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シアタークリエ10周年記念公演ファイナル! ミュージカル『レベッカ』初日前会見レポート

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2018年に10周年を迎えた東京日比谷のシアタークリエで、記念すべきクリエ開場10周年記念公演の掉尾を飾るミュージカル『レベッカ』が、本日1月5日に開幕する(2月5日まで上演)。

2008年に開場したシアタークリエは、その10年間の歩みの中で海外の新作のいち早い上演や、埋もれていた幻の作品に光を当てるなどの様々なチャレンジを続け、演劇界に大きな足跡を残している。そんなシアタークリエ発のミュージカル公演第一弾として上演されたのが、ミュージカル『レベッカ』だった。
原作は20世紀前半から活躍した小説家ダフネ・デュ・モーリアが1938年に発表した長編小説「レベッカ」で、1940年にサスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックによって映画化。広大な屋敷と土地マンダレイを所有する上流紳士マキシムと、アメリカ人の大富豪の世話係をしていた「わたし」が南仏で出会い、身分も年齢も越えて愛し合い結婚するが、「わたし」を待ち受けていたのは、マキシムの事故死した先妻「レベッカ」の面影がありとあらゆるところに残るマンダレイの屋敷と、屋敷を取り仕切る家政婦頭のダンヴァース夫人で…という、謎が謎を呼ぶゴシックロマンの傑作として愛され続けてきた。
 
その作品を2006年『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『レディ・ベス』等々の大ヒットミュージカルを生み出したミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのゴールデンコンビがミュージカル化。人間の愛憎から生まれ出る疑いや迷いを描き切った脚本と、登場人物の心理をダイナミックな旋律で綴った楽曲の数々が大評判となり、ウィーンでの初演からわずかに2年、世界で2番目の上演国として2008年にシアタークリエで上演された本邦初演は、約3ヶ月間の公演が全日程完売の大ヒットとなり、2010年には大劇場バージョンとして帝国劇場にて上演。その後も作品はヨーロッパ各国、また韓国でも上演され高い評価を得てきた。

「レベッカ」山口

そんなシアタークリエの歴史を拓いた作品が、10年の時を経て再びシアタークリエ開場10周年記念公演として帰還することになり、マキシム役の山口祐一郎、「わたし」役の大塚千弘という栄えある日本版オリジナルキャストに加えて、「わたし」役にミュージカル界での進境著しい平野綾、日本レコード大賞を2年続けて受賞するなど、アイドルグループのトップを走る乃木坂46のキャプテン桜井玲香が参加。また、ダンヴァース夫人には涼風真世と保坂知寿がダブルキャストで出演。シアタークリエ発ミュージカルの金字塔に新たな息吹を吹き込んで、昨年12月の東京 シアター1010でのプレビュー公演を皮切りに、愛知、福岡、大阪と全国公演を経て、いよいよシアタークリエでの凱旋公演の幕を開ける。

このシアタークリエでの初日を前に、主演のマキシム役の山口祐一郎、「わたし」役のトリプルキャスト大塚千弘、平野綾、桜井玲香が会見に臨み、公演への抱負を語った。

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桜井玲香、大塚千弘、山口祐一郎、平野綾

【囲み会見】

──作品の見どころをお願いします。
平野 最初にこの『レベッカ』という作品を知ったのが私は小説からだったのですが、映画にもなっていますし、初演が10年前ということで本当にたくさんの方に愛されてきた作品だと思っていて。サスペンスの要素ももちろんあるんですけれども、その中で育まれる愛ですとか、見どころ満載だと思います。
山口 ミュージカルをご存知の方も、ミュージカルをご存知ない方も、何しろこの3人ですから、是非この3人がどういうことになるのか、むしろそちらの方が楽しみなのではないかな?とそんな風に思っています。
大塚 8年ぶりに「わたし」役をさせていただいたのですけれども、やりながらこんなにドキドキハラハラする作品だったのだなと。8年で大人になったので改めて思います。皆さんに新年から一緒に「わたし」の目線になっていただいて、ドキドキハラハラ楽しんでいただけるのではないかと思います。
桜井 ミュージカルの華やかさもありつつミステリーなのでストーリーが複雑で、色々なキャラクターの心情も混ざり合っていて、たぶん観れば観るほど毎回色々な感情になりますし、様々な目線で色々なストーリーが見えてくるような深いミュージカルになっていると思います。

