えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

黒木瞳主演舞台『京の蛍火』

WOWOWの「宝塚プルミエール」で真飛聖スペシャル


2011年、4月24日に惜しまれて宝塚歌劇団を退団した元花組トップスターの真飛聖。
その真飛が初登場するスペシャル番組が、6月24日 WOWOWで放映される。



◆6月24日(金)午後6時〜
 

真飛聖が気の合う仲間たちとキャンプに出かけ、大盛り上がり!

また、インタビューと貴重なアーカイブ映像で17年間の宝塚生活を振り返る。

退団後初のテレビ出演!

出演/真飛聖

ゲスト/鳴海じゅん、朝澄けい、百花沙里(元星組)

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◆6月24日(金)午後6時30分〜

「宝塚への招待『EXCITER!!』(真飛聖の副音声解説付き)」

2009年花組公演『EXCITER!!』を

宝塚初の WOWOWオリジナル副音声付き
真飛×桜乃トップコンビによるトークも楽しめる。


(副音声)

出演/真飛聖

ゲスト/桜乃彩音(元花組トップ娘役)
 

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http://www.wowow.co.jp/stage/

【資料提供/WOWOW】

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中川晃教と大和悠河を中心に生き生きと若者群像『風を結んで』

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6月4日に日比谷シアタークリエで幕を開けた『風を結んで』は、謝珠栄らしいメッセージが、この現実だからこそひときわ切実に伝わってくるミュージカルである。

背景になるのは明治維新。時代が変わることで混乱の中に放り込まれた人間たちが、何をよりどころに明日へと踏み出せばいいのか、その煩悶と苦闘が描かれている。

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オープニングは会津の白虎隊の戦いのダンスから始まる。
このシーンは白虎隊の若武者の全滅の悲劇を踊るが、やがて見えてくるドラマの本筋への伏線ともなっている。 
 

背景になるのは明治維新になってからの東京。
主人公は時代の変化で武士という身分を失った旗本の子息、片山平吾(中川晃教)。

彼は友人の田島郡兵衛(藤岡正明)や加納弥助(小西遼生)とともに、ある娘を身売りから救おうとしたばかりに大金が必要になる。
その娘とは、道場の試合で平吾に敗れ、真剣での決闘を申しこんできた橘右近(大澄賢也)の妹の静江(菊池美香)だった。
 

だが身の回りのものを売り払っても二束三文という3人に、大金をポンと貸してくれたのが捨吉(山崎銀之丞)。
彼は「パフォーマンス一座」を立ち上げようとしている洋行帰りの大林由紀子(大和悠河)に仕えていて、その大金の返済のために、3人は右近や他の武士たちを誘い、由紀子の一座で剣さばきを見世物として披露することになる。
 

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片山平吾には中川晃教が扮していて、ちょっと頼りない江戸の旗本の青年剣士が、しだいに自分の生きる道や仲間とともに生きる道を考え、真剣に時代と向き合っていく姿を爽やかに真っ直ぐに演じている。ソロをはじめとする劇中歌も伸びやかに歌っていて、主題を背負うにふさわしい活躍ぶり。
 

大和悠河は、洋行帰りで進歩的な考えの大林由紀子として、華やかなドレス姿で舞台にゴージャスな風を吹き込む。女性座長らしい風格や英会話の押し出しなどは、トップ時代そのままの求心力でさすが。「幸せの種」というもう1つの主題曲も丁寧に歌っていて心が伝わる。数場面だが白虎隊姿も見せて凛々しい。

平吾の友人2人は藤岡正明と小西遼生で、それぞれの個性が鮮明で、中川と3人で絶妙のトリオぶり。

藤岡はメガネでとぼけた味を強調。3人の中ではいちばんちゃらんぽらんに見せながらも、どこかで生きる意味を探っているまじめさも醸し出す。
小西はちょっと気弱で優しい青年という雰囲気を感じさせる役作りだが、最後の場面で見せる姿に強さをにじませる。

