えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

黒木瞳主演舞台『京の蛍火』

井上・瀬奈・山口らのトークが炸裂!ミュージカル『三銃士』の制作発表

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ミュージカル『三銃士』の制作発表が5月30日、オーディエンスを集めて、東京の帝国劇場で行われた。

このミュージカル『三銃士』は、今回が日本初演。
1844年にアレクサンドル・デュマによって書かれた小説を、2003年にオランダでミュージカル化、05年にはドイツのベルリンで上演されて話題を呼んだ作品で、冒険と恋や友情といった見せ場が満載。
また「ひとりはみんなのために」という主題歌は世界的にもヒット、ミュージカルとしても優れた作品になっている。


物語の背景はフランスのルイ13世の時代(1600年代)のパリ。
剣で身を立てようとガスコーニュからやってきた若者ダルタニャン(井上芳雄)が、三銃士(アトス・橋本さとし、アラミス・石井一孝、ポルトス・岸祐二)と出会い友情を結ぶことになる。
やがて4人は、王妃アンヌ(シルビア・グラブ)の窮地を救うためにロンドンへと旅立つことになるが、そこには敵であるリシュリュー枢機卿(山口祐一郎)の配下、ロシュフォール(吉野圭吾)、謎の女ミレディ(瀬奈じゅん)が待ち構えていた。
 

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この日のトークショーには、井上芳雄、瀬奈じゅん、山口祐一郎、橋本さとし、石井一孝、岸祐二が出席。

まず井上が1人で登場、「今日がその日」という楽曲を披露する。
ダルタニャンらしい若さと勇気が伝わってくる歌唱で一気に雰囲気を盛り上がる。

そのあと全員が登場、椅子に着席してトークショーが始まる。
 

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【トーク】

井上先輩の銃士達を尊敬している役。帝劇100年という記念の年に、この素敵な作品で素敵な役をやらせていただけることを嬉しく思っています。若さをみなぎらせて頑張らせていただきます。台本を読むと戦いに強い役柄なんですが、ぼくは戦うのが大嫌いで、でも今まで王子様的な品のいい(笑)役ばかりでしたので、そろそろ、と思っていました。体を動かすこともできるだけ避けたいほうで、殺陣の稽古はまだ出てないんですが、すごくイヤで、ほんと行きたくないです(笑)。でも得意と言えるように練習したいと思います。この作品が日本初演ということですが、ほとんどの人が初めて見るので、比べられないというのがいいですね。現状1位みたいな(笑)」


橋本「井上くんには役だけでなく人間的にも憧れられていて(井上「そんな覚えは全然ないんですが?」)(笑)。初演ということでは、大きい作品を残すのはそれなりの苦労もあるけど、それを乗り越えたからこそパイオニアって呼ばれるようになるので、(井上「パイオニアになりたかったんだ?」)残っていくような、伝説になる作品にできるようにと思ってます。他のキャストに負けないところは、身長と年齢(笑)。いや、殺陣の稽古が、正直キツイんです。昔いた劇団で刀を振り回す立回りはよくやってたんですが、肘を真っ直ぐにするフェンシングは全然違いますね。ただ他の人たちよりは長くやってきたので自信はありますし、かっこよく決めていきたい」


石井「レミゼの舞台にこうして立っているので嬉しいです。アラミスは22、3歳で(笑)、自分も若さをみなぎらせて頑張りたい。他の人に勝てるのは声の大きさです(笑)。さっきも歌稽古で声がデカいとダメだしされました(笑)。フェンシングはこの間まで3カ月間やってました。おかげで絶対大丈夫だと思ってたんですが、ちょっと休んでる間にダメになってるみたいです。頑張ります」


「むかし後楽園で地球の平和を守っていたことがあります(笑)。岸祐二と申します。名前だけでも覚えて帰ってください(笑)。先輩たちの胸をかりて頑張りたいと思います。勝てるところは、何をしてもこの2人には勝てないでしょう(笑)。顔の濃さも勝てないですし(橋本「十分濃いやん!」)。でも勝ち負けというより、結局この2人をフォローするのは僕じゃないかと思っています(笑)(井上「僕が3人をフォローすることになると思います」)。殺陣をやると筋肉にきますね。ちょうどきてるところです」