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──それぞれ意気込みをお願いします。
山口 意気込みの前に3人のエネルギーに圧倒されるので、できれば楽日まで生き残れるように(笑)、そんな意気込みで頑張ります。
大塚 やっぱり嫁が3人いるってことですよね!
山口 なかなかないことですからね。全く違う個性ですから。本当に芝居で良かったです(爆笑)。
大塚 私はやはりこの作品にはかなり思い入れがありますので、8年経った今また「わたし」役をやらせていただけるのは稀なことだと思うので、経験した分豊かにできるように頑張りたいと思って日々やっております。

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平野 山口さんは「ミュージカル界の世界遺産」と言われているのをお聞きしていて。
山口 えっ?そうなんだ!(笑)
平野 そういう方の相手役をさせていただけるのも本当に夢のようなので、その時間を大切にしたいと思います。
山口 光栄でございます。
桜井 私は今回翻訳ミュージカルに初めて挑戦させていただいているのですけれども、皆さんにすごく助けていただきながらどうにか踏ん張って毎回舞台に立っているような状態です。東京公演も明日からはじまるということで、この機会に少しでも成長できるように頑張りたいなと思います。
──奥様の役が3人いらっしゃるということで、お稽古や公演を通して3人の方々との関係性などは?
山口 3人との関係性…これはやっぱり危ないですね。ここで一言、言ったが為に1ヶ月間公演が無事に済まなくなる(一同爆笑)、本当にあれさえなければというね(笑)。普段そんなに緊張しないのですけれども、3人が同じ衣装で同じウィッグをかぶって立っていて、そこに囲まれていて「成長する」ですとかね、「世界遺産」だとかいうお話を聞いていると、この1ヶ月、3人がどういうことを舞台上でなさるんだろうなと思いながら、ドキドキしながら、できればこれ以上のコメントがないようにと(笑)、思ってます。

「レベッカ」平野3平野綾
 
──「わたし」役の皆さんはいかがですか?
平野 昨年末から全国ツアー公演もやらせていただいて、ものすごく良い形で東京に戻ってこられたと思うので、この1ヶ月、魂を注ぎ込んで頑張りたいと思います。
大塚 この『レベッカ』は再々演になるのですが、場所が変わったりですとか、すべてのことがリニューアルされて新しい形になっているので、新作と言っても過言ではなかったので、3人で色々考えながら創っていました。それはもちろん山口さんにも皆さんにもご相談しましたし、3人だからできたこともあると思うので、それがすごく良かったなと思っています。
桜井 お稽古からこんなに素晴らしい方々とご一緒に毎日長い時間を過ごせて、ゼロから色々なことを教えていただいていて、未だに「これはやった方が良いよ!「これはこうだよ!」と教えていただき、本当にすごくお世話になっています。本番も緊張して緊張して「どうしよう」と思っている時も、山口さんが毎回優しい笑顔で緊張をほぐしてくださり、舞台上に出してくださっているので、素敵な方ばかりで、初めての翻訳ミュージカルが『レベッカ』で良かった!とすごく思います。

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──2019年を迎えましたが、今年の目標は?
山口 最初に言ったように、このチャーミングな3人と『レベッカ』の舞台を楽日まで、3人の炎に燃え尽くされないように頑張りたいと思います。
平野 新年早々かなりヘビーな作品だと思うので、私も気をしっかり持って生き抜きたいと思います。
大塚 今年は猪年なので「猪突猛進」道を間違えずに。
山口 そうだね!
大塚 真っ直ぐ頑張りたいと思います。
桜井 普段はアイドル活動もしているのですが、今は余裕がないくらい、まず「楽日まで無事にやりきる!」が私の目標なので、ともかく『レベッカ』のことだけを頑張りたいと思います。

