の制作発表が、6月8日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティに、マスコミ各社と200人のオーディエンスを迎え入れて開催された。

この作品はタイトル通り、シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」をもとにしてあり、作詞・作曲・演出を手がけるジェラール・プレスギュルヴィックによってミュージカル化、2001年にフランス「パレ・デ・コングレ・ドゥ・パリ大劇場」で初演。以来、スイス、ベルギー、カナダ、イギリス、ロシア、ハンガリー、オーストリア、韓国など世界各地で上演され、全世界で500万人以上の観客動員を記録するヒット・ミュージカルとなっている。

今回の日本初演は、大作ミュージカルの演出家としては日本でトップクラスの小池修一郎が潤色・演出。スペクタクルで現代的要素を持ち合わせ、詩的な楽曲や幻想性に富んだこの舞台を、さらにエンターティメントとして優れたものにしてくれるはずと期待は大きい。
この日の制作発表の出演者は、星組から英真なおき星組組長が司会で出席、ロミオ役の柚希礼音、ジュリエット役の夢咲ねね、ティボルト役の凰稀かなめは劇中でのナンバーを披露するなど、公演の片鱗を感じさせる歌唱で会場を盛り上げた。

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【キャストによる歌唱】

柚希礼音、夢咲ねね「いつか」

柚希礼音「僕は怖い」

凰稀かなめ「ティボルト」

柚希礼音、夢咲ねね「エメ(Aimer)愛」

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【メッセージ】

フランス版作詞・作曲のジェラール・プレスギュルヴィック氏からのメッセージ。

「親愛なる、日本のみなさまへ。
私が待ちかねております、ロミオとジュリエット宝塚バージョンの、初日公演を見に、あなたがたの元へ参ります。宝塚歌劇団という名高い劇団によって上演されますことは、私にとって大変名誉あることでございます。
と、言いますのも、宝塚歌劇団は女性のみで演じると言う独創性に富み、舞台美術、衣装、照明技術への多大なる名声はもはや説明する必要がないからです。
宝塚歌劇版、ロミオとジュリエットを拝見できますこと、また日本のお客様とお会いできますことを、心より楽しみにしております。
小池修一郎氏を始めとする、非常に熱心な関係者の皆様方の幸運をお祈りしております。
そして、他の宝塚歌劇団の作品同様に、大成功をおさめることを信じております。
それではまた、近いうちに。
敬意を込めて。

ジェラール・プレスギュルヴィック」

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【出席者挨拶】

小池 みなさま本当に本日はお忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。そして、梅芸の会員さんですか?ちょっと見えないですけど、ありがとうございます。
この作品は今、多々ご紹介にあり、皆様もフランスの舞台の断片とか、見に行った彼女達の様子とか、色々見ていただいてたけた思うんですけど、そして今社長の、ご紹介もありましたように、本当に現代的にアレンジされた、『ロミオとジュリエット』でございます。
そしてフランスのミュージカル、これは、フランスではスペクタキュルと呼ばれておりますけれども、そういうジャンルのモノが、日本で、日本人によって上演されるのは、たぶん今回が初めてであると思います。
だいぶ前に『十戒』という作品が、ツアー日本で上演されましたが、それ以来だと思います。それはフランス人のツアーでございました。
今回こうして、星組のメンバー、大変、本当に今も熱い歌唱を聞かせてくれた柚希礼音、そして、可憐な夢咲ねね、そして、ちょっと妖しいっていうとあれかな、ま、悩ましいというか、妖しい凰稀かなめという、この3人の大変魅力的なトリオでこの作品が上演されると言うことを、とても私も面白く思っております。
真夏の暑い時期に、大阪、そして博多と上演されるんですけど、たくさんの方にご覧いただいて、そして、このフランス製のミュージカルを、宝塚歌劇で上演するとどういう感じかというのを見ていただけるとありがたいなと思います。

柚希 みなさま本日はお集まりいただき、まことにありがとうございます。宝塚歌劇団星組の柚希礼音でございます。
えー、先ほど映像にもありましたように、私たちは今年三月にフランスに行かせていただき、フランス版を見させていただきました。本当に現代的で、ダンスシーンも激しく、音楽も素晴らしく、あの『ロミオとジュリエット』をこんな風に作った。これを作られた方は凄いなと感動いたしました。
この素晴らしい作品を今の星組で上演できることを、光栄に感じつつ、それと同時に日本初演を担う責任を感じております。
小池先生を信じて、お客様に楽しんでいただける舞台をお届けできるよう、お稽古に励んでまいります。みなさまどうぞ、よろしくお願いします。

夢咲 本日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。夢咲ねねでございます。
私は4年ほど前に、ウィーンで『このロミオとジュリエット』のウィーン版を見させていただいたんですけれども、そのときに、終演後に熱が出てしまうほど、本当に魅了された作品でした。ずっとそのときから、この作品をさせていただきたいな、と夢を見ていたんですけど、させていただくことが決まり、本当に今でも夢のようです。
ですが、お稽古が始まってみますと、本当に難しい曲ばかりで、とても大変だなぁと思うのと同時に、この素晴らしい作品を、ちゃんとお伝えできるよう、お稽古に頑張っていかなければいけないなと、そういう責任もとても感じております。
これからも頑張ってまいりますので、どうぞみなさんよろしくお願いいたします。