瀬奈「悪い女、謎の女という役は初めてなので頑張ります。宝塚を卒業してからずっとダブルキャストだったので、シングルで演じるということも楽しみしております。ミレディは心に思う人がいて、アトスさんを一筋に思ってます。殺陣は宝塚時代に和物で何度かやっているんですが、フェンシングはダンスの振りの中で少しやったくらいで(岸「いちばんうまいのは瀬奈さん」橋本「稽古が終わったあと男性陣が立てないでいるのに、瀬奈さんはさわやかな顔して帰ってます」)、そんなことないですよ、私が着替えないとみなさんも着替えられないと思って、気をつかってるんです(井上「気をつかう余裕まであるんです」)(笑)。でも、剣を振り回すのってこんなに楽しいんだ!と思ってます(笑)」


山口「三銃士とダルタニャンの若さと魅力的な人間性を際立たせるために、そういうのが全くない役を(笑)一生懸命演じたいと思います。みんな、和気あいあいで楽しそうで…僕の役は孤独です。本当は、チャーミングな人たちと戯れていたかった。敵役はこんなに孤独なんだと改めて知りました(笑)。フェンシングですが、みんなの出来がよくなるとフェンシングの先が折れて客席に飛びます。飛ばないようにやってると本気に見えないんです。客席の一番後ろくらいまで飛びますからね。一応剣先には丸いカバーがついてますが、気をつけてください」
 

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最後に三銃士&ダルタニャンの歌「ひとりはみんなのために」を披露。

舞台の両袖には現在上演中の『レ・ミゼラブル』のバリケードのセットがのぞいている状態で、
舞台のいちばん前側にはマンホールの蓋があり、井上は蓋を持ち上げるなど、舞台を自由に使って楽しませた。

最後にこの作品は、収益の一部を日本赤十字社を通じて東日本大震災への義援金として寄付することなど、井上から挨拶があった。

 

【囲み取材】

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その後に行われた囲み取材でもギャグ満載のトークとなった。

 
ーー三銃士のキャラクターはインテリ、ロマンティスト、野生児ですが、自分はどのタイプだと思いますか?

 

「僕はポルトス、まんまだと思います」

石井アラミスのロマンティストなところはあります。勉強も好きなのでインテリでもいたいので、2人を合わせた感じです」

橋本「アトスと言いたいところですが、自分は知性というよりは本能で生きるので、ポトス?」

「おい!」

橋本「ポトフ?」

「誰がシチューや!」

井上僕はロマンティストですね。いろいろ人生のことでも夢をみていたいほうで。将来の成功とか、いまだに信じてます」

瀬奈考えるのが大好きなのでアトスです。あとロマンティストところもあります」

井上「野生児は?」

瀬奈「ないと思います」

井上「強いて言えば?」

瀬奈「強いてもないです」

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ーー瀬奈さんは紅一点ですが、好みの男性は?
 

瀬奈「アトスです。役柄的に」

橋本「当然です。あとは役柄に自分を近づけていくしかないという」

石井・岸「スキャンダルだね」

井上「地方公演もあるし、公演も長いですし(笑)
 

ーー稽古場の印象などがあれば。
 

山口「こういうチャーミングなかたと初めて一緒にできることとか、最初の出会いは少年だった人をずっと見てきたなとか、本当はもっと声が大きい方とか(笑)、彼にはマイクはいりません(笑)。そして顔を隠してたかたがおもてを明らかにして活躍されているとか(笑)、そういうみなさんを眺めながら、どんどん孤独になっていきたいと思っています(笑)」

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ーー最近の冒険を。
 

「15年前に出た同じ役で、戦隊ものなんですが、若い人たちに絡むというのをこの間やって、それがポルトスに生きてくると思っています」

石井「『ゾロ・ザ・ミュージカル』で、他の人はみんな歌ってるのに僕だけ歌わないという、恐ろしい役をやらせていただきました。その経験が何かの役に立てばいいなと(笑)」