「レベッカ」桜井1
桜井玲香
 
──山口さん、大塚さんは初演からのご出演ですが、今までにはない今回の2019年版ならではの見どころは?
山口 10年前だからほとんど僕の骨も細胞も違うものになっていると思うので、存在自体が別ものになっている(笑)。
大塚 いいえ!
山口 また全く違う『レベッカ』に客席の皆さんとご一緒に出会えて、その時間を楽しめれば良いなと思います。
大塚 山口さんがおっしゃったように10年ってわりと長いですよね?
山口 はい!
大塚 生まれたての子供が小学3年生くらいになりますから!それくらいの月日が経っていて、同じ作品をこんなに時間が経ってやると、やっぱり人も変わりますし、感じ方も変わります。それは演出の山田(和也)さんも同じなのですが、携わってきた人たちも変わっているので、少し解釈が変わったり、より深くなるところがたくさんあるので、もっと深みを増した『レベッカ』になっていると思います。

「レベッカ」大塚3大塚千弘 

──では山口さん、最後に皆様にメッセージを。
山口 今日は1月4日でございますね?
大塚 はい、そうです!
山口 それでは4人で新年のご挨拶を!「明けまして」
4人 「おめでとうございます!」
山口 ということで、シアタークリエでミュージカル『レベッカ』をこの4人と、仲間たちと一緒に取り組みたいと思っています。どうぞ劇場の方に足をお運びください!お待ちしています!
 
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※公演レビューも近日公開予定です。どうぞお楽しみに!


〈公演情報〉
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ミュージカル『レベッカ』
脚本/歌詞◇ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲◇シルヴェスター・リーヴァイ
原作◇ダフネ・デュ・モーリア
演出◇山田和也
出演◇山口祐一郎、大塚千弘/平野綾/桜井玲香(トリプルキャスト)、石川 禅、吉野圭吾、今拓哉、tekkan、KENTARO、出雲綾、森公美子、涼風真世/保坂知寿(ダブルキャスト)ほか
●1/5〜2/5◎日比谷・シアタークリエ
〈料金〉12,500円(全席指定・税込)
〈問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半) 
公式ホームページ https://www.tohostage.com/rebecca/

 

 

【取材・文・撮影(囲み会見)/橘涼香 舞台写真提供/東宝演劇部】





『暗くなるまで待って』


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2019年版始動!ミュージカル『アニー』の制作発表レポート!

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ミュージカルの金字塔として愛され続けている丸美屋食品ミュージカル『アニー』の、2019年公演が、4月27日〜5月13日東京初台の新国立劇場 中劇場で上演される(後、夏のツアー公演として大阪、松本、仙台、広島、名古屋でも上演)。

1977年にブロードウェイで開幕した『アニー』は、1930年代世界大恐慌直後のアメリカで、希望を失わずに生きる孤児アニーの存在が、やがて周りの人々にも勇気と元気を広げていく様を描いたミュージカル作品。同年のトニー賞で7部門を受賞し、日本では1986年の初演以来、全国で176万人が観劇した国民的作品として上演を重ね、出演者を選ぶオーディションの様子から、公演までのすべてがミュージカルを愛する少女達を生み出し続けている。2017年の公演からは『ジキル&ハイド』『ローマの休日』『ラ・カージュ・オ・フォール』『シスター・アクト〜天使にラブソングを〜』など優れたミュージカル、ストレートプレイの演出家として活躍する山田和也を演出に迎え、翻訳台本、振付、舞台美術、衣装などを一新。一層テンポ良い、現代に即してより観易くなったと好評を博したバージョンが、2019年公演として更にブラッシュアップされて帰ってくる。

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そんな2019年版丸美屋食品ミュージカル『アニー』の制作発表が12月に都内で開かれ、書類審査に合格した417名の中から厳しいオーディションを勝ち抜き、アニー役に選ばれた岡菜々子と山崎玲奈、アニーが暮らす孤児院の院長ハニガン役の早見優、アニーをクリスマス休暇に自宅に招待する大富豪ウォーバックスの秘書グレース役の蒼乃夕妃、ハニガンの弟ルースターと共に悪だくみを繰り広げるリリー役の服部杏奈が登壇。公演への抱負を語った。

