えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

ミュージカル『ゴースト』浦井健治 咲妃みゆ  秋元才加

宝塚らしさに満ちた舞台 星組公演『天使のはしご』

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『天使のはしご』を観て、宝塚らしさ、というものを改めて感じた。
ジェーン・オースティン作の『高慢と偏見』を原作とし、鈴木圭が脚本・演出を担当。17〜18世紀のイギリスの片田舎を舞台に、身分差のある男女の恋のすれ違いを描いたミュージカルである。主人公のフィッツウィリアム・ダーシーを涼紫央が、そのダーシーと恋に落ちるリジーを演じるのが音波みのりという配役。
ストーリーはいたってシンプルなのだが、身なりや、周りの人々の言動の違いなどでダーシーとリジーとの間にある隔たりを感じさせながらも、それでも徐々に惹かれあっていく二人の姿が見所。ともすれば気恥ずかしくなってしまいそうな王道を行くラブストーリーであっても、その華やかさや煌びやかさで、観客をときめかせる舞台として成立させてしまえるのが宝塚の良さである。

舞踏会でリジーと出会ったダーシー。この時の涼の一瞬の演技に注目。もともと気難しい性格であるダーシーは舞踏会に出席していても気乗りしていない様子。だが、リジーと向き合ったその瞬間、心が彼女へと急激に動いたのがわかった。それから我にかえって高慢な態度に戻るまでの短い間であったが、涼はその一瞬でリジーとの出会いが運命だったのだと感じさせてくれた。
その出会いの瞬間さえ目撃できれば、あとはダーシーが身分の違いという壁を越え、素直にリジーを想うようになるまでの心情の変化を追っていくだけである。『めぐり会いは再び』(11年、星組)で涼が演じたマリオに近いような部分もあるかもしれない。高慢な態度をとっていたところから、その態度を改め、真っ直ぐに相手を見つめるようになる、そんな人間的な成長も涼のダーシーからは見てとれた。
ただここで少し混乱するのがまた宝塚らしいと言えばそうなのだが、涼演じるダーシーの視点だけでなく、リジー視点からも物語が進んでいくところがあるので、リジーの心情の変化が描かれた分だけ、ダーシーの気持ちの変化の書き込みが薄くなり、唐突にも感じられた。原作の主人公はリジーであるし、男役に華を添えるだけ…という娘役像も面白味に欠けるが、宝塚である以上、男役を主演とする以上、ダーシーとリジー、描かれる比重は逆であるべきだったのでは?とは思った。

音波は中流階級の家庭で育ちながらも聡明で、物怖じしないリジーを明るく演じきった。怒りも、迷いも素直に表現するリジーは愛らしい。そのリジーの姉・ジェーンを華雅りりかが落ち着いた演技で見せていたのも印象に残る。元気いっぱいの娘役というイメージがあったのだが、5人姉妹の長女という役柄も違和感がない。華雅のまた違った一面が見られた感じだ。
ジェーンに惹かれる上流階級の男、ビングリーには美弥るりか。ぱっと登場するだけで華やかなのはさすが。出番としてはあまり多くないのだが、皮肉屋のダーシーと恋に真っ直ぐなビングリーとで好対照だった。

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今までとは一味違う、影を背負った男役像を求められたのがウィカムを演じた夢乃聖夏。ダーシーとの間に因縁を抱えた男性で、その存在には黒っぽさが漂う。夢乃自身の天性の明るさが前面に出すぎてしまう部分もあるように見受けられたし、まだ役を深めていく余地もあると思ったが、ダンスシーンなどではばりっと悪役の色気があって、一段と格好良さが増した。この公演の後、雪組への組替えが決まっている夢乃だが、雪組での活躍に期待が高まる。

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このほか専科として出演している英真なおきは5人姉妹の母親であるベネット夫人役。娘たちを思うがゆえの結婚への執着をコミカルにみせる。またコミカルといえば、天寿光希の怪演も見逃せない。コリンズ神父として胴布団もたっぷりとつけ、少しナルシストの入った、空気の読めない男を突き抜けた演技できっちりと表現していた。

雲と雲の間から差し込む光を「天使のはしご」と呼ぶのだという。空を覆っていた厚い雲は、ダーシー、リジーそれぞれの高慢さや偏見であったが、その雲は徐々に晴れ、二人を光が照らす。そんなラストシーンもまた宝塚らしさに溢れていて、観る人をきっと幸せな気持ちにさせてくれるだろう。

