えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

座・ALISA『キセキのうた』

る・ひまわり×明治座「祭」シリーズ第8弾は佐奈宏紀&内藤大希のW座長! 加藤茶や貴城けいの参加も決定!

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年末恒例のる・ひまわり×明治座の「祭」シリーズ、その第8弾は『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』(通称:る戦(るせん))を上演することが決定。このほど全キャストが発表になった。主演は、佐奈宏紀と内藤大希のW座長となる。出演者は、これまでシリーズに参加してきた人気若手や実力派のほかに、今回は加藤茶、元宝塚トップスターの貴城けいが初参加するなど、ひときわ賑やかな顔ぶれとなる。

このシリーズでは毎回、忠臣蔵・源義経・阿弖流為など、歴史的にも有名な人物や物語を題材に、小劇場・ミュージカル・映像など様々な畑から“つわもの”俳優たちが集結し、笑いあり、歌あり、踊りあり、涙ありの歴史エンターテイメントを上演。さらに舞台上でそれぞれの代表作や特技を持ちネタ化したようなパロディなど、まさに時代劇版異種格闘技戦舞台となっている。
今回も伝統ある商業演劇スタイルに則って、第一部ではお芝居、そして第二部ではオリジナルユニットによるショーという2部構成となる。

今年の第一部の演目は「風林火山をす・る」。戦国最強軍団と謳われた武田軍が、いかにして誕生したのか。武田晴信(のちの信玄)と山本勘助の運命の出会いから描く、戦に生涯をかけた男たちの青春友情物語。
その第一部『風林火山をす・る』のあらすじや第一部の全キャストが発表された。
そして第二部のショー「KAI ROCK FESTIVAL」に登場するユニットと楽曲も発表!甲斐の国で超有名なアーティストが集結する! 
 
■第一部 芝居「風林火山をす・る」
【あらすじ】
――戦国最強軍団、ここに誕生
武田の嫡男として生まれながらも争うことを嫌い、平安の世を願い続けてきた武田晴信(後の信玄)。
異形として生まれついた己の境遇を嘆き、無慈悲な世を恨み続けてきた山本勘助。
交わらないはずの二人が手を組んだ時、武田軍団の伝説の快進撃が始まる。
全国制覇という夢を追いかけた男たちの青春友情浪漫活劇!
【登場人物】
武田晴信/佐奈宏紀  山本勘助/内藤大希
顕如/辻󠄀本祐樹

謎の青年/杉江大志 
武田信繁/永田聖一朗
高坂弾正/松本岳
武田信廉/田中涼星
宇佐美定満/小早川俊輔
下間信康/大薮丘
内藤昌豊/松村優
山本光幸/井澤巧麻
真田幸綱/近藤頌利

飯富虎昌/兼崎健太郎
板垣信方/中村龍介
小山田信茂/KIMERU
諏訪姫/井深克彦
太源雪齋/谷戸亮太
蘆原忠胤/二瓶拓也
直江兼続/加藤啓
謎の男/槇尾ユウスケ(かもめんたる)
諏訪頼重/久ヶ沢徹

甘利虎泰/滝口幸広
三条の方/隅田美保(アジアン)
村上義清/木ノ本嶺浩

今川義元/泉見洋平
上杉謙信/貴城けい
武田信虎/加藤茶 

■第二部 ショー「KAI ROCK FESTIVAL」
甲斐の超有名アーティストたちがこの冬、甲斐に集結!
熱いLIVEを繰り広げる。

【出場アーティスト&楽曲】
◆TONO&KERAI『諏訪ガール』
今をトキメク王子(プリンス)たちによるラブソング。諏訪に住む女子への執着的な愛の気持ちを歌います。
◆キツツキション『川中島』
キツツキ戦法という作戦への意気込みと、そんな作戦を考えた軍師を応援したい人たちによる応援歌。
◆GIRIGIRIN(ギリギリーン)『リアル武士』
ギリギリでいつも生きていたい武士たちによるギリギリの歌。



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内藤大希・佐奈宏紀

【コメント】
 
佐奈宏紀
僕はこの年末の舞台が本当に大好きです。「祭」シリーズを楽しみにしている皆様を裏切ることは絶対ありません!責任を持って座長を務め、皆様に素敵な公演をお届けします。きっと幸せな気持ちにしますのでぜひ劇場へ観に来てください!! 
 