橋本「甥っ子と姪っ子を連れてちょっとした山に登ったんですが、小学生の頃に登ったときより楽勝で登れるかと思ったのに体が付いて来なくて、体力を取り戻すべく頑張りたいです」

井上「これからなんですが、他の仕事で全裸でシャワーというシーンがあるので、ちょっとお尻をさらすという冒険をします(笑)」

瀬奈最近アルゼンチンタンゴをはじめました、というか、コンサートでやらせていただいたんですが。相手に身をまかせるということをしたいなと」

山口「みなさんのチャーミングな冒険をみるという冒険をしていきます」

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ーー最後に井上さんから。
 

井上夏の暑い時期ですし、電力の問題もあると思いますが。でもこれが僕たちの仕事ですし、僕たちのできることなので、一瞬でも日常を忘れていただいて、戻った時に糧になるような時間を、僕たちが命をかけてお届けしたいと思っています。この時期にこの作品ということも、何かの運命だと思います。真価が問われる時だと思いますので、みんなで力を合わせて精いっぱいお届けしたい。ぜひ皆さん足をお運びください」


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ミュージカル

『三銃士』

原作◇アレクサンドル・デュマ

音楽・歌詞◇ロブ・ポーランド、フェルディ・ポーランド

脚本◇アンドレ・プリーランド

演出◇山田和也

出演◇井上芳雄、瀬奈じゅん、山口祐一郎、橋本さとし、石井一孝、岸祐二、シルビア・グラブ、和音美桜、吉野圭吾、伊藤明賢、今拓哉、坂元健児 他

●7/17〜8/26◎東京・帝劇

●9/3〜28◎福岡・博多座

〈料金〉

東京/S席12500円 A席8000円 B席4000円

福岡/A席13500円 特B席12500円 B席9500円 C席5000円

〈問合せ〉

東京/東宝テレザーブ 03-3201-7777 

福岡/博多座予約センター 092-263-5555

http://www.toho.co.jp/stage/
 


【取材・文/榊原和子】

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大和悠河の新しい本は、オペラとお菓子の旅!!

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大和悠河が退団後、2冊目の旅の本を執筆した。

『大和悠河のオペラとお菓子の旅  愛のヒロインを生きて』


ヨーロッパ主要都市、ミラノ・ヴェローナ・ヴェネツィア・ザルツブルク・ウィーン・プラハ、

四季折々のオペラ劇場を巡ったフォトジェニックなシーンが満載。
そして、オペラの“愛のドラマ”やヨーロッパの街並みにひたりながら、

大和悠河の幼少から宝塚時代の「過去」を告白 !
 

また、世界を舞台に活躍する天才指揮者・大野和士(国立リヨン歌劇場 首席指揮者)と対談。

舞台上で様々な人生を生きた大和悠河だからこそ語れる「不滅の愛のドラマ」と、

あまたのオペラを作り上げた指揮者・大野和士だからこその、ドラマの本質を語リ合う。


悠河いわく、

「私はお菓子が大好き、そして愛の物語も大好き。好きなものに想いを馳せたら、“お菓子とオペラと愛について”の悠河ワールドが生まれました」


オペラのヒロイン論から恋愛論の考察へと話が広がる部分もあって興味深いだけでなく、
エッセイや直筆イラストなどもいっぱいで、

読んでも見ても楽しめる、宝石箱のような1冊に仕上がっている。


『大和悠河のオペラとお菓子の旅 愛のヒロインを生きて』

 大和悠河著 中央公論新社刊

 6月10日書店発売  定価(税込) 1.890円







【文/榊原和子】


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水夏希 bjリーグを国歌独唱とミニライブで盛り上げる

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日本プロバスケットボールリーグの頂点を決めるゲーム『共に、乗り越えよう。東日本大震災 復興支援ゲーム  ECC presents bjリーグ 2010ー2011シーズン プレイオフ ファイナル 4』。
その最終日である5月22日に、元宝塚歌劇団雪組トップスターの水夏希が、国歌独唱とミニライブを行い、被災地へのエールを送った。