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▲夢乃同様4月1日付けで、美弥るりかは月組へ、また写真3枚目(左)の華雅りりかも花組へと組替えとなる


星組公演
バウ・ロマン
『天使のはしご』
〜ジェーン・オースティン作「高慢と偏見」より〜

脚本・演出◇鈴木 圭

●3/7〜3/12◎日本青年館 大ホール
●3/19〜3/31◎宝塚バウホール

<料金>
日本青年館 S席 6,500円、A席 5,000円(税込)
宝塚バウホール 全席 5,000円(税込)

<HP>
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/270/index.shtml

【文/岩見那津子 撮影/冨田実布】


真風涼帆インタビューが演劇ぶっく4月号に掲載。

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ミュージカル『MY ONE AND ONLY~マイ・ワン・アンド・オンリー』  囲みインタビュー

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3月10日に青山劇場で初日を迎えた『MY ONE AND ONLY』が、前日に公開舞台稽古を行ない、開演前に坂本昌行、大和田美帆、大和悠河、鈴木綜馬、川平慈英が報道陣のインタビューに答えた。


【一問一答】
 

ーーいよいよ初日ですが。
坂本 へんな緊張感がなくて、なんとなく気持ち良い感じで迎えられそうです。

大和田  すごくいいカンパニーなんです。このみんなで一緒に出ればなんとかなるんじゃないかと。
ーー川平さんが賑やかそうですね?

川平 僕は大人しいですよ。真面目にしてます(笑)。でもね、出番が少ない、いや、他の方のシーンを沢山見れるので(笑)、袖で見て元気をもらってます。あと転換を手伝ってます。転換のプロになってますので、ギャラを上乗せしてもらおうかと(笑)。

大和 この通りすごくいいメンバーなので、私も楽しんでます。
ーー大和さんはプロペラを運んでますが、あれは?

大和 転換(笑)、じゃないです(笑)。

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ーータップシーンが見どころですが、坂本さんと川平さん息が合ってますね

坂本 いや、実はかなり壁があったんです。技術とかではなくて2人の空気を合わせるのが大事で。

川平 息を合わせるために2回ほど抱かれました。

坂本 おい(笑)。

川平 真面目に言えば、前々から一緒に芝居したい人だったので、この人の前ではいい演者でいたいという気持ちです。

坂本 嬉しいです。こう見えても川平さんは稽古場ではすごく真面目で(笑)、じっと考えている姿など本当に抱きしめてあげたくなります(笑)。
ーーウェディングドレスを着てる大和田さんは、この2人をどう?

大和田 どうぞどうぞ(笑)。舞台では私を大事にしてくれているので、オフステージではどうぞって感じで見守ります(笑)。
ーー大和田さんとのタップは水上タップで、楽しそうですね?

坂本 あれもけっこう気をつかうんです。水をあまりはね飛ばさないように。青山劇場の舞台はすごい機構なので、止まるといけないので。

大和田 気候?でダメになるの?

川平 天気じゃダメにならないから大丈夫(笑)。大和田さんには噛み砕いて言わないとわからないので気をつけてくださいね(笑)。

一同 (爆笑)。

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ーー水の温度はどうなんですか?

坂本 それは25度にいつもしてくれて、温度計でちゃんと計ってくれてます。

大和田 湯気が出ない程度に温かくしてくれてるんです。

坂本 足湯ですね(笑)。
ーーじゃあ、苦労はない?

大和田 クロウ?

川平 ほらほら(笑)。別に苦労してないよね。

大和田 ああ! ラッセル・クロウかと思ったの(笑)。
川平 なんで
ラッセル・クロウ(笑)。 

全員 (爆笑)。

川平 鈴木綜馬さんも天然ですよ。

鈴木 僕は今回はみんなをいじめるのが生き甲斐です。

川平 もみあげも自分で考えてロシア人ふうにしてるそうですが、ユダヤ人のもみあげにしか見えないとダメ出しされてました(笑)。

ーー坂本さん歌もたくさんあるし、出番も多いですが?

坂本 以前ずっと出っぱなしの舞台もあったので、これくらいは。今回全然やせてませんから(笑)。でもガーシュインの曲は難しいですね。綺麗なメロディなんですが、ちょっと間違えると曲として成立しなくなる。意外とたいへんなんです。
ーーたくさんキスシーンがありますが、気になりませんか?