凰稀 みなさま、本日はお集まりいただき本当にありがとうございました。凰稀かなめでございます。
私もこの3月にフランスに行かせていただき、フランス版を見させていただいたんですけど、今までの『ロミオとジュリエット』のイメージとは全く違い、現代的で、格好良いミュージカルで、この作品を見て私も魅了させられてしまいました。日本で小池先生がどのように演出してくださるか、本当に楽しみにしてました。
えーー(笑)えっと、まだお稽古も始まって、まだ全貌もわからないのですが、小池先生と一緒に、役を突き詰めて、そして自分自身たくさん勉強していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


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【一問一答】

記者 フランスで公演をご覧になって、自分が演じる役の方を見たと思うんですが、どんな感想をお持ちになったか。格好良かったところとか、どんなところを参考にしたいとか、ありましたら。

柚希 私はロミオと言えば白いタイツみたいな、イメージがあったんですが、すごく男らしい、ロミオでした。なので、ロミオだからこうしなきゃっていうのじゃないんだなって思いまして、自分で自分らしいロミオを役として作っていこうと思いました。

夢咲 私はやはり、海外のミュージカルですので、まず言葉がわからないんですけれども、でも、それをも超える、気持ちが伝わってくるっていうか、やはり気持ちが一番大切なんだなと感じたのと同時に、フランスのその曲調というか、あの、現代的なアレンジの仕方とかを、とても素晴らしく歌ってらっしゃったので、すごく参考にしたいなと思いました。

凰稀 私は、フランス版とあと他にウィーン版とか色々見させていただいたんですけど、その中でティボルトさんっていうのは、男性がやられてきて、すごくガッチリした方がやってたので、それをどうやっていこうかっていう部分は、もうちょっと考えていかないといけないな、と思ってるんですけど、イメージ的に凄く熱いとか、見た目的に、暴れるってなってるっていうイメージが凄く強いんですけど、凄くフランス版をみて感じたのは、ティボルトの中の切なさとか、孤独とかっていうのが、すごくこの歌に表されてるなと思っていたので、そういう部分、内面的な部分を大切に演じていきたいなと思っております。

記者 小池先生へ。みなさん今回のロミオとジュリエット、現代的ってキーワードをおっしゃってる方が多かったですが、どの辺りに現代的なところがあるのか?小池先生ならではの強調されたいこと、特筆されたいことをお願いします。

小池 現代的という理由は音楽です、やっぱり。ロックミュージカルというか、さっきもお聞きいただいたもののリズムが、全部テイストであるということが違うんだと思います。
逆に言うと、お話はむしろ非常に原点というか、オリジナル、元のシェイクスピアの原作に非常にのっとってると思います。つまり、演出された物語が、その時代の現代のNYだったということと比べると、そういうことにはなっておりませんので、やっぱり、時代の世界観みたいなものは、中世の原作に近いと思います。
ただビジュアルの、衣装やなんかのコンセプトであるとか、音楽であるとか、そういった所はものすごく今のモノに、洗いなおしてると。
あと、お話の構築として、非常に独特なのは、ティボルトという役が、ジュリエットの従兄弟なんですけど、ロミオに殺されるというのは、それは決まっている筋なんですけど、そのティボルトが従兄弟であるジュリエットにずっと密かに恋をしているという設定が、ものすごく強調されていて、先ほど歌った歌もティボルトのジュリエットへの思いを歌っているんですけど、争いになる一つのキッカケというか、動機が、ティボルトのジュリエットへの愛であり、それがロミオとジュリエットが結婚したことを知って、ティボルトが逆上するという作りは、このフランス版の、今のこのミュージカルの非常に特徴的なところであると思います。
そして、やはり強調されているところは、最終的に争う人たち、広げてみると世界の紛争ということに繋がると思うんですけど、そういったものが、愛の力で乗り越えることができるのではないか。というメッセージがこの作品の根幹にあると思います。
宝塚版でもやはりそこのところは、ちょっとお客さまに表現してまいりたいなと思っております。宝塚でも大劇場公演ではないので、選抜メンバーですから、その意味では、梅田芸術劇場でやる『ロミオとジュリエット』という形に、ミュージカル作品として、つくるといいますかね、そこにもっと、焦点を合わせていく感じになると思います。
でも、この今の柚希礼音、夢咲ねね、凰稀かなめといった彼女達の、今が盛りの星組の花たちが競って競演していくわけですから、そこにこの物語のロマンティズムっていうのが、上手く噛み合って、「ロミオとジュリエットって昔のたるい恋物語でしょ?」ってイメージじゃなくて、もっとスリリングでエキサイティングなドラマとして、お見せできればなと思っております。

記者(以下しばらく浜村淳氏) イタリア映画の『ロミオとジュリエット』は、シェイクスピア文学の香り、古典文学の香りをそのまんま残しながら、小池先生のおっしゃいました、大変エキサイティングな若い人のキビキビとした颯爽とした物語に仕上げました、一方アメリカ映画の『ロミオとジュリエット』は、ディカプリオが車ぶっ飛ばしたりして、もの凄い現代的な『ロミオとジュリエット』をやりました。どっちも面白かったんですが、どちらに期待をおいて拝見すればいいでしょうか?

小池 えーっとですね、どちらかというと、どちらでもないと思うんですね。というのは、現代だからといって、マフィアというか、ヤクザもの系に置き換えられていたと思いますし、イタリア映画のは当時こうだっただろうっていうのを、再現しているところが、ロケーションや、時代考証みたいなものを、もの凄く正確にやったというのが魅力であって、したがって、出演者たちがあの物語の設定の16歳とか、本当にその年齢の人がやることで新鮮だったと思います。この作品の場合は21世紀のミュージカルであるというところなので、そこに期待をしていただくといいかもしれません。映画のどちらも、私もどうかな?と思ったんですが、どちらとも違うように思います。
筋の運びが原点にあって、基本的には近いと思うんですけど、ティボルトのあり方が違ったりもしてますし、ヴィジュアルも今の最先端のファッションみたいなものを、上手くアレンジしている形ですし、というところで、宝塚ならではのこういうヴィジュアルの面白さとか、美しさもあると思うのでそこに期待していただければと思います。

記者 映画ではロミオが始めてジュリエットと喋るパーティーの場面がありますね。とってもロマンチックでした。一方チャンバラもあれば、オリビア・ハッセーのヌードもありました。そのうちのチャンバラはありますか?

