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水夏希、メディアコラボで華やかに始動『スミレ刑事の花咲く事件簿』制作発表。

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今年9月12日に宝塚歌劇団を退団、18年の男役生活に別れを告げた水夏希が、舞台と映像と同時スタートというSUMIRE LABOプロジェクトによる作品、『スミレ刑事の花咲く事件簿』の制作発表を12月20日に行なった。

このSUMIRE LABOというプロジェクトは、小説、TV、舞台、DVDという複数メディアにより宝塚を退団したOGトップをフィーチャーしていくというもの。今回のこの『スミレ刑事の花咲く事件簿』のキャラとして、9月宝塚を退団したばかりの水夏希が抜擢された。
プロジェクトの展開はまず、講談社から石平ひかり著による同名の原作小説が今年12月から来年6月まで相次いで刊行、3月には『エピソードゼロ』としてフジテレビのCS放送でのドラマ放映、またDVDでドラマ化もされる。5月には舞台としても立ち上げ、人気シナリオ作家の樫田正剛が脚本を、TVのベテランディレクター星田良子が演出を手がける。
水夏希は、舞台、映像ともに女性刑事役で主演し、新ユニット「ガイズ From The Earth」を結成して主題歌も歌うことになっている。

物語のあらすじは、有能でスタイル抜群のアラフォー女性刑事・伊原すみれが、相棒の20代男子の光矢射斗とともに難事件を解決する。宝塚オタクの光矢とカッコいい伊原すみれとが繰り広げる宝塚ネタもあるということで、宝塚ファンにとっても楽しみな作品になりそうだ。

この日の制作発表は、SUMIRE LABOプロジェクトの推進グループの一社でもあるフジテレビ本社で行なわれた。司会は笠井信輔、森本さやか、高橋真麻アナの3人で、いずれも社内では有名な宝塚ファンということで、SUMIRE LABOプロジェクトのドラマと舞台の宣伝チームに選ばれた

檀上には出演者の水夏希、徳山秀典、中山麻聖。檀下には樫田正剛、星田良子、石平ひかりなどスタッフも出席。会見のあと水夏希を中心とする新ユニットが主題歌を披露するなど、盛りだくさんの内容となった。また水夏希のファン500人が抽選により、ギャラリーとして会見に参加。そのあとで水夏希トークショーまで開催という、ファンサービスありの賑やかな制作発表となった。

まずは司会の紹介で中山、徳山、水の順に席に着いて、会見は始まった。

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【挨拶と一問一答】

笠井 水さん、お元気そうでなによりです。では三人に今回のプロジェクト、舞台への気持ちを伺うことにしましょう。役柄はミステリーなので結末のわかることは答えられないので、よろしくお願いいたします。

水 水夏希でございます。宝塚を退団して3カ月、あっという間のような、宝塚にいたことがはるか昔のような。3カ月何もしておりません(笑)。毎日、宝塚にいたときにはできなかったことをしながら、楽しくのんびりと過ごさせていただき、そして来年からはこのような新しいプロジェクトに参加できることを、たいへん嬉しく思っております。宝塚の男役以外のことを自分がやるとどんなことになるのか自分でも未知の部分がたくさんあるのですが、皆さんから刺激をたくさんいただいて、新しい自分を発見していきたいと思って居ますので、どうぞよろしくお願いいたします。

笠井 今回は、単に卒業して舞台に出ますというイベントではありませんよね。この大きな枠組の中で自分が中心をつとめることは?

水 宝塚の男役以外のことは初心者なので、全てのことを一から学びながら、でも宝塚でトップをやらせていただいたことを誇りに自信に思いながら、その両方をバランスを取りながらと思っています。

笠井 徳山秀典さん。

徳山 頑張ります。以上です(笑)。

笠井 今回のSUMIRE LAVOに参加できることについては?

徳山 とくに僕はプレッシャーを感じないように、押しつぶされないようにと思っています。

笠井 宝塚出身では彩輝なおさん、えまおさんと共演されてますが、卒業した女優さんならではの特徴はありますか?