大和田 気になるって???

川平 ほらまた(笑)。そういうシーンのときの気持ちとか。

大和田 邪念はないです(笑)、物語の中で自然な行為ですから。え? 間違ってる?

川平 間違ってない。いい答だ(笑)。

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ーーご両親に見られるのはどうですか?

大和田 うちは役者一家なので、そういうことは当たり前だと思ってますから。この間も私が稽古がすごく楽しいと言ったら、母(岡江久美子)が喜んで泣いてました。ダンスを習わせてあげたわけでもないのに、ミュージカルに出られるようになってって。ミュージカル大好きなんです。初日に観にくるそうです。父は仕事で他の日に来ます。
ーー大和田さんのバックボーンに、坂本さんのほうが緊張しそうですね。

大和田 バクだけにね。

全員 (しばし間) あああー(笑)。

川平 ばく…なるほどねー。
坂本 油断できないね(笑)。
ーー坂本さんは大切な人をご招待するとか?

坂本 いえ、ちゃんとお金を払って観にきていただきます。いや、大切な方ってお客様たちのことでしょ?(笑)。

川平 綜馬さんの私生活も聞いてあげてください。

鈴木 波瀾万丈です(笑)って、こっちに振らないでください(笑)。

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ーーでは最後に坂本さんからPRを。

坂本 これってけっこう使われないですよね(笑)。『MY ONE AND ONLY』、楽しくて心が元気になる作品です。ぜひ皆さん劇場にお運びください。



ブロードウェイ・ミュージカル

『MY ONE AND ONLY』

演出・振付=◇ビル・バーンズ

脚本◇ピーター・ストーン&ティモシー・S・メイヤー

作曲◇ジョージ・ガーシュイン

作詞◇アイラ・ガーシュイン

出演◇坂本昌行 大和田美帆 大和悠河 鈴木綜馬 川平慈英 ほか

●3/10〜24◎青山劇場

〈料金〉SS席12,000円 S席11,000円 A席9,500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

●3/29〜4/1◎シアターBRAVA!

〈料金〉SS席12,000円 S席11,000円 A席9,500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉キョードーインフォメーション 06-7732-8888

http://www.my-one.jp/


【取材・文/榊原和子】

大和悠河インタビューが演劇ぶっく4月号に掲載。

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ミュージカル『MY ONE AND ONLY~マイ・ワン・アンド・オンリー』  初日レビュー


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坂本昌行が主演、大和田美帆と大和悠河が共演しているブロードウェイ・ミュージカル、『MY ONE AND ONLY〜マイ・ワン・アンド・オンリー』が3月10日開幕した。
 

このミュージカルは、「ラプソディ・イン・ブルー」、「パリのアメリカ人」という名曲や、オペラ『ポーギーとベス』を生み出したアメリカを代表する作曲家のジョージ・ガーシュイン、そしてコンビを組んできた実兄アイラ・ガーシュインが、兄弟名義で作った最後の作品で、ジョージが1927年に作った『ファニー・フェイス』の曲を中心に彼らのヒット曲を盛り込んである。
1983年にブロードウェイで開幕、ミュージカル界の至宝トミー・チューンが主演と振付を担当し、人気モデルのツイッギーがヒロインをつとめたことでも話題を呼んで大ヒット、トニー賞の振付賞、主演男優賞、助演男優賞などを受賞した。1985年には来日公演も行なわれたが、日本人キャストでの上演は今回が初めてとなる。


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物語の背景は1927年アメリカ。ロシアのニコライ皇子(鈴木綜馬)が率いる水中レビュー団が、NYのペンシルベニア駅に到着。ドーバー海峡を泳いで横断したイーディス(大和田美帆)とショーガールたちが、記者のフラッシュを浴びていた。そこに通りかかったビリー(坂本昌行)は、イーディスに一目惚れ。彼は無名パイロットで、「大西洋横断・無着陸単独飛行」の一番乗りを夢見ていた。

彼を支える相棒、女性整備士のミッキー(大和悠河)は、イーディスに夢中のビリーに呆れる。だが、ビリーはイーディスと知り合えると聞いて、マジックス(川平慈英)に男の洗練と恋の駆け引きをアドバイスしてもらい、みごとにイーディスをゲット。だがイーディスに執着するニコライが邪魔をしたために、飛行機で逃亡するはずのビリーとイーディスは、とある無人島に不時着してしまう……。