小池 これはですね、ダンスで全部表現されておりますのと、あの、あと、ピストルもまだこの物語に出てこないので、従いまして、どちらかと言うと素手と短剣とかでしょうね。あの、ちゃんと、星組はファイティング強いんで(笑)、だからちゃんと柚希さん鍛えてますから、楽しみにしてください。

記者 夢咲さんのヌードはないですね?

観客 (笑)。

小池 あの(笑)、今日ちょっと、映像出なかったんですけど…。

記者 あるんですか?

小池 いやいやいや、あのですね、これフランスではDVDとか、初演の2001年か2000年のやつは、DVDで売り出されてますし、たぶん今やってるバージョンのものも出たりすると思うんですけど、ウエストサイドと一緒でロミオは脱ぐんですよ、上半身ね、で、女の子の方は、シーツを巻いているというよくあるパターン。ですから、宝塚の場合も柚希さんどうしましょう?というのが(笑)、あの、女の方の人は、残念ながらといいますが、なんか巻いてますね。

記者 柚希さんはあるんですか?

観客 (笑)

小池 まだちょっと本人と相談してないんですけど、

観客 (笑)

小池 肩甲骨とかそういうところは大丈夫なのか、ちょっと聞こうと思ってます。

記者 柚希さんはどうですか?

小池 あの組長さんがOKとおっしゃれば。

英真 肩甲骨、鎖骨OKです。

小池 男性に見えますでしょうか。

英真 見えます大丈夫です。

記者 組長の許可が出た以上やりますよね?迷ってますか。

観客 (笑)。

小池 後ろ向きが裸で男だっていうのも嬉しいんだか、男役の芸のウチに入るんですかね?

記者 夢咲さんはチラっとも出しませんか?

小池 娘役さんは衣装で、肩甲骨ぐらい出てるときがありますから、どうでしょうね?

これから相談させていただきます。

記者 本番まで楽しみにしております。ありがとうございました。

記者 あの、スペクタキュルですか?ということが、日本で日本人がやるのは初めてということですが、その辺を少しわかり易く説明していただけませんでしょうか?

小池 スペクタキュルというカテゴリーは、つまりあちらの「ぴあ」のようなものを見ますと、演劇はテアトロとなっていて、ミュージカルっていうのは、スペキュタクルに…今、思い出しました、すみません。最近フランスの『ノートルダム・ド・パリ』という公演が大ヒットしてから、大きい劇場の5000人とか入る、劇場とか、体育館のようなところで、たくさん何十人も人が出て、ほとんど歌ですね。そして踊りを常に誰かが踊っている形の、ちょっとショーみたいなミュージカルの公演というのが、ヒットというか、ちょっとジャンルが出来てるんですね。
古いところで思い出したんですが、『シェルブールの雨傘』とかがありましたから、あの辺のものもフランスの方はスペクタキュルと呼んでいらしたのかもしれません。
ちょっと私が勉強不足でそれをどう呼ぶかはちょっと把握してないんですが、スペクタキュルというと、いわゆるスペクタクルですよね、英語で言うなら、ダイナミックな設定のあるものを呼んでると思うんで、サーカスがスペクタキュルというところに入っていたりして、ちょっと演劇と言うより、ちょっと派手なパフォーマンスという、音楽とか、歌の多い、でもコンサートというよりは、筋とか、ダンスがついているものという、そういう概念なんだと思います。
ある意味宝塚とすごく近いなと思います、たぶんフランスの方がご覧になると、宝塚の名作であります、『ノバ・ボサ・ノバ』というのがありまして、柚希礼音の初舞台でですね、その作品とか、筋の伴ったショーで、僕なんかこれミュージカルとして面白いなぁ、とすごく思ったんですが、たぶん宝塚だとショーというカテゴリーに入っていて、やっぱりスペクタキュルというのはそういうものを指してると思いますね。

記者 この作品はウィーン版もパリ版もフランス版も、ずいぶん見た人によるとイメージが違うと聞いているのですが、宝塚版で、小池先生は海外ミュージカルとかなり大胆に、潤色されますので、宝塚版ならではのシーンとか、ウィーン版とか、パリ版と違う部分があるのかということをお願いします。