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まず会見は、日本テレビ放送網株式会社廣瀬健一取締役執行役員が「2018年開局65周年の節目を迎えた日本テレビでは『笑点』が52年間、『24時間テレビ』が41年間続いています。この日本テレビ主催の『アニー』も2019年に34年目を迎えます。ブロードウェイで1977年に開幕した『アニー』は、翌1978年にツアーバージョンが生まれ、世界中で数世代に渡って支持されてきました。そんな伝統も踏まえながら、毎年オーディションで新しいアニーを選ぶという日本ならではの新しいチャレンジもしてきました。2019年の公演中には新元号となり、昭和・平成・新元号の3つの元号に渡っての上演に、今回広島公演も新たに加えてのチャレンジを続けていきます」と力強い挨拶からスタート。

続いて丸美屋食品工業株式会社阿部豊太郎社長が「丸美屋の『アニー』への企業協賛が17年目となり、日本テレビでの上演の半分を協賛させていただいてきたことになります。『アニー』はストーリーももちろんですが、子役たちが元気に歌い踊り演技をすることによって、観ている側も元気になれる作品です。総応募数、数千名の中から選ばれた子供たちが懸命に演じてくれることによって、皆様に元気を感じていただけるように、我々も舞台裏に丸美屋製品を差し入れて、一助を担いたいと思います」と、会見場にも並んだ馴染み深い丸美屋食品の数々の製品が、キャストたちの元気にも貢献していることを語った。

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出席キャストの登壇のあと、この時明治座で上演されていた『魔界転生』に出演中の為、会見出席が叶わなかったウォーバックス役の藤本隆宏から「2017年、2018年に続きウォーバックス役で出演させていただきます。とにかく昨年を超えるウォーバックスをお見せできるように精一杯やっていきたいです。菜々子ちゃんと玲奈ちゃん、二人と歌って踊ってお芝居ができるのを心待ちにしています。早見優さん、蒼乃夕妃さんをはじめ、素敵な大人キャストの皆様との共演も楽しみです。2017年に演出が新しくなり、演出、ステージングも年々少しづつ変化していますので、それも楽しみに劇場にいらしてください」との映像メッセージが届いた。
 
そこからまず司会からの代表質問により登壇者がそれぞれ挨拶。メディアの質疑応答へと引き継がれた。

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服部杏奈 岡菜々子 早見優 山崎玲奈 蒼乃夕妃 

【代表質問】

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──早見さん何度も『アニー』をご覧になっているとのことですが、公演に向けた意気込みを教えてください。
早見 小さい頃に『アニー』の映画を観て、2007年に私の娘たち二人と一緒に三人でミュージカル『アニー』を観ました。娘たちも『アニー』が大好きで、まさか今年このような形でハニガン役を務めさせていただくとは思ってもいませんでした。私は今までミュージカルの舞台は『オズの魔法使い』がドロシー役、『レ・ミゼラブル』がコゼット役と可愛い役をやらせていただいていて、今回は初めての意地悪な役ということで、どうやってこんなに可愛いアニーちゃんたちをいじめちゃうのかな、と思っていたのですが、娘二人には「いつものママの地を出せば良いんじゃないの?」と言われて(爆笑)、送り出されて来ました。大好きなお話なのでこの仲間の一員として参加できることを本当に嬉しく思います。よろしくお願いします。

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──宝塚でトップ娘役を経験された蒼乃さんですが、今回初めて『アニー』に出演されるに当たっての想いと意気込みは?
蒼乃 ロングランのミュージカルに初めて参加させていただくことを本当に光栄に思っております。グレースというお役は宝塚のOGの先輩、また事務所の先輩とたくさんの尊敬できる方々が演じてきた役なので、それを大切に自分らしくできたらなと今は思っております。私自身、子役さんと言っては失礼ですね。きっと立派な女優さんなのでしょうが、子供たちと一緒の舞台に立たせていただくのが初めてなので、今からとても楽しみにしていて。良い影響を自分自身がもらって皆と一緒に素敵なミュージカルにできたらなと思っております。よろしくお願いします。