有明コロシアムで行われた日本プロバスケットボールリーグの試合を、歌唱の後に観戦した水夏希は、「実は今日がスポーツ観戦、初めてなんです」と語っていたが、プロバスケットボールの迫力を楽しんだ様子。 


アーティストMizとして活動しているユニット、Guys☆From The Earthの
「復興支援イベントゲストLIVE」は、決勝戦前に行われた。
水はメンバーとともに、白いシャツに青いデニムで「立ち上がれ日本〜Hands Together〜」と「きっと夢がある」の2曲を熱唱した。

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歌のあいまに「今こそ日本の皆さまに元気になってもらいたい。思いを込めて日本の応援歌として歌っています」とメッセージを送ると、スタンドから大きな拍手が返される。
またこのライブで披露した「立ち上がれ日本〜Hands Together〜」について、「収益の全てを義援金として寄付しています」と説明し、「ご協力よろしくお願いします」と訴えた。

水夏希とメンバーの元気な掛け合いで、会場内のブースター(各チームのファン)はかなり盛り上がり、
ダンスパフォーマンスでコロシアムは熱気に包まれた。
水はまた「こうして歌い踊れることに感謝しています」「被災地の皆さまの復興が1日でも早く進みますように願いを込めて、これからもがんばっていきたいと思います」被災地へのエールを述べた。
 

その後、国歌独唱のためにゴールドのジャケットと白いパンツに着替えて登場。
選手や観客が見守るなかで国歌を粛々と独唱した。

 

                               ※資料提供◇ bjリーグ

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貴城けい 誕生日&20周年ライブ 20th Anniversary Live『PASSER』


貴城けいライブ風景

芸能生活20年目を迎えた元宝塚歌劇宙組トップスターの貴城けい。
5月22日の今日は誕生日でもあり、芸能生活20年目とダブルでおめでたい記念ライブが、

ビルボードライブ大阪にて行なわれた。

今回のライブのタイトルは、『20th Anniversary Live PASSER(パッセ)』。
ゲストにチェンバロ奏者の曽根麻矢子を迎えて、
5月25日に発売予定の退団後初のソロCDとなるミニアルバム「PASSER」の中から、
書下ろし楽曲「PASSER」(貴城けい作詞)や、山口百恵のカバー楽曲などを披露した。
なお、このライブは東京ではコットンクラブで開催される。

 貴城けいライブ風景2

【披露楽曲】
「THAT'S MY WAY」
「SUMMER TIME」
 宝塚メドレー
「虹色の空」

「奇跡」
「JAZZ HOT」
「絶体絶命」
「ロックンロールウィドウ」
「MY HEART BELONG TO DADDY」
「FLY ME TO THE MOON」

「愛の幕切れ」
「PASSER」
「愛の嵐」
 アンコール

貴城けいライブ風景3
                                             

【貴城けいコメント】

20年を振り返ると、初舞台は遥か昔のことなのですが、すごくアッという間だったような気も。
非常に充実した人生を過ごしているなぁと感じます。


今回の初ソロCDで百恵さんのカバーをさせて頂いた経緯は、
百恵さんの曲は、今聞いてもひたすらかっこ良くて魅力があるので、
是非挑戦してみたいなぁと思ったことと、

まわりの意見で声に合うのではとアドバイスを頂いたので。

世代的には百恵さん世代ではないのですが、
改めて聴いてみると歌ってみたい曲がいっぱいあって、

CDの中に入れる5曲を選ぶのが難しかったです。


今回のライブは、20年目ということもあり、
振り返るという意味では宝塚時代の曲や(今回3曲だけ歌いました。)、

退団後のミュージカルナンバーをもっと歌った方が良いのではとも思いましたが、
振り返るよりも先をみていきたいということもあったので、新しい曲にチャレンジしました。
20年は通過点(PASSER)であり、これからもっと成長していきたいと思います。
 

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 20th Anniversary Live

『PASSER』

●5/29〜30◎東京コットンクラブ
1部 14:30〜/2部 18:30〜   
出演◇貴城けい

ゲスト◇曽根麻矢子(チェンバロ奏者)



 
   
【文/榊原和子 撮影/岸隆子】


 

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