小池 いわゆるナンバーとして、宝塚用に、お書きいただいたということはありません。なぜかというと、たくさん曲がもうありまして、ありすぎるぐらい入ってまして、今回、今年フランスでリバイバルしたんですね。10年ぶりのリバイバル版、さっき歌ったティボルトもそれで書かれた新曲でした。
いっぱいあって、宝塚歌劇にするにはちょっと長いので、そういうったところは整理して、向うも使いやすいように再構成してくださってかまいませんよ。と言ってくださてます。
なんといっても宝塚歌劇の強みというのは、みなさんご存知のように、歌踊り演技という三拍子をバランスよくやるので、これらの作品はちょっとビデオみておわかりかどうか、基本的には、歌の方がおやりになるんですね。これは近年、英米でも『レ・ミゼラブル』とか、『エリザベート』もそうだと思うんですけど、みなさん歌のミュージカルのスターなんだけれども、映画出たりとか、普通のお芝居に出たりとかあまりなさらないし、ダンスはあまり得意じゃない人の方が多いと思います。
基本的に音楽畑の方がやることに、なんかなってるんですけど、宝塚の場合は、そこが3つのバランスをとった生徒達、スターたちが演じますので、ちょっと踊る要素とか増やしていきたい。それから、2コーラス、1番2番とある歌が、歌だけで、ちょっとコンサートのように盛り上げてしまうのではなく、やはりお芝居をともなって、ナンバー、場面と言うのを盛り上げていくようにしたいと思っております。
それによっておのずと、宝塚のミュージカルなんだなとお客様は感じてくださるんじゃないかと思います。逆に言うとダンサーはダンスだけなんです。お芝居もあまりしないし。
どっちかというと、キャピュレット家の人というのが、バンバン踊り狂っているという、そこにそれ以上に、芝居的な要素が少し薄いので、そういったところも加味していく。もう少しドラマ的な要素は強くなるかなと思っております。
あとごめんなさい、1個言い忘れておりましたが、昨日宝塚で稽古、初めて振付したんです。凰稀さんは除いていますがね。このミュージカルは大変特徴的なのが、死という役がありまして、これが、女性のすごくおっかない女の人が踊るんですね。
それはフランスのオリジナル版ですと、黒髪のなんかすごい死神の女性がいるんです。近年は白髪というかメイクキャップも変えて、全身白で出たりだとか、ロシアでは男性がやっておりました。
これを宝塚でやると考えたんですが、死という役を私が演出すると、エリザベートを転用したんではないかと思う方が多いんじゃないかなと思い、あ、トートって言われるなと思い。で、それだけがテーマじゃなくて、『ロミオとジュリエット』という物語に「死」という影がよっているんだけど、でも二人は結ばれて、愛が、最終的にはベローナに平和をもたらすという意味では、愛が勝つと言うお話だと思いますので、愛という役を作っております。
従いまして、死という女性のダンサーが踊っているパートがあるんですけど、役があるんですけど、それに愛という役をつくり、愛と死。死を男、愛を女役、女のダンサーとして、使っております。演じるのはどちらも男役なんですけど、そういった形で、そこが宝塚の一番のそれまでの、海外で上演されたものの、一番違うところだと思います。
ちなみに先ほど夢咲が見たともうしましたウィーンのバージョンでは、その死のダンサーが出てこない。出てこないバージョンもありました。でもほとんどの国で、これ今世界、二十何カ国かで上演されたんですね、私たちが一番、今のところ後なんですけど、そのたぶん、ウィーン版以外ではほとんど全部死のダンサーが出てると思います。
で、愛と言うのは今回初めて宝塚で登場させます。この物語が一方でさっき怖いと歌った、死の影が、忍び寄ると言うことをダンスで表現しますし、そこらで宝塚の魅力と言うのが別の形で出てくるかなと思ったんです。

記者 一言だけ、教えていただきます。凰稀さんは、ロミオによって命が失われた、命を奪われて、殺されたわけですが、その後は一度も出てこないんですか?

小池 あのね、今ね、彼女はまだ知らないんで(笑)すみません。
外国のモノを日本語に、マキューシオというのが死んで、そのあとに色々、ロミオとどうするってところの場面を今直してるものですから、オリジナルとちょっと変えようかと思ってるんですが、それから舞台はたぶん30分以上続くので、そこで楽をさせてはいけない(笑)。楽屋でもう一人マキューシオは紅ゆずるですか、二人でなんか喋ったりね、みんな汗かいて踊ってるのに、食べたりしてるといけないと思いまして、ちょっと復活させようと思っております(笑)。

凰稀 ティボルトで?

小池 だから踊ろうかななんて。ティボルトとか、マキューシオとか、ちょっと霊になって踊るとか、それは。絶望っていう、全員のコーラスなんですけど、そこの時に、ちょっと出ると良いなというのを、実はここにくる阪急電車の中で思いましてですね(笑)阪急宝塚線に乗りますと、なんか大変良い案が浮かぶと(笑)。あ、そこの辺、もう少しと思いまして、色々な試行錯誤、色々考えてたんですが、宝塚版としては、盛り上がりになるかなぁと思ってますし、彼女も二幕の後半の一人、町を追放されたこととかに、歌もありますし、ちょっと踊ろうと思っております。

記者 凰稀さんよかったですね。

凰稀 よかったです。はいー。

司会 あそこで殺されてあと全然出ないとしたらフィナーレまでの時間が余ってしかたないですからね。

凰稀 袖で見ようと思ってました。

司会 楽しみにしてます。再びの登場を。最後に小池先生から締めの挨拶を。

小池 あの本当にこの海外の作品というのは、私たちのために作られたものではないので、毎回やるたびに、宝塚という場で上手く移殖させて上手く花を咲かすことができるかどうかと、毎回非常に不安と期待に満ちて、やっております。
今回も今日お聞きいただいたように、とても綺麗で良い曲ばかりなんですが、やはりそれをこなしていくのは、とても大変ですね。一番は音域の問題で、彼女たちは女性なので、男性用に書かれた曲というのを変えたときに、色々と無理が出てまいります。
そういったところの調整を、音楽監督の太田先生や、歌唱指導の先生と、もう力をお借りしてなんとか、宝塚でもちゃんと上演できるような形にもっていき、そしてお客様が最終的に、ご覧になられたときに、納得がいくというか、そこに、あ、こういう物語になったんだ、こういう作品なんだと、楽しんでいただける形にまとめたいなと思っておりますが、なにぶんにも時間が迫っておりますので、大変なんですけど、たぶんその分熱い柚希礼音ですので、ロミオといえども、とてもホットなロミオだと思います。
そうすると、その熱は、できあてほやほやの時の方が、より熱くて美味しいかなと思いますので、是非みなさん梅田芸術劇場の方へお越しになってください。よろしくお願いいたします。