内藤大希
『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』に山本勘助役で主演させていただきます。前回初めて祭シリーズに出演し、年末年始をお客様と共に駆け抜けました!今回は座長として、佐奈くんと物語を引っ張り、昨年よりも熱い舞台になるよう頑張ります。

〈公演情報〉
『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』
第一部:芝居「風林火山をす・る」  
第二部:ショー「KAI ROCK FESTIVAL」
●2018/12/28〜31◎明治座
●2019/1月◎大阪公演予定
演出:板垣恭一
脚本:ほさかよう
出演:佐奈宏紀(W主演) 内藤大希(W主演)/
辻󠄀本祐樹/杉江大志 永田聖一朗 松本岳 田中涼星 小早川俊輔 大薮丘 松村優 井澤巧麻 近藤頌利/ 
兼崎健太郎 中村龍介 KIMERU 井深克彦 谷戸亮太 二瓶拓也 加藤啓 槇尾ユウスケ(かもめんたる) 久ヶ沢徹/ 
滝口幸広 隅田美保(アジアン) 木ノ本嶺浩/泉見洋平/貴城けい/加藤茶
〈チケット〉10月7日 一般発売予定
〈公式HP〉http://www.rusen.jp/






『ドリアン・グレイの肖像』
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宝塚歌劇団男子部の青春を描く舞台『宝塚BOYS』2018版、team SEA初日開幕!

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舞台『宝塚BOYS』の2018版の2つのチームのうち、team SEAが、8月4日、東京芸術劇場 プレイハウスで新鮮に力強く開幕した。その初日に先立ち、前日に最終リハーサルが行なわれた。

本作品『宝塚BOYS』は、1945年から9年間、宝塚歌劇団に男子部が特設された、という史実を元に描かれた作品で、2007年初演、戦後の復興と共に全力で夢に挑んだ青年達の一途な姿を描き、多くのファンを生み上演を重ねてきた。今回は5年ぶり、5度目の上演となる。

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今回の2018年版は、以前に『宝塚BOYS』出演経験のある人気俳優陣がメインとなって結集した「team SEA」(8/4〜11)と、2.5次元の舞台などでも活躍が目覚ましい新世代のキャストが集った「team SKY」(8/15〜19 及び各地公演)という2チーム制で上演される。
さらに、舞台、ドラマで活躍中の実力派俳優・山西惇と、宝塚歌劇団元トップスターの愛華みれが、両チーム共に出演し一座を支えている。

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物語は、女性だけの劇団、宝塚歌劇団の創始者・小林一三に、男子登用の嘆願書を送った上原金蔵(良知真次)が、歌劇団の稽古場に足を踏み入れるところから始まる。戦争で青春を奪われ、絶望を味わった上原が終戦と同時に描いた夢は、「宝塚歌劇団」の舞台に立つことだった。その願いは小林一三に届き、いずれは男女共に出演する「国民劇」を創りたいと思っていた小林の想いと一致し、男子部の特設に至ったのだった。
 
稽古場に続々と入ってくる「男子部」のメンバー。電気屋の竹内重雄(上山竜治)、宝塚のオーケストラメンバーだった太田川剛(藤岡正明)、旅芸人の息子の長谷川好弥(木内健人)、闇市の愚連隊だった山田浩二(石井一彰)、そしてプロのダンサー星野丈治(東山義久)….。

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宝塚歌劇団から男子部の担当として派遣された池田(山西惇)は経理の人間で、「舞台のことはよくわからない」という。池田から「訓練期間は2年。歌劇団の生徒との接触は一切禁止」と厳しく言い渡され、日々レッスンに励むメンバーたち。それぞれが、戦争で負った心の傷を抱えながらも、それを振り払うかのように、夢に向かって必死にレッスンを重ねる。

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1年程経った頃、新メンバーとしてやって来た竹田幹夫(百名ヒロキ)に驚く山田。竹田は以前からの知り合いだったようだ。
2年、3年….と、男子部が宝塚大劇場に立つ機会はなかなか訪れない。ヤケになりフラストレーションをぶつけ合うメンバーを、池田は時に叱咤激励し、寮母の君原佳枝(愛華みれ)は優しく見守り男子達を励ます。不遇の状況にあっても、舞台に立てる日を夢見てレッスンを重ねる青年達の姿が胸を打つ。

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『宝塚BOYS』には2度目の参加となるキャストが多いteam SEAだが、2010年に続き星野役を連投する東山義久を除き、2013年竹内役を演じた良知真次が上原役に、2010年に同じく竹内役を演じた藤岡正明が太田川役に、2013年に竹田を演じていた上山竜治が竹内役に、2010年に竹田役だった石井一彰が山田役に…と、前回とは違う役に取り組むキャストが多く、新鮮で力強いチームが生まれた。
良知演ずる上原は、柔らかい物腰の中にも情熱と決意を秘める。藤岡扮する太田川は、関西弁で明るく、純粋さが光る。上山が演ずる竹内は、熱く真っすぐで、しかしどこかユーモラスさもにじませる。

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『宝塚BOYS』初出演となる木内は、熱さと涼やかさを併せ持つ好青年の長谷川を好演。同じく初参加メンバーの百名は、竹田という末っ子キャラが良く似合う。石井は一見強面だが純で心優しい山田を熱演。そして星野演ずる東山は、この上なくプロダンサーとしての説得力を放っている。
7人のBOYSのそれぞれの個性が生かされたキャスティングと、キャストの作品に対する深い理解によって、物語がよりリアリティをもって伝わってくる。