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未来へ目を向けようとする3人の若者と対峙するのが大澄賢也扮する橘。古い時代のサムライを引きずり、世の中に取り残されていく苦悩と悲哀を感じさせる。剣の名人という設定だけに殺陣の切れ味も鋭い。

山崎銀之丞は由紀子のそばで働く捨吉で、影のある胡散くささが巧みで、後半になって物語を大きく動かすのにふさわしい存在感。長いソロもある。

平吾と恋仲になる静江に菊池美香。ひたすら控えめな演技で、モダンで自立した大林由紀子と対比される昔の日本女性らしさを出している。

その他に、照井裕隆、小原和彦、俵和也、加藤貴彦が、それぞれ一座に参加する訳ありの武士として登場。殺陣やダンス、歌唱も含めて作品全体の厚みを出すのに大きく役立っている。 

スタッフワークも素晴らしく、和を象徴的に取り入れ高さを生かした美術の太田創、ドラマ性を抱え持ったスケール大きなメロディを生み出した甲斐正人、謝作品ならではの動きを考慮しつつ和服をアレンジした衣裳の西原梨恵などが、優れた手腕を発揮している。
 

謝珠栄の舞台の主題は、いつも敗れた側の痛みが底に流れている。

今回も明治という新しい時代を背景に、敗者として生きなければならなくなった武士という立場の悲しみや悔しさを描き出し、それでもなお「生きろ、生き抜け」とその背中を押す。
その不屈のメッセージを受け止めたキャストたちの熱がそのまま伝わってくる、実に真摯な、鮮烈な舞台である。
 
 

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ミュージカル
 『風を結んで』
演出・振付◇謝珠栄
脚本◇大谷美智浩
音楽◇甲斐正人
出演◇中川晃教/藤岡正明、小西遼生、菊地美香/山崎銀之丞、大澄賢也/大和悠河 他
●6/4〜19◎シアタークリエ
●6/26◎中日劇場
●6/28〜30◎イオン化粧品シアターBRAVA!
〈料金〉S席9500円 A席8000円 (税込)
〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

http://www.toho.co.jp/stage/  PC
https://toho-navi.com/m/ 携帯 



【文/榊原和子 撮影/冨田実布】
 

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原田泰造と真琴つばさが共演『ニッポン無責任新世代』制作発表

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植木等主演のコメディ映画として戦後の高度成長期に人気の高かった「無責任シリーズ」を題材に、後藤ひろひとが新作を書き下ろした『ニッポン無責任新世代』が、7月にシアタークリエで上演される。
 

この『ニッポン無責任新世代』は、これまでの映画のリメイクではなく、続編となるようなオリジナルストーリー。
主人公は、かつて植木等が演じたキャラクター「平均(たいらひとし)」の孫という設定で、「百均(くだらひとし)」という名前になる。

百均に扮するのは「ネプチューン」の原田泰造で、笑いの世界だけでなくドラマなどで役者としても高く評価されており、舞台出演も『キスへのプレリュード』や『ザ・ヒットパレード』など話題作に主演。今回は約2年半ぶりの舞台となる。


『ニッポン無責任新世代』の背景となるのは、大企業の税金対策として作られたダメ社員ばかりの小さな商事会社。
そこにある日、デタラメ無責任男の百均がやってくる。
何を売るのか分からないまま、勝手に無関係な会社と契約を結んだり、おかしな仕入れを始めたりする百均。
おかげでダメ会社は大混乱に陥ってしまう。


制作発表が行なわれたのは6月8日。

主演の原田泰造をはじめ、真琴つばさ、星野真里、黒部進、そして作・演出の後藤ひろひとが出席して、賑やかな会見となった。
 

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【一問一答】


後藤
一昨年、東宝の有名なSF映画を舞台化した『ガス人間第1号』を手がけまして、それが評判がよかったおかげで、また東宝映画を舞台化しないかというお話をいただきました。
前回の経験から原作ものは手強いとわかったので、植木さんの「無責任シリーズ」2作の続きを作ることを許可していただきました。
でも東宝だけでなくナベプロさんも権利のある話ですからと心配していたら、いや主役には原田さんで、ナベプロさんですからとトントン拍子に話が進みました(笑)。