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宝塚歌劇星組公演

ミュージカル

『ロミオとジュリエット』

原作◇W・シェイクスピア

作詞・作曲・演出◇ジェラール・プレスギュルヴィック

潤色・演出◇小池修一郎

出演◇柚希礼音、夢咲ねね、凰稀かなめ 他宝塚歌劇団星組

●7/10〜26◎梅田芸術劇場 メインホール

〈料金〉S席¥8500、A席¥6000 B席¥3000

〈問い合わせ〉 06-6377-3800 梅田芸術劇場

http://www.umegei.com/

●8/2〜24◎博多座

〈料金〉S席¥8500、A席¥7500 B席¥6000 C席¥4000

〈問い合わせ〉博多座/TEL.092-263-5555

http://www.hakataza.co.jp/

http://www.hakataza.co.jp/keitai/

【取材・撮影/岸隆子 文/榊原和子】

 


人気のミュージカルが開幕『スカーレット ピンパーネル」』の初日インタビュー

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6月4日、東京宝塚劇場で月組公演、『スカーレット ピンパーネル」』の初日が開いた。

原作はオルツィの小説「紅はこべ」で、フランス革命の時代に罪無くギロチンにかけられる貴族を救出する義賊紅はこべの活躍を描いたもの。1997年にブロードウェイで上演されたものを宝塚流にアレンジ、08年に星組が初演している。作曲はフランク・ワイルドホーンで演出は小池修一郎というヒットメーカーたちのコラボにより、優れたエンターティメントに仕上がり、09年には数々の演劇賞を受賞して話題を呼んだ。今回はその人気作の2年ぶりの再演となる。主演は、今年から月組トップコンビとしてスタートを切った霧矢大夢と蒼乃夕妃で、これが初の東京公演でお披露目作品となる。

舞台はパリとロンドン、おとぼけ風のイギリス貴族パーシー・ブレイクニーが実は義賊で、仲間の貴族たちとともにピンパーネル団としてアクションや変装などして大活躍するという物語の爽快感。また、パーシーと妻で女優のマルグリット、彼女を愛しているフランス革命派のショーヴランという、愛のトライアングルも見どころだ。
そして、ワイルドホーンの作曲した数々の名曲が、パワフルに、ときにはしみじみと歌われるとともに、宝塚のミュージカルらしい華麗な美しさ、この作品ならではの群衆の迫力などで舞台は盛り上がる。トップの霧矢は素晴らしい歌唱とともに得意のコメディセンスを発揮、星組版とはまた違った陽のテイストを持つ月組版『スカーレット ピンパーネル』の牽引者となっている。なおこの作品は、ショーヴランが龍真咲と明日海りおの役替わりになっていて、それぞれ成長著しい男役スターの競い合いも、作品人気の要因となっている。

初日の午前中に、通し稽古を終了した霧矢と蒼乃が、東京宝塚劇場ロビーで報道陣の質問に答えた。

_MG_5443霧矢大夢・蒼乃夕妃 挨拶と一問一答】

霧矢「皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。月組版『スカーレット ピンパーネル』が、今日より開幕いたします。どうぞよろしくお願いいたします」
蒼乃「お披露目公演ということで、この作品に携われることを本当に光栄に思っております。千秋楽までがんばりたいと思いますので、よろしくお願いします」

ーー2年前に大評判となった作品ですが、大劇場を終えてこの東京公演に挑む意気込みを聞かせてください。

霧矢「そうですね、宝塚大劇場で1ヵ月公演してまいりまして、そのなかで月組ならではの『スカーレット ピンパーネル』になったであろうと自負しておりますので、みんなで自信をもって東京に挑みたいなと思っておりましたので。もう、何の気負いもないですね。楽しんで、このエンターテインメント性の高い、冒険活劇を皆さまにお伝えしたいな、と思っております」
蒼乃「今の月組にしか出せない色がたくさん見られる作品で、大劇場公演を通してどんどん成長してきたと思うので、それを楽しみに、月組の『スカーレット ピンパーネル』を楽しみにしていただきたいと思っています」

ーーその月組ならではというのは、どんなところですか?_MG_5445

霧矢「やはり月組は、代々“芝居の月組”と呼ばれておりまして、スカーレット ピンパーネルはパーシーとマルグリット、ショーヴランの人間関係が主軸なんですが、パリの人々であったりとか、貴族の人々であったりとか、民衆の場面というのがとても大きなポイントを占める作品です。ま、その中で、本当に下級生の一人ひとりが、それぞれの役を、名前のない役でも作り上げて、一生懸命お芝居しながらやっているっていうのは、やはり月組らしいなと思いますし。どんな小さな役でも、本当に全身全霊を込めてやっている姿などが、メインキャストの私たちも、そういう下からの“押し上げ”というのを、感じてやらせていただいております」