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さらに今回初出演となる愛華みれ演ずる君原は、寮母としてBOYSを見守りながら、彼らが迷った時に、そっと大事な示唆をし、癒しの手を差し伸べる。愛華の柔らかいオーラが会場を包む瞬間、ほっとした気持ちになる。同じく初出演の山西は、池田というキーマンを演じ、作品の緩急を生み出している。門外漢だと言いながらも、その実BOYSを宝塚大劇場の舞台に立たせようとする池田は、厳しくも深い愛情を秘めている。

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物語のラストで展開されるレビューは圧巻だ。BOYSが歌い踊る“男性のレビュー”は、美しさと迫力に、魅了されるに違いない。 
 
舞台上のBOYSの“生き様”に、時に共に笑い、時に共に涙し、宝塚歌劇団の稽古場で一緒に青春を過ごしているかのような、そんな気持ちになり、BOYSの夢の行方を劇場で共に追いたくなる舞台だ。

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このteam SEAキャストは、東京公演の8月4日から11日まで出演。8月15日から19日までの東京公演後半、そして各地公演はteam SKYキャストによる公演となる。

【配役】
[team SEA] (8/4〜8/11)
良知真次(上原金蔵)
藤岡正明(太田川剛)
上山竜治(竹内重雄)
木内健人(長谷川好弥)
百名ヒロキ(竹田幹夫)
石井一彰(山田浩二)
東山義久(星野丈治)

愛華みれ(君原佳枝)
山西 惇(池田和也)

[team SKY] (8/15〜19 および各地公演)
永田崇人(上原金蔵)
溝口琢矢(竹内重雄)
塩田康平(太田川剛)
富田健太郎(長谷川好弥)
山口大地(山田浩二)
川原一馬(竹田幹夫)
中塚皓平(星野丈治)

愛華みれ(君原佳枝)
山西 惇(池田和也) 

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本番を前にteam SEAのキャスト、上原金蔵役・良知真次と太田川剛役・藤岡正明からメッセージが届いた。
 
【コメント】
 
良知真次 
『宝塚BOYS』は、前回の4回目から出演させて頂き、僕にとっては二度目の出演になりますが、オリジナルを創る気持ちで出演させて頂いております。役も、前回の竹内役から今回は上原役になります。
team SEAは、過去『宝塚BOYS』を経験してきた人達が多いチームですが、ほとんどのキャストの役が変わり、関係性も変わるという事で、1からというよりゼロから創って来ました。いよいよ初日を迎えるということで、初めてご覧になって下さる方、またこの作品を愛して楽しみに待っていて下さるお客様のために、全身全霊で歌って踊りたいと思っております。一度と言わずに二度三度、四度五度六、七、八公演ありますので(笑)、是非劇場に足を運んで頂いて、応援の程宜しくお願い致します。公演で全て出し尽くしたいと思います。

藤岡正明 
いよいよ初日を迎えます。皆が一致団結して本当にこの日を待ちわびておりました。過酷な過酷な稽古の中で、戦ってきた戦友がここにいます。僕にとっては、まさかまた、この『宝塚BOYS』の世界に戻ってくることができると思っていませんでしたので、今回本当に青春が戻ってきたなと思っています。これは俳優としてやってきたご褒美だと捉えて、一公演一公演、大切に大切に演じていきたいと思っております。必ず何か持って帰って頂ける作品です。騙されたと思って(笑)、是非劇場にお越し頂きたいと思っております。

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〈公演情報〉
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『宝塚BOYS』
原案◇辻 則彦「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)より
作◇中島 淳彦
演出◇鈴木 裕美
出演◇
○team SEA(8/4〜11)良知真次 藤岡正明  上山竜治  木内健人 百名ヒロキ 石井一彰 東山義久
○team SKY(8/15〜19)永田崇人 溝口琢矢 塩田康平 富田健太郎 山口大地 川原一馬 中塚皓平
○2team共通 愛華みれ 山西 惇
●8/4〜8/19◎東京芸術劇場 プレイハウス
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京  0570-00-3337 (10:00〜18:00)

※以下 各地公演はteam SKYのみの出演
8/22◎名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
8/25〜26◎福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
8/31〜9/2◎大阪・サンケイホールブリーゼ



【資料提供/キューブ 撮影/桜井隆幸】



『ドリアン・グレイの肖像』
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ミュージカル『ゴースト』間もなく開幕! 咲妃みゆ・秋元才加 インタビュー

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世界中を感動の渦に巻き込んだ1990年公開の大ヒット映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を基に、映画版に勝るとも劣らない名作舞台として、ブロードウェイ、そして世界での上演を重ねてきたミュージカル『ゴースト』。その日本版が8月5日からシアタークリエで開幕する。(31日まで。大阪・福岡・愛知公演あり)
日本オリジナル演出を担うのは『ミス・サイゴン』をはじめ数々の大作を手掛けて来た名匠ダレン・ヤップ。主演のサム役には日本のミュージカルを牽引する浦井健治。そのほかにもミュージカルファン垂涎の豪華なキャスティングで、生死を越えた変わらない愛の物語が演じられる。