徳山 人として素敵な方が多くて、礼儀とかもそうですがプロ意識が高いですね。稽古とか本番とか。そのプロ意識は負けないように僕も頑張りたいです。

笠井 中山麻聖さん。

中山 このような素晴らしいプロジェクトに参加させていただけて、とても嬉しく思っております。水さん徳山さんをはじめとする先輩方と同じ舞台に立てるという喜びを噛み締めながら、間近で見て勉強して、観に来て下さったお客様方に良かったと言っていただけるよう、死ぬ気で頑張ります。母親に報告をしましたらたいへん喜んでくれたのですが、沢山ダメ出しするから覚悟しておけと言われましたので頑張ります(笑)。

笠井 水さんの印象はどうですか?

中山 最初にお会いしたときに「いやーとにかくかっこいいな」と。男の僕が憧れるくらいですし歌もうまくて、僕は歌はへたなので。尊敬できるところばかりです。

笠井 顔とか脚に長さとか、体のバランスが水さんに近いですよ(笑)。

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【質疑応答】

ここから取材にきた記者たちからの質疑応答となる。

ーー水さんにですが、イケメンたちに囲まれての感想は?そして徳山さんと中山さんは、宝塚トップスターだった水さんと共演されての感想と、水さんファンにダメだしされないように頑張らなくてはという思いなどありますか?

水 宝塚はほんとに女性ばかりで、そこに20年近くおりましたので、男性とお仕事をすることがまったく初めてで。なおかつお二人ともイケメンでいらっしゃるんですが、ここでかわいい女子でなくてもいいんじゃないかと。負けないくらいかっこいい女性刑事を、男役であったことを生かせるような、切れ味のいい刑事ぶりを発揮したいなと思っております。

徳山 ファンのかたには、できるだけ優しい目で見ていただけるといいなと(笑)。あの、けっこう女性のほうがハートは強いと、僕は自称ガラスのハートなので(笑)。すぐ壊れてしまうので。

水 すごいがっちりしてらっしゃるじゃないですか、さっきも裏ですごいなと思って。

徳山 ガラスのハートを守るために体を鍛えてるんです。どうしようもない小さいハートなんです(笑)。

笠井 水さんはガラスですか、毛が生えてますか?

水 いや、またここで何か言ったら、えーとか言われそうなので(笑)。ご想像にお任せします。

中山 僕は周りに「めめしいめめしい」といつも言われてるので、度胸だけは負けたくないなと、大口を叩いておきます(笑)。

s_RIMG3704ーー水さんは初めての女役というか、女性になるわけですが、作品とか役に向き合う気持ちとか心構えで、変化とかいま意識しているところはありましたら?

水 そうですね、初めての女役で(笑)、当たり前なんですけど、女性として生きていくことは。でも当たり前が、違う方向を向いて当たり前だったので(笑)、すごく難しいです。難しいですけど、役にアプローチするやり方は男も女も関係なく、人間として自分以外の人物の過去の記憶をインプットするということなので、そういう意味ではとくに構えることなくやりたいと思っているんですけど。やはりそのうえで自分がどのようになっていくかというのは未知の世界で、「ちょっと女っぽいですかねー?」とか稽古してて言っても、「全然男っぽいっすよ」、「あら?」(笑)みたいな。そのへんの感覚がぜんぜんわからなくて。皆さんと一緒に、ディスカッションしながら、「あれはちょっと男過ぎませんか」などと言っていただきながら(笑)、いろんなことを発見していけたらと思います。

ーー刑事役だからというのでちょっと楽な部分はありますか?

水 ああ。バシバシというかガツガツと、切れ味のよい勢いのある女性で、女性で(笑)いきたいなと思っております。

ーー樫田さんや星田さんなど、初めてご一緒するクリエーターの方々と仕事するうえで、感想や楽しみにしていらっしゃることは?

水 先ほども申しましたが、劇団でいつもよく知っているかたとの仕事と違って、またここで新しく出会った皆さまに、自分の思いもよらないところを発見していただきたいと思いつつ、新しい刺激を受けて、いい意味で皆さんの期待を裏切るようになりたいです。
 
ーー水さんはこれまで共演者がすべて女性でしたが、今回徳山さん中山さんなど本物の男性と共演されるというお気持ちと、期待されていることを教えて下さい。徳山さんと中山さんは、今回の水さんはマニッシュな女性役ですが、マニッシュな女性をどう思いますか?