大西洋横断飛行に成功して有名になることに必死だったビリーが、イーディスと知り合い愛に目覚め、同時に「自分の価値は自分がわかっていればいい」と気づくプロセスを、コメディタッチとファンタジックな楽しさで展開していく。主題歌である「MY ONE AND ONLY」をはじめ「スワンダフル」や「響け バンド」など、聞き慣れた曲が随所に出てくることもあって、懐かしさと温かさが伝わってくるミュージカルだ。

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ビリーの坂本昌行はオープニングは宙乗りで登場、飛行服がよく似合い、タキシード姿もダンディ。甘い歌声で聴かせ、全編に出てくるタップシーンは軽やかに楽しげに踊っている。

イーディス役の大和田美帆は、水中レビューの人気スターという華やかさの裏に、ニコライに束縛されている陰と悲しみを感じさせ、ふんだんにある歌唱とダンス場面で活躍する。

大和悠河は男顔負けの整備能力を持つミッキーで、多くない出番だが出て来るだけで目を奪うキュートさ。ジーンズと工具箱がよく似合って格好いいうえに、大詰めでは正体も明かされるなど美味しい役柄を生き生きと演じている。

出番が少なくてもったいないのは川平慈英も同様だが、ビリーに重要な指針を与えるミスター・マジックスとして強烈なインパクトを残す。坂本とのタップナンバーは、まるで2人の掛け合いのショーステージという楽しさ。

ニコライの鈴木綜馬は劇中で唯一の悪役ポジションだが、大真面目に悪だくみをする姿が笑えて、この作品のいいスパイスになっている。


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いかがわしい司教などの青山明、その他に6人の女性、8人の男性という
アンサンブルメンバーが、タップの群舞をはじめ、男性コーラス、水中レビュー、モロッコの場面など何役にも変身している。

タップの軽やかなリズムと、耳慣れたガーシュイン・メロディが観るものを心地よく惹き付け、最後はハッピーな気持ちにさせてくれる、まさにブロードウェイらしいミュージカルである。


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写真は舞台稽古より



ブロードウェイ・ミュージカル

『MY ONE AND ONLY』

演出・振付=◇ビル・バーンズ

脚本◇ピーター・ストーン&ティモシー・S・メイヤー

作曲◇ジョージ・ガーシュイン

作詞◇アイラ・ガーシュイン

出演◇坂本昌行 大和田美帆 大和悠河 鈴木綜馬 川平慈英 ほか

●3/10〜24◎青山劇場

〈料金〉SS席12,000円 S席11,000円 A席9,500円(全席指定・税込)

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●3/29〜4/1◎シアターBRAVA!

〈料金〉SS席12,000円 S席11,000円 A席9,500円(全席指定・税込)

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【取材・文/榊原和子】


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大和悠河のインタビューが演劇ぶっく4月号に掲載。

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『カルテット!』に出演。桜乃彩音インタビュー


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音楽と家族の絆をテーマにしたミュージカルが4月に上演される。原作は鬼塚忠の人気小説で映画にもなった『カルテット!』。
バイオリニストを目指す少年とその家族の、軋轢と葛藤を描くドラマであり、音楽によって一家が再生するという設定なので、劇中にはクラシックの名曲がふんだんに流れる。
その舞台で少年の音楽教師という役で登場するのが、宝塚の元トップ娘役・桜乃彩音。ピアノの腕前では宝塚時代から知られていただけに、音楽にまつわる物語には最適なキャスティングである。
宝塚退団してからまもなく2年、着実に女優として歩み始めている桜乃彩音にインタビュー。
※この記事は演劇ぶっく4月号(3月9日発売)に掲載されますが、本誌とは別バージョンの写真でお楽しみください。



テーマのように音楽でつながっていた
 

――桜乃さんの役は、主人公・開くんのバイオリンの先生ですが、バイオリンは?

妹が趣味程度でやっていて、私はピアノしかやっていなかったんです。これを機会に妹が使っていたバイオリンを送ってもらって、何度かレッスンをしました。
 

――ご家族は音楽一家だったんですか?

両親は楽器はやらなかったのですが、家ではよく演奏会みたいなことをしていました。妹はビオラ、兄はサクソフォンを習っていて、丘の上とか山のほうに楽器を持っていって近所迷惑にならないように練習していたのを覚えています。
 

――そういう環境だと音楽で家族再生というテーマもわかりやすいでしょうね?