その作品で、主人公サムがゴーストとなってまで、愛し続け守り抜こうとする恋人モリー。この役をダブルキャストで演じるのは、元宝塚雪組トップ娘役で今回が退団後の初ミュージカルとなる咲妃みゆと、AKB48卒業後は映画、テレビ、舞台など、女優としての活躍が目覚ましい秋元才加。共にガールズチームの出身で、持ち味の異なる美女同士。そんな二人が、作品のこと、役柄のこと、また互いへのリスペクトを語り合ってくれた「えんぶ8月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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秋元才加 咲妃みゆ

生死を越えた絆
究極のラブストーリー

──世界中で愛されている名作映画ですが、まず作品に対してはどんな印象を?
咲妃 両親が大好きな映画でしたので、ずっと前に拝見したことはあったのですが、今回改めて映画を観直し、また上演台本を読ませて頂いて、究極の愛を描いている作品だと再認識しました。死後の世界の概念には宗教的なものも感じるのですが、根本には普遍的な魂のつながりの尊さがあるのと、ユニークな登場人物がたくさん登場しますので、重くなり過ぎずに大切なメッセージを受け取れる素晴らしい作品だと思います。
秋元 私も今回のお話を頂いて台本を読み、映画を観直したのですが、お話がシンプルなラブストーリーなだけに、今観ても全く古さを感じさせないんです。サムが亡くなるという悲劇はあるのですが、それを越えた絆を信じられる、温かい気持ちで劇場をあとにできる作品だなと。特に映画でモリー役を演じるデミ・ムーアさんが素晴らしいので、同じ役をさせて頂けるのを光栄に思うのと同時に、どうモリーの成長を作っていこうかと考えるとワクワクします。
──そのモリー役の魅力と、演じる上で大切にしたい点などは?
咲妃 サムとモリーは恋人同士でありつつ、性格がある意味真逆ですよね。モリーは芸術家肌で自分の意志や、伝えたい想いが強く出てくる女性なので、それは台詞の端々や歌の中でちゃんと表したいです。演じるのにはかなりのエネルギーが必要な女性だと容易に推察できますから、私自身が今の時代をどう生きていきたいのか、何を大事に思うのかをきちんと持った上で役に取り組んでいきたいです。
秋元 ご覧になるお客様は、サムももちろんですがモリーにも感情移入されると思うので、幸せの絶頂からどん底に落ち、紆余曲折の果てに新しいステージに向かっていくまでの、彼女の変化を繊細に組み立てていきたいです。基本的にはモリーは強さを持った人だと感じますが、そこに当然脆さもあるので、その揺れ動く部分、女性としての魅力も出せたらと思います。

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自然な空気感で周りを引き込む浦井マジック

──恋人役の浦井健治さんとの共演で、楽しみにしていることは?
咲妃 私は初めて男性の方と密にお芝居をさせて頂くので、まず男の方ならではの力強さ、発せられるパワーをきちんと受けとめてお芝居をしたいと思っています。その上で、素晴らしいキャリアを積んでこられた浦井さんがサム役にどう取り組まれるのか、他のキャストの方々ももちろんですが、それを稽古場で間近に見て、感じて勉強させて頂きたいなと思います。
秋元 浦井さんとはパンフレット撮影の時に初めてご一緒させて頂いたのですが、この『ゴースト』は基本的にどっぷりラブストーリーで、私はどちらかというとそういう直球な部分には照れてしまうタイプなのですが(笑)、浦井さんがその世界にグッと引き込んでくださって! 初対面のはずなのに「この人のこと前から知ってた?」と思わせてくれる、そういう空気を自然に醸し出してくださるので、そこに身を委ねようと思います。でもそういう意味では、私以上にゆうみちゃん(咲妃)ハードルが高いよね? 初めての男性とのお芝居で、チークダンスも踊っちゃう? という役柄だから(笑)。
咲妃 (笑)でも才加さんがおっしゃるように、浦井さんがとてもリラックスした雰囲気を現場に作り出してくださるので、ありがたかったです。何よりミュージカル界を牽引していらっしゃる方なので、精一杯ついていきたいと思います。
秋元 音楽が加わることによって、作品をよりドラマチックに感情を増幅させて伝えられるのは、ミュージカル版ならではの良さなので、その魅力を浦井さんと私たちと、皆さんとで高めていきたいですね。