水 そうですね、宝塚にいる間は、買い物に行くとメンズフロアを回ったりしていましたが、やめてからは、メンズの服を「ああ、ちょっといいなぁ」「いや、見なくていいんだ」という感覚があって(笑)。ですからメンズのかたと共演して「これカッコいいかも」と思ったらメモって、下級生に教えたくちゃうかもしれないなということがあるかもしれません(笑)。でも、ほんとに、女性として勝負するのでしたらずっと女優さんをしてる方にはかなわないので、マニッシュを、いい意味での両性具有的なマニッシュを、新しいマニッシュを作っていけたらいいなと思っています。

s_RIMG3664徳山 マニッシュな女性、好きです! 水さんに、恋をしないように頑張りたいと思います。

中山 先に徳山さんに言われてしまいましたが(笑)。やっぱり引っ張ってもらえるのは、僕は性格的にもついていきたいほうなんで、いいと思います。

水 宝塚にいる間は引っ張ってきたので、引っ張ってくださいよーおー(笑)。

 

タイミングよく突っ込みを入れて場をなごませる水夏希、笑いに溢れた会見はここでいったん終了。その後、主題歌披露と囲み取材が行なわれた。

 

※主題歌披露と囲みの様子や写真は、またパート2で報告します。

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【SUMIRE LABO に関するデータ】

舞台/2011年5月 東京、大阪、名古屋で公演。(下欄に詳細)
DVDドラマ/2011年5月発売予定 (全4巻) 出演◇水 夏希、中山麻聖 ほかスペシャルゲストを予定
CSドラマ/2011年3月 CS放送フジテレビONE/TWO/NEXTで「エピソードゼロ」(仮)放送
原作本/2010年12月20日 第1巻発売。2011年2月、4月、6月に第2〜4巻発売予定。

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『スミレ刑事の花咲く事件簿』

原作◇石平ひかり(「スミレ刑事の花咲く事件簿」講談社刊)

脚本◇樫田正剛

演出◇星田良子

出演◇水 夏希、徳山秀典、中山麻聖、壤晴彦ほか

●2011/5/2〜7◎東京 新国立劇場 中劇場

●2011/5/12〜15◎大阪 森ノ宮ピロティホール

●2011/5/17〜18◎名古屋 中京大学文化市民会館・プルニエホール

〈料金〉全会場 S席¥8,000 A席¥7,000(全席指定・税込)
〈前売開始〉全会場 2月26日(土)

〈問合せ〉

東京/SUMIRE LABO 公演事務局  03-5500-2151 (24時間音声案内)

大阪/キョードーインフォメーション  06-7732-8888 (10:00-19:00)

愛知/東海テレビ放送 事業部  052-954-1161

 


【取材・文/榊原和子 撮影/榊原和子・岩見那津子】

 

演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

待望の再演!鳳蘭『COCO』公開舞台稽古

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ブロードウェイミュージカル『COCO』の公開舞台稽古が12月3日、ル・テアトル銀座にて行われた。
2009年の日本初演に続いての再演となる今回の公演。
初演では湖月わたるが演じたノエル役を彩吹真央が引き継ぎ、他は初演と同じキャストで上演される。

物語の舞台は1953年の秋、パリ。
15年もの間、ファッション業界から引退状態にあったココは、
自分の過去を振り返り、そして、
「ココ・シャネルとしての人生を取り戻す!」
と再起を決意する。
そんな中、ココに一つの出会いが訪れる。
コレクションのモデルとして面接を受けに来たノエルだ。
語り合ううちに共通の生い立ちに気づき、二人の間には絆が生まれる。
モデルとしてノエルを迎え、再起を賭けて開いたコレクションを待っていたのは酷評の嵐。
しかし、パリでは受けなかった「ココ・シャネル」のコレクションが、
ニューヨークのバイヤーたちには高く評価される。
もう一度、全盛期の輝きを取り戻す「ココ・シャネル」。
ココはこれまでのように独りではなく、ずっと側にいてくれたノエルを本当の娘として迎え、
二人で生きていくことを望むようになる。
そんなココの秘めた思いを知らないノエルは、ある一つの決断をする。