「無責任シリーズ」の主役は最初が平均(たいらひとし)で、会長にまでのしあがる、二本目は源均(みなもとひとし)で、平均の秘書にまでのしあがっていく。
僕は今の政治家の無責任とあの植木さんの無責任は全然違うと思ってまして、放り出す無責任さではなく、無責任な放言をしておいて自分でちゃんと責任を取る。だからすごく大切な精神を持った、今の時代にこそ必要な精神をもった人ではないかと考えています。
そこで平均の孫であり源均の息子という設定で、作り出したのが百均(くだらひとし)。無責任男の正しい
DNAを受け継いだ男が、今の世の中で責任をどうとっていくかをやろうということです。そしてそれには原田泰造さんしかいないと思っています。

この作品は一部を震災に寄付させていただきますが、やはり笑顔は笑顔からしか生まれないと思っています。まずこの作品で笑顔になっていただき、その笑顔がみんなに伝わり、東北のかたにも伝わればいいなと思っています
 

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原田「すごいいっぱいの方たちで、なんか謝罪会見みたいですね。すみません僕は内田裕也さんではありません(爆笑)。この無責任シリーズを今やるなら、ぜひ自分がやりたかった。ですからこの話がきたときに、ああナベプロでよかったと(笑)。こういうサクセスストーリー的なものは大好きですので一生懸命明るく演じたいと思っています」


星野「OLの佐野愛子で、先ほど後藤さんから、お客さまが一番勘定移入しやすい人物になるだろうといわれました。えーと……こんなにたくさん人がいらっしゃると思わなかったので…はあ(溜め息)(笑)。みんなが笑顔になれる作品だと思います。これからお稽古でがんばります」
 

黒部「会長で円谷という役名で、東宝映画の名プロデューサーから取られたのだと思います。ストレートの舞台は久しぶりでウキウキしていますが、不器用なので足を引っ張らないようにみなさんの胸を借りるつもりでがんばります」
 

原田「僕も不器用なので」
 

黒部「では、今度2人だけで稽古しましょうか(笑)」


真琴「私は上司に従うことだけがすべての性格ブスな女社長です(笑)。椿という名前は東宝映画の『椿三十郎』からだそうです。自分では舞台を観て声を出して笑うことが少ないんですが、これは観ていたらきっと笑うだろうという。素敵な演出と脚本と原田さんの百圴を楽しみにしています」


ーー植木さんの映画についてはいかがですか。
 

原田「小さい頃に観ていて、明るいあのキャラクターが大好きでした。植木さんとは1度ドラマで共演したことがあるんですが、オーラがすごかったです。その頃の僕は露出度の高いギャグをやってたんで、優しく怒られました(笑)。大きいというか、僕にとっては怪物のように見えてました。一度役のことで誉められたこともあって、そのときは涙が出るほど嬉しくて、お母ちゃんに電話しました(笑)。その孫の役をできるのは光栄です」

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ーー後藤さん、映画の歌は入るんですか?
 