全てがむき出しになる舞台上で輝いている二人

──お二人共ガールズチーム出身という共通点がありますが、お互いの印象は?
秋元 舞台ってその人の全てがむき出しになる場所だと私は思っていて、その中で輝いてきた方ですから、とても尊敬しています。これまでも宝塚出身の方とたくさん共演させて頂いてきましたが、あれだけの華やかな世界を作る為に、どれだけストイックに芸の道を追求していらっしゃるかが、皆さんから伝わるので。
咲妃 そのお言葉そのまま全部お返ししたいです。国民的アイドルグループの最先端で活躍されてきて、何万、何十万の視線の中を生きていく中で、色々なこと、時には辛いこともあったかもしれないのに、それを微塵も感じさせずにあらゆる方々に元気と愛を届けてこられた。そのモチベーションの高さにはただ感服します。多方面でのご活躍も拝見しているので、その方がどんな視点でこの役や、作品をご覧になって作り上げられるのか、楽しみです。一番近くで拝見できて、ご相談もできると思うので、たくさん刺激を頂ける方に出会えたと感謝しています。
秋元 今回ダブルキャストの良さが一番出る組み合わせをして頂けたなと感じていて、お互いに根本で共有する部分は持ちつつ、ゆうみちゃんの良さ、私の良さをそれぞれ大切にしていけば、全く違う見え方のモリーが生まれると思うので、是非多くの方に、両方のキャスト、2公演を観て頂きたいです。
咲妃 今年はシアタークリエの10周年で、記念すべき年に世界的に愛された映画のミュージカル版が初演される。その舞台に立たせて頂けることを光栄に思いながら、劇場の新たな歴史を刻めるよう頑張りますので、是非シアタークリエにいらしてください。お待ちしています!

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秋元才加 咲妃みゆ

さきひみゆ〇宮崎県出身。10年宝塚歌劇団に入団、月組に配属後、14年雪組トップ娘役に就任。早霧せいなの相手役として多くの傑作舞台を務めた。17年退団後『Concierto del Tango(タンゴのすべて)』コンサート&CDに参加。ソロオーケストラ・コンサート「First Bloom」を成功させた。初の映像作品、連続テレビドラマ『越路吹雪物語』では宝塚の大先輩乙羽信子役を演じた。19年1月『ラブ・ネバー・ダイ』への出演も決定している。

あきもとさやか〇千葉県出身。06年「第二期AKB48追加メンバーオーディション」に合格、同年AKB48劇場チームK初日公演でデビュー。10年より新生チームKのキャプテンに就任。以降選抜メンバーとして多数の楽曲をリリース。13年同グループを卒業。現在は、女優として映像と舞台で幅広く活躍する傍ら、スポーツ番組のMCを務めるなどマルチに活躍。主な出演舞台は『ロックオペラモーツァルト』『国民の映画』『シャーロック・ホームズ2〜ブラッディ・ゲーム〜』『にんじん』。
 
〈公演情報〉
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ミュージカル『ゴースト』
脚本・歌詞◇ブルース・ジョエル・ルービン
音楽・歌詞◇デイヴ・スチュワート&グレン・バラード 
演出◇ダレン・ヤップ
出演◇浦井健治 咲妃みゆ/秋元才加(Wキャスト) 
平間壮一 森公美子/松原凜子 松田岳 栗山絵美 ひのあらた ほか
●8/5〜31◎東京・シアタークリエ 
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777
●9/8〜10◎大阪・サンケイホールブリーゼ、
●9/15・16◎・福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、
●9/22・23◎愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 





【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】




『ドリアン・グレイの肖像』
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日亜外交樹立120周年記念特別企画『Todos del Tango Verano 2018』で華やかに共演! 姿月あさと・水夏希インタビュー

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日本とアルゼンチン国交樹立120年を記念して、ブエノスアイレスから日本に伝来し愛されたタンゴの名曲で綴るコンサート『Todos del Tango Verano 2018』が、8月24日、25日、日本青年館ホールで開催される。
 
ブエノスアイレスで生まれ、欧州に渡り花の都パリで爛熟したタンゴ。そのタンゴが世界の裏側から日本に伝来して100年余り、日本は世界でも屈指のタンゴを愛する国と言われてきた。その日本で昨年、アルゼンチンとの外交樹立120年のプレ企画として、本格的なフルオルケスタの演奏と、歌と、ダンスで、アルゼンチンの著作権協会の後援も受け、タンゴが生まれてから現在までの歴史を振り返るという内容のコンサート『Todos del Tango〜タンゴのすべて』が開催され、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。

その豪華ステージがメモリアルイヤーの本番を迎えた今年、日亜外交樹立120周年記念特別企画『Todos del Tango Verano 2018』として開催される。もちろん今年もアルゼンチンタンゴのフルオルケスタの演奏という豪華で貴重なステージに、宝塚OGを中心に俳優から本場のダンサーまで華やかな顔ぶれが集結。演奏は平田耕治とグランタンゴオルケスタに加えて、アルゼンチンでカリスマ的人気を博し、YouTube再生回数も桁外れのバンドネオン奏者フェデリコ・ペレイロが特別来日して参加するという、まさに「タンゴ二都物語」に相応しいビッグイベントとなる。

そんなステージに、昨年に引き続いて立つのが姿月あさとと水夏希。今年20周年を迎えた宝塚歌劇宙組の初代トップスターの姿月と、雪組のトップスターだった水は、実は若手スター時代に月組で共に過ごし、姿月が本公演で演じた役柄を水が新人公演で演じたという縁もある間柄。宝塚OGを中心としたイベントで同じ舞台に立つ機会こそ多いものの、意外にもこうしてじっくり対談するのは極めて珍しいという2人が、タンゴの魅力や新たなステージへの意気込み、また互いの魅力などを語り合ってくれた。