ーーそれぞれの役づくりの工夫、またアピールしたいところがあれば。

蒼乃「マルグリットというのは、元女闘士ということで、すごく芯の強い女性なんですけど、パーシーと出会ったことで、女性らしい一面も出て来たり、新婚であったりとか、私はそういう部分を大切に。でもショーヴランと向き合ったときは、本来の自分というか強い部分を出す。いろんな面を持った女性でいられたらなと思いながらやっています」
霧矢「パーシーは、冒険活劇のヒーローらしいヒーローで、まあ、世間的には浮ついた貴族を演じておりますが、他国の貴族を助けるという正義感も持ち合わせておりますし、ま、ちょっとした茶目っ気であったりとか、パーシーも本当にいろんな面を出せる役だなと思いますし。皆様が一番楽しみにしていらっしゃる(笑)グラパンの役作り等々、みなさまの期待が大きくて、どうしようかなと一番悩んだところではありますけれども。それを宝塚大劇場でやってきて、いろいろ自分の中でも切り替えがうまくできるようになってきたので、そういったヒーローの部分と、マルグリットとの恋愛関係のロマンスの部分というバランスをうまくとりながら、自分なりのパーシー、今言葉にして表すのは難しいのですけど、霧矢のパーシーを感じていただけたらと思っております」_MG_5464

ーー新生月組はどんな感じですが。

霧矢「大劇場のときは、初舞台生も一緒で、何か初めての、初のっていうことがいっぱい重なった公演だったんですけれど、東京のほうは、その初舞台生の中から月組の組子が配属されまして、本当に新生月組の完全版といいますか、もうこの月組でこれからやっていきますっていう形なので、それはそれで気持ちも新たに、また、月組みんなで力を合わせて、毎日の舞台を、元気に楽しくやっていく、という意気込みでございます。そして、また、それが次の、次回作次回作と、つながっていけばいいなと思っております」

ーー今回は、龍真咲さんと明日海りおさんがショーヴランを役替わりしますが。

霧矢「ベースに流れてる役づくり等々はそんなに変わらなくて、龍と明日海自身は違うので、その都度も、本当に2人とも微妙に、芝居をかけてくるというか、ぶつけてくるタイミングといいますか、場面がポイント、ポイント違ったりとかするので、そういったものは柔軟にね、対処していきたいと思います。私に関しては、そんなに、こっちのショーヴランだからこうするとか、そういうふうな違いをつけているつもりはないです」
蒼乃「私もあまりベースに流れてるマルグリットの役は変わらないので、ショーヴランの人が変わったからといって、自分で変えようとは思ってないんですけど、人が変わることによって新鮮に、お芝居ができるようにっていうのは、自分ですごく心がけたいなと思いながらやっています」

霧矢が話しながらそばの蒼乃に同意を求める場面もあったり、東京お披露目とはいえ、今年初めからすでに5カ月という信頼関係を感じさせるトップコンビ。最後に霧矢が「千秋楽まで、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶、大きな拍手に送られ初日の楽屋に戻って行った。

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月組東京宝塚劇場公演『スカーレット ピンパーネル』

6/4〜7/4

当日券等の問い合わせ/東京宝塚劇場 03-5251-2001

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写真が第二幕のみになっていることをお詫びします
【取材・文/榊原和子】

楽しいラブ・ミュージカル『絹の靴下〜SILK STOCKINGS〜』の初日インタビュー(5月16日)

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映画やブロードウェイ・ミュージカルで有名な『絹の靴下〜SILK STOCKINGS〜』の日本初演が、
5月16日の初日を迎えた。1939年に公開された映画『ニノチカ』を原作とし、コール・ポーター作詞・作曲により1955年にブロードウェイで上演された同作品は、今回が日本初演となる

演出家は、鬼才荻田浩一。主演は湖月わたる、共演者に今村ねずみ、樹里咲穂、渡部豪太、戸井勝海、伊礼彼方、神田恭兵などの顔ぶれで送る、笑いと風刺に富んだラブロマンスだ。

物語の背景になるのは、冷戦時代のソビエト(現ロシア)、そして華やかなパリ。ソビエトに帰国しない作曲家ボロフを国に連れ戻しにやってきた模範共産党員のニノチカと、ボロフの音楽を使って映画を撮ろうというプロデューサーのスティーブ。2人の駆け引きや、やがて生まれるロマンスを描いている

初日の公演前に『絹の靴下』の囲み取材が青山劇場で行われた。ソビエト連邦の共産党員であるニノチカを演じる湖月わたる、映画ではフレッド・アステアが演じたスティーブ役の今村ねずみが囲み取材に登場した。

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【一問一答】

──初日を控えた今のお気持ちは?

今村 良い意味で緊張してますよね。自分が初めてミュージカルに参加したときの、何十年も昔の、その時の感覚が蘇ってくるような王道作品なんで、小手先じゃなくてストレートにドーンとお客さんにお届けして、「これぞミュージカルだ!」っていう感じを楽しんでいただけたら嬉しいかなと思うんですけど。

湖月 今回はオーケストラボックスがあって、舞台自体も飛び出しの作りになっていて、いよいよ青山劇場に来たなという、私も心地良い緊張感を持っております。本当に躍動感のある楽しいミュージカルですので、私自身はお堅い共産党員ではありますけど、思いっきり楽しんで演じたいと思います。

──今は鉄の女としての制服姿ですが、女性に変わっていく気持ちはいかがですか?

湖月 スティーブに恋をして変わっていくんですけど、今回は下着姿にも挑戦しまして、女に目覚めていく彼女の心の移り変わりもダンスシーンでお見せします。その後は彼女なりの最高のドレスアップで一幕のラストはお届けしたいな、と。

今村 僕は本当にストレートに、直球、剛速球、ストライク目指して愛を伝えるような役なんで、それを純粋に彼女にぶつけてみたいですね。

湖月 鉄の鎧にその直球がビシバシ!とはまり込んで。

今村 彼女大きいでしょ、やっぱり。

湖月 はい! 大きいです(笑)。

今村 スケールが大きいですからね。それに負けないような愛をぶつけてみたいですね。

──今村さんは13年ぶりのミュージカルですが、いかがですか?