ココ・シャネルを演じた鳳蘭は、
2009年の初演時に数々の演劇賞を受賞しているが、それも納得の熱演。
まるでココ・シャネルが乗り移ったかのようだった。
特にふとした瞬間に見せる、孤独の影が素晴らしい。
言動の一つ一つが人を惹きつける、魅力に溢れた人物をしっかりと舞台の上に根付かせた。
鳳のココはとにかく格好良い。

ココに安らぎを与えるモデル、ノエル。
ノエルを演じる彩吹は宝塚退団後、Show-ism『DRAMATICA/ROMANTICA』、
そして女優初挑戦となった『Pal Joey』を経て、今回『COCO』に出演する。
一人だけ初演時のメンバーではないのだけれど、
もうそんなことは関係のない彩吹真央のノエルがそこにいた。
綺麗に伸びていく歌声が聞いていて心地良い。
田舎から出てきた何も知らない純朴な女性が、香水の香りや、綺麗なドレス、
そしてココ・シャネルに触れ、「自立」に目覚めていく。
彩吹の持つ柔らかな強さがそのまま、ノエルの強さと重なる。

ココの周りで働くデザイナー・セバスチャン役の岡幸二郎、アシスタント・ピグノル役の今陽子、
代理人ルイス・グレフ役の鈴木綜馬、ノエルの恋人・ジョルジュの大澄賢也らもそれぞれ適材適所。
岡演じるセバスチャンの奇抜さからは目が離せないし、
今と鈴木は、自分達の生活を感じさせながらも、ココを支え続けようとする愛情をみせる。
大澄がジョルジュとして醸し出す垢抜けなさは、自立したノエルとの対比を際立たせた。
シャネルの洋服を思わせる、松井るみの舞台美術も秀逸だし、
シャネルの歴史に沿って、次々と変わっていく衣装を見ているだけで楽しい気持ちになれる。

ファッションの世界を生きたココ・シャネルという女性の気高い志が、
鳳の姿を通してありありと伝わってきた。
ノエルが出した答えを知り、どれだけココが絶望したことか。
しかし、その絶望すら大きな愛で包み込み、ノエルの未来を祝福するココ。
なんて格好の良い、素敵な人だろうか。
孤独と共に「ココ・シャネル」として生きることを誓う歌、
鳳の「いつまでもマドモアゼル」は、
もはやミュージカルの歌であること、役を演じていることを超えていた。
あそこに居たのは鳳蘭でありココ・シャネルだ。
きっとその姿は観た人の心の中に、残り続けるに違いない。

最後にココ・シャネル役の鳳蘭からのコメントを紹介する。

「去年の初演よりも良い意味で力が入らず、とても良い緊張感の中望めそうです。
初演では、おかげさまで数多くの演劇賞を受賞させて頂きましたが、プレッシャーはありません。
それを感じてしまったらいい舞台にならないと思います。
役柄(ココ・シャネル)自身になりきります!
キャストは初演時から、モデル(ノエル)役の彩吹真央さんのみ変わりましたが、
稽古の雰囲気もとてもよく、皆稽古場所に早く来たがるくらいです。
ココ・シャネルの人生をたくさんの方々にご覧いただければと思います。
是非、劇場にお越しください。」



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ブロードウェイミュージカル
『COCO』

台本・作詞◇アラン・ジェイ・ラーナー
作曲◇アンドレ・プレヴィン
演出・翻訳・訳詞◇G2
出演◇鳳蘭 彩吹真央 岡幸二郎 大澄賢也 今陽子 鈴木綜馬 ほか

東京公演●2010/12/3〜12/19◎ルテアトル銀座
大阪公演●2011/1/9〜1/10◎イオン化粧品シアターBRAVA!
西宮公演●2011/1/12◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

<料金>
東京公演・西宮公演:11,000円(全席指定・税込)
大阪公演:S席11,000円/A席9,000円/B席6,000円(全席指定・税込)

<問い合わせ>
東京公演 Quarasエンタメ事務局 03ー3779ー2681
大阪公演 キョードーインフォメーション 06−7732−8888
西宮公演 芸術文化センターチケットオフィス 0798−68−0255

 

【取材/文 岩見那津子】


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