後藤「当時の歌は使用しませんが、今の時代に青島幸男さんが生きていたら、こんな曲を造るだろうというものを中村中さんと作っていきます」
 

原田「今回歌ないですよねと言ってたんですが、さっきあるって言われて(笑)。なんて無責任なんだろうと(笑)」
 

後藤「いや、そんなにうまく歌う必要はないから。でも、真琴さんから「音、ズレてて気持ち悪い」くらいのことが言われるかもしれません(笑)」
 

真琴「いえ、歌は心ですから」

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ーー後藤さんから見たみなさんの魅力を。
 

後藤「黒部さんは「ハヤタだぜ!」とドキドキしてます(笑)。星野さんは大事な役で、今を一生懸命に生きてるからこそ空回ってるOLの役をしっかり見せてくれると思います。原田さんは、最初に「植木さんの真似はできないし今やるべきない」という話をしたんですが、原田泰造という人が無責任男を演じる姿が見たいと言いました。何年も前に堀内健という人と仕事をさせていただきまして、非常に苦労しましたが(笑)、原田さんが「俺は健とは違いますよ」と言ってくれたので(笑)。真琴さんはイヤな女を演じていただくのが楽しみで、俳優は自分と反対方向の役がうまくできると思いますから」
 

真琴「私はすごくいい性格ということですね?」
 

後藤「はい。だから相当イヤな人になると思います(笑)」
 

ーー最近、無責任だなと思った瞬間がありましたか?
 

原田「えーと、そうですね、実はこういう質問を想定してたんですが、そのまま寝ちゃったのが無責任かなと(笑)」
 

真琴「無責任って自分ではそうは思わないので。人からはよく言われるのですが(笑)。記憶にございません(笑)」
 

星野「私はいま少し太っていて、ダイエットをがんばろうと思っていたのですが、ま、いっかと(笑)。そこが無責任かなと(笑)」

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ーー後藤さん、この舞台で表現したい無責任とは?
 

後藤「さっきも言いましたが、今の政治家とか信用できないですよね。でも「ゼニのないやつは俺んとこへこい 俺もないけど心配するな」という、そういう人なら付いていきたくなると思いませんか? それこそが「無責任シリーズ」の代表的なイメージで、みんなを引っ張っていくリーダーの姿ではないかと。この人に付いていってみようという、その「無責任」のかっこよさを知っていただきたいです」
  

ーー原田さんと黒部さんは映画の印象的なシーンは?
 

原田「すごい遅刻してるにもかかわらず、上司の肩をポンと叩いて「おはよう!」って言うんですよ。こういう人間になりたいなと。結果、僕はそういう大人にはなれなかったんですが、近くに堀内健というのがいます(笑)」
 

黒部「東宝映画の約8年は植木さんとはお会いしてないんですが、舞台では何度か御一緒しました。無責任男とご本人の人間味のギャップにびっくりしました。すごくやさしい方でした」
 

ーー後藤さんの作品とか人柄とかについて。
 

黒部「本当に申し訳けないけど存じあげてなかったんですが、たくさん観てるかたの話を聞くと著名な演出家であると。なおかつ作品が素晴らしく面白いと伺い、楽しみしてるんです。これを機会に後藤さんの人となりを解剖して楽しむ1カ月半になればいいなと」

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星野
「この作品に出ると知らせたら妹がメールをくれまして、大好きなかたなので一緒にできるのが羨ましいと。そういうメールが初めてだったので、そういう意味で家族孝行ができるので有り難いです」
 

原田「僕はびっくりしたのは1つ違いの同世代で、最初はものすごい年上のかただと思ってたので(笑)。なんでも知ってるし、このくらい落ち着かないといけないのかなと思うくらい大人で、話がすごく面白くて、この舞台の話でも本当に夢を見せてくれるし、なんか付いていきたくなるような。この舞台の主人公のようなかただなと稽古が楽しみです」
 

真琴「少年の心を持ったかたです」
 

後藤「真琴さんに69歳?って言われました。69年生まれと言ったのに(笑)」
 

真琴「(笑)。今回みたいに出演もされる演出家のかたは珍しいですよね。スケールが大きいし日本のシェイクスピアみたいなかたという気もします」
 

後藤「いや、言い過ぎです(笑)。でも皆さんの言葉は光栄ですし、星野さんの妹さんにもぜひお会いしたいですね(笑)」


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この公演は、東日本大震災に対してのチャリティー企画として、公演売り上げの一部を義援金とするほか、公演ならではのチャリティー企画を行うる。集まった義援金は日本赤十字社を通じて被災地へ送られる。