今村 もう一年生みたいな感じですね。浦島太郎になったような感じで、稽古場も、若いかたがアンサンブルで一緒に出演していて、「やっぱり時代ってそういう風に回ってるのかな?」ってつくづく、自分が改めて良い意味で年とったんだなと思いました。

──湖月さんはずいぶん早くお稽古に入られるそうですが。

湖月 そうなんです、早いんですよね、私。

今村 彼女は基本的にめちゃくちゃ真面目です。みんなの模範生みたいでしたよ。早く入ってアップして準備してって。

湖月 稽古始まる時に自分が全開になっていないと。エンジンをかけるのに時間がかかるのかもしれないんですけど、稽古場大好きで早く行っちゃいます。

──オススメのダンスシーンは?

今村 僕は彼女がソロで踊る、この鎧を取ってスリット姿になる、その変わるところのダンスナンバーがすごくいいなと思いますね。言葉とか、理屈を超えたところで、ミュージカルの醍醐味というか、一つのパフォーマンス、表現のあり方がドーンと出るので。個人的には好きです。

湖月 そのシーンは映画版にだけあったシーンで、今回ミュージカル版に入れていただいて光栄だなって思いますし、大切に踊らせていただきたいです。あと今回はフィナーレがね、付くんですよね。最後はダルマ姿で、スティーブさんと踊らせていただいたりと、盛りだくさんになっていますので、ダンスシーンも楽しみにしていただけたらな、と思います。

──初めて絹の靴下を履かれる場面があると思うのですが、その時の気持ちは?

湖月 本当に素敵なシルクのストッキングを用意していただいて、本当に「しゃらららら〜ん」と音がするみたいな感触が、彼女の何かを一枚、スッと取るのではなく、パラパラと取れていくっていう感じが凄くして。宝塚を退団してから、スカートを初めてはいたときの感触に似ているなって気もするんですけど、女性なら誰でも味わったことのある瞬間なんじゃないかなと思います。

今村 彼女めちゃくちゃ乙女チックなんですよ。こう見えて、結構、夢見る夢子ちゃんみたいな(笑)。それはすごく稽古場で発見したんですけど。でも、そういう割には彼女しっかりしてて、リードしてくれたり。

湖月 そんなことないじゃないですか(笑)。

──それはどんなところで?

今村 愛を告白するシーンとか、僕の方がうぶだろうなと思ったんですけど。まぁ今回人生の一生分、告白しましたから。でも彼女にそういう言葉を投げかけると彼女の反応が、「え?」っていうくらい夢見る夢子ちゃんで(笑)、それは純粋に驚きましたよ。

湖月 宝塚時代そういう台詞はたくさん言ってきたつもりなんですが、言われるのは初めてなので。

今村 「君を愛してる」とかずっと言ってたんでしょ?

湖月 どんな顔してその愛の言葉を受け止めたら良いのか、最初は本当ドキドキしてしまって。

今村 この台詞ってさ、君の方が何年も言ってるでしょ?って(笑)。そしたら「言ってます」ってトーン下げて答えて(笑)。

湖月 トーン下がっちゃうんですよね(笑)。

──湖月さんのファンにとっては新鮮かもしれないですね。

湖月 そうじゃないかと思います。こんなに直球で愛を告白していただくのは滅多にないですし、女性の方は聞いていて私のことが羨ましくなるんじゃないかと思います。こんな風に男性に言っていただける、ニノチカは幸せ者です。

──お客様あてにメッセージを。

今村 久々にこういうドーンと迫力ある、本当に余計なこと考える必要もない、是非楽しんでください!っていうミュージカルなんで、それを味わっていただきたいです。

湖月 まずコール・ポーターの曲が素敵ですし、ブロードウェイミュージカルならではの、色んなバリエーションの音楽が組み込まれていますので、これはもう是非楽しんでいただきたいです。あの時代ならではの暖かさが凄くある作品だと思いますし、その中で最後絶対元気をもらっていただけるんじゃないかなと。

今村 そうだよね。忘れかけた宝物を探すようなミュージカルなんで。今この時期、この時代に、是非楽しんでもらいたいですね。

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ブロードウェイ・ミュージカル・クラシック

『SILK STOCKINGS 〜絹の靴下〜』

●5/16〜30◎青山劇場

●6/4〜6◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

作詞・作曲◇コール・ポーター

演出・訳詞・上演台本◇荻田浩一

出演◇湖月わたる 今村ねずみ 樹里咲穂 渡部豪太 戸井勝海 伊礼彼方 神田恭兵 他

 

<料金>

東京/S席11500 A席9500 (全席指定/税込)

大阪/11500 (全席指定/税込)

 

<お問合せ>

東京/キョードー東京 03-3498-6666 

大阪/梅田芸術劇場 06-6377-3800

    http://www.umegei.com

 

                

                                【取材・文/岩見那津子】

 


安蘭けいと武田真治のライブ『安蘭けい 箱舟 2010』スペシャルライブイベント(5月15日)

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安蘭けいの舞台生活20周年記念となるコンサート『安蘭けい 箱舟 2010』のための、スペシャルライブイベントが、5月15日、表参道ヒルズにて行われた。 