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ここにしかない貴重で
贅沢なタンゴ尽くしのステージ

──まず前回公演に出演された時の思い出などからお聞きしたいのですが。
姿月 なかなか共演者の方々の場面を拝見する時間がなかったのが残念なくらい、ダンスもふんだんに入った他では観られない贅沢で素敵なコンサートで、ゆっくり客席で観たい!という思いが強くありました。
 皆さんとお会いするのは当日だけでしたからね。
姿月 そうだったね。
 それぞれ1人ずつの稽古で、集まっての舞台稽古もなかったので、出演者全員の前で歌ったのは当日だけだったんです。ですから大御所の歌手の方達も「緊張した〜!」とおっしゃっていたのがすごく印象的でした。
姿月 ダンスはいつから稽古していたの?
 ダンスはもちろんそんなに簡単にはできませんから、何ヶ月も前から稽古しましたが、それも各々でだったので。
──プロならばこそ!というステージだったのですね。そんな中でタンゴの魅力をどう感じましたか?
姿月 バンドネオンが入ることがやっぱり大きくて、耳で聴くイメージが全然違いますし、タンゴってシャンソンとは真逆の色香を感じるジャンルなんだなと感じました。
 私は前回歌わせて頂いた曲がミュージカル『エビータ』の「DON'T CRY FOR ME ARGENTINA」だったので、純粋にタンゴの曲というのはダンスをさせて頂いたパートだったのですが、リズムの揺れ、伸び縮みがとても独特で、テンポも演奏者によっても変わるというのをすごく感じました。それこそ一期一会で毎回変わるのがタンゴの醍醐味でもありますから、フルオルケスタの演奏によって新たな感覚があったのが、とても贅沢だなと思いました。
──水さんはこのステージ以前にも本格的なタンゴのステージに取り組んでいらしっゃいましたが、その時ともまた違う感触が?
 やっぱり緊張感がより大きかったです。3回だけのステージでしたから。
姿月 誰と誰が組んで踊るのかというのは、どうやって決まったの?
 私は以前出演させていただいたタンゴ公演の時にも組ませていただいていたクリスティアン・ロペスさんが振付や監修にも入られていて、また一緒に踊らせていただけたので、すごくありがたかったです。
姿月 やっぱり相性とかもある?
 そうですね。しかも他の人たちはこの公演で初めて組む方と踊ったので大変だったと思いますが、皆すごかったですね。
──本当に床スレスレでの回転技やリフトなど、見ていてもドキドキするようなダンスでした。
姿月 私、タンゴは女性側で踊ったことがないので(笑)、男性側の感覚なんだけど、男性側が一方的にリードするというのも違うよね。お互いの駆け引きというか、力の張り合いみたいなところもあって、それは歌にも通じるんだけど。女性側というのはどう?
 身を委ねていかないといけないんですが、自分でも立っていないといけないんです。そのバランスが難しいですね。「そんなに赤ちゃんみたいにしがみつかないで!」とよく言われます(笑)。
姿月 私たちバレエをやっているから足が外向きに開くじゃない?でもタンゴは真っ直ぐでないと、お互いの足が引っかかってしまうのよね。
 それが本当に難しいんです!
姿月 ただそれだけに上手くいった時は気持ち良いよね。「おぉ!」と思う。
 そうなんです!そういう意味でも、アルゼンチンの本場のダンサーの方と組んだダンスが歌と共に入ってくるという公演は、とても希少なのでゴージャスな公演だったと思います。

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歌い込むほどに歌の真実が
深まるタンゴの名曲

──そんな公演が更にパワーアップして、いよいよ日本とアルゼンチンとの外交樹立120年のメモリアルイヤーに開催される訳ですが、楽しみにしていることや、歌う楽曲を教えていただけますか?
姿月 今年の特色はアルゼンチンで絶大な人気を誇っているバンドネオン奏者のフェデリコ・ペレイロさんが来日してくださることで、まずフェデリコさんと共演できるというのが本当に楽しみです。その中で私は「ラ・クンパルシータ」と「ウノ(ただひとつの)」と「時計」を歌います。