製作発表後に原田泰造は植木等の手形レリーフがある日比谷シャンテ前の「合歓の広場」で、手形と記念撮影をして舞台の成功を祈念した。


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 『ニッポン無責任新世代』

作・演出・出演◇後藤ひろひと

音楽・出演◇中村中

出演◇原田泰造、真琴つばさ、星野真里、黒部進 他

●7/15〜30◎シアタークリエ

●8/1◎名鉄ホール

●8/3〜4◎サンケイホールブリーゼ

●8/12◎北國新聞赤羽ホール

●8/17◎アステールプラザ

〈料金〉

東京/愛知/大阪 8500円(全席指定・税込) 

石川/S席7500円 A席7000円(全席指定・税込) 

広島/S席7000円 A席5000円(全席指定・税込) 

〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

http://www.tohostage.com/nippon/index.html

 


【文/榊原和子 撮影/冨田実布】


●演ぶShop☆ミロクル(割引チケット発売中!) http://enbu.shop21.makeshop.jp/

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『6月のビターオレンジ』初日舞台稽古とインタビュー

 

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加藤成亮主演『6月のビターオレンジ』が初日を迎えた6月3日、公開稽古と囲み会見が東京グローブ座にて行われた。

 

加藤は『SEMINAR』(09年)に続いて、主演二作品目となる。さらに城島茂が15年ぶりに舞台出演することでも、話題のこの作品は、今春『ギルバート・グレイプ』を手掛けたG2が、作・演出を務めている。

加藤×城島×G2のコラボで見せる「ジンセイは 見た目どおりにいかないから おもしろい」というヒューマン・コメディだ。

 

物語は関東の外れの田舎の農村。

開業医の父(久保酎吉)、母とその息子たち、兄・直樹(城島茂)、弟・達也(加藤成亮)が暮らす一軒家。

何一つ上手く出来ない兄の直樹に対し、何でもそつなくこなす弟の達也。
出来の違いはあるものの、兄弟仲良く過ごしていた。そんなある日、直樹は父と大喧嘩の末、勘当され絶縁状態となる。

その数週間後には母が死に、酒浸りになる父、達也は寄宿制の高校へ進学と、一家はバラバラになっていった。

そして7年後、大学を卒業した達也は「チチ ヤバシ スグカエレ」と書かれた電報を受け取る。

帰郷した達也は直樹とも久しぶりに再会し、父が余命1カ月であることを聞かされる。さらに父は、30歳も年下の女性・香織(朝海ひかる)と結婚すると宣言。 

「遺産目当ての結婚詐欺?」と怪しむ兄弟に、いろいろな思惑が絡んで幼馴染や知人、さらにはチンピラまで巻き込まれていく。

バラバラだった家族が再び同じ屋根の下 、それぞれの事情を抱えながら暮らすこととなる。

果たして遺産騒動の結末は…?!

 

年の離れた兄弟を城島と加藤による、ジャニーズ事務所の先輩、後輩で演じる本作。

加藤は、出来が良いゆえに一人でいろいろ抱えこんでしまう達也を体現。

城島はブランクを感じさせず、緩急ある芝居で存在感を見せる。

そして家族を翻弄するキーパーソンとなる謎の女性を、朝海は透明感ある佇まいで演じている。


離れていても家族はつながっている、人と人とのつながりを、笑いを交えて伝えるハートルフルな作品だ。

 

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この公開稽古のあとの囲み会見に加藤、朝海、城島の3名が、役の衣装で登場した。
 

 【一問一答】
 

 ーー数時間後には初日ですが。

 

加藤 万全です! この舞台は、バタバタとすごい勢いでストーリーが展開していくので、お客さんにも飽きずに見て頂けると思います。すごく面白い作品になりました。

 

――セリフが多くて大変そうですね。

 

城島 セリフもそうなんですけど、早替えが大変です。TOKIOのコンサートでも、こんなに着替えないので(笑)。でもお芝居ならではの動きで、面白いです。

共演者の皆さんが一癖も二癖もある感じで佇まいもすごいので、負けないようにしないと。

 

――朝海さんはいかがですか?