家族で1つの趣味を持つと、わかり合える部分がありますね。たとえば私が宝塚時代に歌を歌っていると、「キーが高かった」とか「だいぶ声が出るようになったとか」とか「あのビブラートは」とか、批評されたり教えてもらったりしました。今は兄の演奏を聞きに行ったり、妹は今は打楽器のマリンバを専攻しているので、そのライブがあると聴きに行って、ちょっと厳しい目で見たりしています(笑)。


音楽を聴いているときは笑顔でいられる
 

――物語は、最初はこの一家がバラバラなところから始まるんですね。

お父さんはリストラされて、お母さんは離婚を考えていて、お姉さんは弟の才能を妬んで、ちょっと道を外れてしまうんです。開くんは才能があって、4人で演奏するという一つの目標を持つことで家族をつなげようとする。そして一緒に演奏するうちに一家は再生していくんです。
 

――この作品の背景は浦安市で、震災で被害を受けたところですが、震災ということもあって、家族の絆がもう一度見直される作品は意味がありますね。

個人的なことなのですが、去年の震災後、自分たちに何ができるかいろいろ考えて、2ヵ月ぐらい後、宝塚の卒業生何人かで被災地に行って、ボランティアで歌を歌わせていただいたんです。あまり知られていないような小さい規模の避難所を回りました。行く前は、被害を受けている方々にかえってご迷惑なのではと悩む気持ちもありましたが、沢山の方たちが宝塚の卒業生が来るということで集まってくださって、皆さん笑顔で迎えてくださったんです。そして「明日や一週間後のことを考えると笑ってはいられないけど、歌を聴いているときだけは笑顔でいられる」と。逆にこちらも力をいただきました。


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娘役という理想をはずして

 

――今回共演の方々とは初めてですか?

皆さん初めてなんです。法月さんはミュージカルの『ROCK MUSICAL BLEACH』を拝見して、ご挨拶だけしました。舞台を始めて間もないとうかがったんですけど、すごく堂々とされていて、パワフルですごかったです。他の方たちも実力がある方ばかりで、いい影響を受けられるのではと楽しみにしています。それから本物のカルテットが舞台上で演奏してくださるということで、クラシックが大好きな私はわくわくしています。
 

――退団されて2年、ミュージカルやショーなど出演されてきましたが、将来的にはどんな女優さんになりたいと?

宝塚の娘役という自分が理想としていたものがなくなったときに、何が一番自分に合っているのか、どうしていきたいのかという1本の道が、まだ自分でも見えていないのですが、まずはいろいろ経験していきたいと思っています。
 

ーー最初の出演作『Pal Joey』も映像の『テンペスト』でも、のびのび演じている姿が印象的でした。

やっぱりお芝居は好きですね。歌ったり踊ったりするのも大好きですけど、お芝居をちゃんとできるようになりたいです。そういう点で、直接お客様と触れ合える生の舞台はいちばん勉強になりますので、この『カルテット!』での毎日がとても楽しみです。




IMG_7489【撮影/岩田えり】
さくらのあやね○83年生まれ、岡山県出身。02年宝塚歌劇団に入団、06年より花組のトップ娘役として活躍。10年5月『虞美人ー新たなる伝説ー』のタイトルロール役で退団。女優として映像や舞台で活躍中。退団後の舞台は『Pal Joey』(10年)、『新春 滝沢革命』(11年)など。映像は11年『テンペスト』(BSプレミアム)に出演。


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アトリエ・ダンカン プロデュース

ミュージカル

『カルテット!』

原作◇鬼塚忠「カルテット!」(河出書房新社刊より)

脚本◇鈴木哲也

演出◇菅野こうめい

音楽◇羽毛田丈史 

出演◇法月康平/キタキマユ エハラマサヒロ 桜乃彩音/秋本奈緒美/榎木孝明 

演奏◇對馬哲男(Vn)/三浦茜(Fl)/井上雅代(Vc)/中島剛(Pf)(特別出演) 

●4/12〜21◎東京グローブ座

〈料金〉S席12500円 A席9500円

〈問合せ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

http://www.duncan.co.jp/web/stage/quartet/


演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

 

★桜乃彩音のインタビューが掲載されている

演劇ぶっく」4月号が3月9日全国書店にて発売予定!

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