 タンゴ Federicoフェデリコ・ペレイロ
 
──今、取り組んでいていかがですか?
姿月 「ウノ」は去年このステージの為に新たに歌詞を書いていただいて、宝塚在団中にも歌った曲だったのですが、歌詞が全く違って、しかもなかなか出来あがらないばかりか、5回くらい変わって(笑)。歌い込むのが大変で良い意味で難しかったのですが、そこまで練って練って考えていただいた歌詞だけあって、音にもきちんと乗っていますし、だんだん自分の持ち歌のようになっていけたらいいなと思っている曲です。「時計」は自分のアルバムの1曲目に入れさせていただいていて、やっぱりこういうバンド編成で歌わせていただけるのが嬉しいです。また「ラ・クンパルシータ」は今の若い方々はあまり聴く機会がない曲かなと思うので。
──イメージとしてはタンゴの一番有名な曲という気がしますが。
姿月 菅原洋一さんがお歌いになっていたのを聴けたのは、私が最後の世代かな?というくらいだと思います。今お歌いになる若い歌手の方がとても少ないのが現状なので、こういう名曲は誰かが何かの機会に歌っていって、残していかなければならないと思うので、心して歌いたいです。「失われし小鳥たち」も大好きですが、これはどなたが歌うのかな?
 私です!
姿月 本当に?私が歌いたいと言ったら「もう決まっています」って言われたの!(笑)。ずいぶん前から歌っている曲なのよ。
 そうなんですか!?じゃあ私が先に選んでしまったのですね!すみません!
姿月 ううん、楽しみ(笑)。「夜のタンゴ」が安奈淳さんで、「ばらのタンゴ」が初風諄さんなんですって。
 「ばらのタンゴ」ってあの『ベルサイユのばら』の「ばらタン」ですか?(前奏を歌う)
姿月 そうそう。歌詞が入るのもまた新鮮。
──宝塚ファンの方々だと、大階段が思い浮かぶ曲ですね。そうしますと水さんは「失われた小鳥たち」と?
 昨年と同じ『エビータ』の「DON'T CRY FOR ME ARGENTINA」を歌います。私はズンコさん(姿月)のように持ち歌になっていると言えるような曲はないのですが、その中でもこの2曲は何回か歌わせていただく機会があったので。シャンソンにも感じることですが、タンゴってその時の自分によって歌が変わっていくんですね。回を重ねる毎に歌の中の真実が深まっていくので、自分でも楽しみにしています。『エビータ』の来日公演も来ているところなので、観劇もしますし、また刺激を受けて取り組みたいです。
──水さんはエバ・ペロンをご自身でも演じていて、ご縁がありますからね。
 そうですね。自分で更にその縁をつなげていきたいと思います。
姿月 アルゼンチンに行ったことはあるのよね?
 遊びに行ったことはあります。
姿月 やっぱり皆が街中で踊っていたりするの?タンゴは誰でも踊れるものなの?
 私が行った時はちょうどフェスティバルをやっていて、会場に踊れるスペースがあって、ものすごく小さいお子さんがおばあちゃんに教わっていたり、そういう光景はごく普通にありましたね。
──それだけ土地に根付いているということですね。そんなタンゴの表現を色々なかたちで経験を積まれている中で、楽しさ、難しさなどは?
姿月 原語は喋れない訳ですから、日本語が原曲に乗った時に、如何に音楽を崩さずに歌うかはやはり苦労する点です。日本語は子音にアクセントがないので丸くなってしまうので、タンゴのとがったリズムを出すのが難しいんです。
 英語ならなんとなくまだ意味もわかるんですけど。
姿月 そうそう、スペイン語だとまるでわからないからね!
 原語だとこの音まで言葉がつながっているけれども、日本語歌詞だとその前の音で言葉が終わっていたりということもあるので、それは原語を見ながら、また聞きながら、歌い込んでいかないといけないですね。
──日本語にすると意味が原語ほど入らないということもあると思うのですが、やはり聴いていてストレートに歌の心が伝わるのは日本語歌詞ですから。
 そうですよね!それはやっぱり大きいと思います。
姿月 今回も皆さん日本語で歌われることになっていますので、訳詞の先生が如何に原曲を活かすかに腐心してくださっているそうですから、それも楽しみですね。