 

朝海 緊張していますが、いい緊張感ですね。稽古中はセリフをうろ覚えでしたが、やっていくうちにどんどんこういう風にやっていこうと。加藤さんはセリフがあっという間に入っていて、すごいと思いました。 

加藤 それくらいしか出来ないので…。

 

――稽古はどんな感じだったのですか?

 

加藤 ダメ出しが多くて、半分すごく感謝しているんですけど、3日間位寝込んだというか、もう心が折れました。一つ一つ詰めていくやり方で、真面目にやったのにダメと言われて、途中から「聞こえない、聞こえない」という感じになってました(苦笑)。

城島 ダメ出しを台本に書き込んでいったのですが、真っ黒でセリフより多くなってましたね。舞台も15年ぶりなので、「上手は右だ」とか、そんなことも忘れていて(笑)。

 

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――後輩・加藤さんと共演されてみての印象は?

 

城島 怖いですね。いろいろ力をつけてきていて、先輩として負けられないです。本読みの初日で、世界観を作ってきていましたし。 

加藤 そんなつもりないですけど。城島くんこそ15年ぶりを感じさせない。堂々としています。ギリギリまで台本を読んでいるのに、舞台に上がると急にアドリブとか出てくるし。

城島 そうしないと繋がらないっていうだけなんだけど(笑)。でも後輩と絡むことがあまり無いので、刺激を受けますね。しげしげコンビ(“しげる”と“しげあき”)なんで、NEWSの後ろで踊ってみてもいいかも(笑)。 

加藤 一回入れ替わります?! しげ×しげで!

城島 え?僕、バック転でけへんけど。

加藤 大丈夫です! 僕も出来ません。

城島 でけへんのかい! ようジャニーズ入れたな!  

 

――先輩・城島さんの存在は、大きいようですね。

 

加藤 城島くんがいると安心感があります。でも頼れない兄役なので、なるべく頼らないようにしてました。

城島 そういうキャラクターなので。キャラクターですよ!

加藤 もちろん、実際は違います(笑)!

  

――最後にお一人ずつお願いします。

 

加藤 僕自身、初のコメディです。台本を読んでいた時は、個人個人が悩みを抱えていてシリアスな印象だったんですけど、思ったより笑える作品になりました。この季節にピッタリで、梅雨っぽい湿っぽさを洗い流してもらえたら。あっという間の2時間です!

城島 いろんなことありますけど、一生懸命汗流して、楽しい時間を提供出来たらと思ってやっています。もしよかったらぜひ劇場に足を運んで頂けたら。

朝海 お二人が素晴らしいことになってます。ぜひこの素晴らしい作品を見に来て下さい。

加藤 (ネタバレのため)内容は言えないけど、見どころ満載の舞台なので、ぜひ見に来てほしいです!

 

 

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『6月のビターオレンジ』 

作・演出♢G2

出演♢加藤成亮/朝海ひかる/久ヶ沢徹 中川智明 内田亜希子 久保酎吉/ 城島 茂


●6/3〜6/26◎東京グローブ座

〈料金〉S席8,500円 A席7,500円 B席5,500円(全席指定・税込)*未就学児童入場不可
●7/1〜6◎森ノ宮ピロティホール 

〈料金〉8,500円(全席指定・税込)*未就学児童入場不可
 

〈問い合わせ〉
東京グローブ座 03-3366-4020

Quarasエンタメ事務局 0570-044-099(24時間テープ案内)

キョードーインフォメーション 06-7732-8888(大阪公演のみ)

http://www.g2produce.com/other/6_bo/index.html

 

 

 【取材・文/桜井麻子 撮影/冨田実布】

演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

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