「羅針盤の記憶、或いは情熱と曖昧さの関係について」
安蘭のアップに、紫が映えるシックで妖しさの漂うチラシには、こんな言葉が書かれている。もちろん書いたのはこのコンサートの構成・演出で、宝塚時代から安蘭と何度も組み、数々の印象的な場面を作り出してきた荻田浩一である。
星組で安蘭がトップになった期間に2人のタッグを見ることは叶わなかったが、「宝塚」という枠組みから離れた今、安蘭と荻田がどのような世界を見せてくれるのかに、期待が高まる。

s_RIMG0363コンサート『安蘭けい 箱舟 2010』の東京公演は、天王州銀河劇場にて、6月2日〜15日に上演するが、8日の休演日を挟み、3日〜7日は【SIDE S】と称して武田真治をゲストに迎え、9日〜14日は【SIDE K】で、浦井健治がゲストとして出演する。2日の初日と15日の千秋楽は、シークレットでスペシャルゲストの出演もある。

歌+ダンス+芝居のコンセプチュアル・ライブとなるこのコンサート『安蘭けい 箱舟 2010』は、【SIDE S】から見たある1人の女、安蘭の姿。そしてまた別の視点【SIDE K】から見た安蘭の姿。2つのサイドから見る情景によって記憶が補完されるという、二面性のあるコンサートとなる。

スペシャルライブイベントが行なわれたこの日は、安蘭けいと武田真治が出演、3曲が披露された。s_RIMG0382

1曲目は安蘭が歌い、武田がサックスを吹くというかたちで、ミュージカル『キャバレー』より「MAYBE THIS TIME」。
2曲目は武田のサックスのソロで「 HYPERLINK "mailto:SAX@ARENA" SAX@ARENA」

3曲目は安蘭が歌い、武田がサックスで参加したミュージカル『エリザベト』より「最後のダンス」。

より自由になった安蘭の歌声には、観客をぐっと歌の世界に引き込む熱っぽさがある。6月に東京と大阪で行なわれるコンサートでは、2つの【SIDE】から、どんな安蘭けいの姿が浮かび上がるのだろうか。

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スペシャルライブイベントの終了後に囲み取材が行われた。

──こういうステージで歌った経験は?

安蘭 初めてです! 武田君とこうやってサックスと合わせて歌うのも新鮮だったし、本当、楽しかったですね。

──安蘭さんは元男役トップスターですが、見ていて男らしいなと思った瞬間はありましたか?

武田 極めて女性的な人なんですけど、最初の1曲歌った後のMCが男っぽかったですね(笑)。「あ、スイッチ入られました」って感じで。

安蘭 どうしてもステージに立っちゃうと、そこにいっちゃうんですよね。それが一番自分の自然なスタイルで、そこがすごく楽なんですよ(笑)。

──安蘭さんの歌声が凄かったですが、サックスで合わせてみてどんな風に感じました?

武田 朝のリハーサルの段階ではセーブされてて、本番3倍ぐらいです。3割増とかよく聞きますけど、3倍になっちゃって、サックスいらないなって思いました(笑)。そこに頼りがいみたいなものを感じてしまった僕はダメですね(笑)。付いていこうと思いました。

安蘭 頼りがい(笑)。s_RIMG0422

──「最後のダンス」を歌った感想は?

安蘭 この間の『UNO』ってコンサートでも歌いましたが、自分の持ち歌のように歌わせていただいて。お客様がすごく喜んでくださる、「最後のダンス」って聞いただけで、みんなが「うわー!」っとなるぐらい盛り上がる曲なので、私は大好き。

──退団して1年経ちましたが、女優としての仕事はいかがですか?

安蘭 初めは戸惑いもありましたが、今はないですね。慣れてきています。仕事は今まで通りミュージカルも続けていきたいし、ストレートプレイもやりたいし、こうやってセッションするのも楽しいし。

──それはもちろん女優として?

s_RIMG0452安蘭 はい(笑)もちろんです!

──お二人とも芸能生活20周年ということですが、いかがですか?

安蘭 本当にあっという間ですね。でもその20年の間に得たものっていうのは、振り返ろうと思っても、振り返りきれない。もう宝塚で得たことっていうのが全てですけど、そこはずっと否定していかないでおきたいです。

──学んできたことの中で一番生きていると思うことは?

安蘭 人と人との協調性ですかね。

──武田さんはいかがですか?

武田 僕は、その時々のキラキラした思い出もあるんですけど、また色々やりたくなりましたね。ミュージカルっていうシーンで色々やらせていただくようになって、4年ぐらい経ちます。こんな世界もあったんだって思いますし、映画の現場もすごく楽しいですし、ミュージシャンとして声を掛けていただくこともあるので、どのシーンも益々頑張りたいです。

──コンサートに来られる方にメッセージをお願いします。

安蘭 20周年の記念のコンサートをさせていただけて光栄なんですけれども、また素晴らしいゲストの2人とご一緒できるので、一人でやれないことを、二人の力によって、新しい事が生まれてきそうなのでより楽しみです。色んなジャンルの曲を、宝塚の曲もやりますので、是非来てください。私を知っている方も、初めて私を知る方も、いろんな方に見ていただきたいです。

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コンサート

『安蘭けい 箱舟 2010』

構成・演出◇荻田浩一

音楽◇宮川彬良

出演◇安蘭けい、武田真治【SIDE S】、浦井健治【SIDE K】、西田健二

●6月2日〜15日◎天王州銀河劇場

●6月17日〜19日◎兵庫県立芸術文化センター

〈料金〉
天王州銀河劇場/10000円(全席指定・税込み)

兵庫県立芸術文化センター/10,500円(全席指定・税込み)

〈問合せ〉
東京公演/ホリプロチケットセンター03-3490-4949      http://hpot.jp

大阪公演/梅田芸術劇場 06-6377--3888

 

【取材・文/岩見那津子】

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