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カラーの違うお互いの魅力に
刺激をうけて

──お2人は宝塚の若手時代に共に月組にいらして、退団後もこうしたステージでの共演経験も豊富ですが、改めてお互いの魅力をどう感じているか教えてください。
姿月 タンゴダンスの舞台や他の舞台も観に行かせていただいているのですが、すごく大人の女性だったかと思うと、時にはものすごく可愛くてびっくりしちゃうほどです。タンゴでは可愛さも大人っぽさも共に生かせると思うし、特にタンゴダンスはずっと続けてきている人なので、今回どんな風に踊るのか、観るのが楽しみです。
 私は新人公演で3作品ズンコさんの役をやらせていただいたのですが、新人公演に出る側から見ると本役の方というのはもう雲の上の方で。退団して初めて共演させていただいた時でさえも「あ!本役の方だ!」と思ったくらいです(笑)。ですから打ち解けてお話しさせていただくまでにはちょっと時間がかかりましたが、『CHICAGO』もありましたし、同じ舞台に数多く出させていただいている中で、今は親しくお話しさせていただけています。
姿月 でも舞台で絡んだことがほとんどないのよね。『CHICAGO』も本当に一瞬だったし。
 そうなんです!一言交わしたかどうかというくらいで(笑)。
姿月 こういう取材のお仕事も2人でというのは全くなかったし、『「エリザベート」ガラコンサート』も2人共トート役で出演日が別々だったし、一緒に唄ったこともなかったから。今回こうして2人で話すというのはすごく珍しい機会よね。
──製作発表会見や、囲み会見などではよくご一緒にいらっしゃるイメージがあるのですが。
姿月 そう、それは必ず一緒!
 (湖月)わたるさんも一緒のことが多いですよね!
姿月 そうそう!(笑)
 そんな私がズンコさんに感じるのは、とにかく耳が繊細だということです。私には絶対に聞こえていない音を聞いていらっしゃるんだろうなと、いつも感じます。サウンドチェックにいらしても「ここをこうしたい」ととても細かくご自分の音創りをされているので、ズンコさんの耳を1日お借りしたい!と。そしてご自分の歌われる歌も、常により深くより高みを目指されていて、如何に歌を大切にしていらっしゃるかがヒシヒシと伝わるので、ズンコさんを見ていると「私頑張れ!」といつも思います。
──刺激になる存在なのですね。
 まさにそうです。
姿月 それは私もそうだよ。
──では是非何かの機会でデュエットなども聴かせていただけたら。
 「ピッチが違うよ〜」と言われるような気がします!(笑)
姿月 そんな(笑)。本当に何かそういう機会があったらいいですね。お互い全然カラーも違うから面白いと思う。
 本当にそうできたら嬉しいです!
──そんな夢も馳せつつ、まずこの大注目の『Todos del Tango Verano 2018』への意気込みと、楽しみにしている方達にメッセージをお願いします。
姿月 色々なコンサートがありますが、本当にここでしか観られないショーのようなコンサートなので、新しいタンゴの世界に、新しい息吹を吹き込むことができたらいいなと思っています。出演者もとても豪華で、中原丈雄さんなど皆様にはテレビドラマの俳優さんとして親しまれている方だと思いますが、シャンソンにもタンゴにもとても造詣が深い方だそうで、今回歌ってくださるのを私も楽しみにしています。初風さん、安奈さん、剣幸さんはじめ宝塚OGの方達もたくさん出演しますので、どうぞ皆様楽しみにしていてください。
 本格的なアルゼンチンタンゴではなかったにしても、宝塚時代にもタンゴがショーに入っていることはよくありましたから、そういう意味でもタンゴとは長い付き合いという印象があります。その中でプロのバンドネオン奏者の方、アルゼンチンのタンゴダンサーの方、そして歌手の方達という贅沢なコンサートなので、私自身も出演できることを本当に楽しみにしています。普段タンゴに触れる機会がない方でも絶対に楽しんでいただけると思うので、1人でも多くの方に観に来ていただいて、タンゴの魅力を知ってもらえたら。タンゴを聴いてくださる方がどんどん増えて、この企画も恒例のものになっていってくれたら良いなとも願っているので、是非会場にいらしてください!

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水夏希・姿月あさと

しづきあさと○大阪市出身。1987年宝塚歌劇団入団、花組、月組を経て、98年、宙組の初代トップスターに就任。00年退団。ソロヴォーカリストとして、また女優として、舞台や映像で活躍中。最近の主な出演作品は、「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』〜宝塚歌劇OGバージョン〜」『薔薇とシンフォニー〜New Year Concert〜』、『The Sparkling Voice ー10人の貴公子たちー』、『姿月あさと 30th Anniversary Concert〜秋桜〜』、 「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」、『Todos del Tango』、『Pukul』、『パリ祭』、『岩谷時子メモリアルコンサート』、『SHOW STOPPERS!!』など。

みずなつき○千葉県出身。1993年宝塚歌劇団入団、07年雪組男役トップスターに就任。10年に退団。以後は舞台を中心に活躍中。最近の主な出演作は、ミュージカル『アルジャーノンに花束を』、『パンク・シャンソン』〜エディット・ ピアフの生涯〜、『ラストダンス−ブエノスアイレスで。〜聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語』、『Pukul』、『一月物語』、『Flamenco マクベス 〜眠りを殺した男〜』、ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』など。

〈公演情報〉
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日亜外交樹立120周年記念特別企画
『Todos del Tango Verano 2018』 
音楽監督◇平田耕治
ダンス監修◇クリスティアン&ナオ
出演◇初風諄 安奈淳 剣幸
日向薫 姿月あさと 彩輝なお(8/25) 星奈優里 水夏希 舞風りら
中原丈雄 石井一孝
峰丘奈知 成瀬こうき 愛耀子 真波そら 天緒圭花 美翔かずき 鳳真由 貴澄隼人 菜那くらら 水沙るる 苫篠ひとみ 富樫世羅 マキタマシロ Erinne(藤木えり)
森田晋平  
ダンサー◇クリスティアン・ロペス ギジェルモ・ボイド ダニエル・ボウアン エスキエル・ゴメス ほか
演奏◇平田耕治とグランタンゴオルケスタ
ゲスト◇フェデリコ・ペレイロ(バンドネオン)  
●8/24・25◎日本青年館ホール
〈料金〉S席11,000円 A席8,500円 B席7,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030(平日11:00〜17:00)




【取材・文/橘涼香 撮影/中田智章】



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