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──服部さんは2006年にアニー役として出演されていましたが、当時の思い出と、今回その作品にリリー役で出演する意気込みをお願いします。
服部 今から13年前の2006年に21代目アニーとして出演しておりました。まさか自分がこうして『アニー』に戻ってこられるなんて夢にも思っていなかったので、今こうして衣装を着てもまだ夢なのではないかと思っています。当時は6年受け続けてやっと掴んだアニーで、とにかく嬉しさと皆様になんとしても良いものをお届けしたいという想いで、大人たちに食らいついていたのを今でも覚えています。稽古から本番千秋楽まで、キラキラした毎日だったと思います。今回リリー役として選んでいただけたことを本当に光栄に思っていて、悪だくみされる側から悪だくみをする側になる面白さを感じながら、良い舞台になるように精一杯務めさせていただきたいと思います。
──アニー経験者として、今回の二人のアニーに何かアドバイスは?
服部 私が2006年に出演させていただいた時にはジョエル・ビショップさんの演出で、今の山田和也さんの演出版とは全く違っていて、私は山田さんの新演出版も観させていただき、とても大好きでした。その中でもアニーの力強さとか明るさとか勇気は、一貫して持っているものだと思うので、それを大切にそして自由に、アニーの人生を楽しんでいってくれれば良いのではないかと思います。恐縮です(笑)。

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──ではアニーのお二人、自己紹介をお願いします。
 チーム・バケツ組、岡菜々子です。よろしくお願いします!四年生です!
山崎 チーム・モップ組、山崎玲奈です。小学六年生です!
──岡さんは『アニー』オーディションに3回目の挑戦で、更にアニー役以外ならば出演しないという決意で臨んたと伺っていますが、合格した瞬間はどんな気持ちでしたか?
 嘘みたいで、頭の中が混乱しました。練習をいっぱいがんばってよかったと思いました。孤児役で受かってしまうと、来年アニー役を受けられなくなるので、どうしてもアニーがやりたかったので、今年はアニー役だけにしました。

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──山崎さんは2回目の挑戦でしたが、今回アニー役に合格する自信はありましたか?
山崎 1回目を受けた時にダンスで落ちてしまったので、主にダンスの練習を続けていました。その時よりは成長したので、1回目よりは自信がありました。
──二人はどんなアニーになりたいですか?
 明るくて、元気で、暗い道でも光を照らせるようなアニーを演じたいです。
山崎 優しくて、皆に元気を与えられるようなアニーになりたいです。

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【質疑応答】

──アニーのお二人、お互いの印象を教えてください。
 山崎さんはとても優しくて、頼りがいのある人で、これから稽古を一緒にするのが楽しみです。
山崎 菜々子ちゃんは明るくてやんちゃなので、私が緊張して言葉が出ない時にも笑わせてくれて、緊張がほぐれるので、『アニー』の本番が終わっても仲良くしていきたいです。
──アニーと言えば明るい笑顔が印象的ですが、ご出演の皆さんがいつも笑顔でいられる秘訣は?
早見 時と場合によっては私も笑顔でいられない時もあるのですが、今回のミュージカルに関しては、先ほどちょっとアニーのお二人と話す機会がありまして、本当に小学四年生なの?六年生なの?というくらいしっかりしていて。そして確かに岡さん面白いですね(笑)。笑わせてくれました。きっと稽古中もスタジオ中にこのオーラが充満して、楽しい雰囲気で面白いお稽古になるのではないかな?と思います。私は年齢が年齢ですので、毎朝起きて身体が元気だと笑顔になります(笑)。
蒼乃 私は個人的にも映画やミュージカルを観るのが大好きなので、自分が好きなことをしている時って本当に笑顔になりますし、心も自由になりますから、そういう時間は大事にしたいと思っています。あとは「前向きに!」と自分に言い聞かせることはとても大事だと日々思うので、それは大切にしています。

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服部 私はお仕事を色々させていただいていますが、特に舞台のお仕事は関わる期間が長いので、いつも同じ人と一緒にいる時間が続いていくのですが、共に稽古をしたり休憩時間にご飯を食べたりする中で仲良くなっていくと笑顔が増えていくと思います。あとは実家で犬を飼っておりまして、犬と触れ合う時間は笑顔になります。『アニー』には犬のサンディが出てきますので、サンディが出て来ただけでお客様にも笑顔になっていただけるのではないかな?と思います。
 家族全員で美味しいご飯を食べに行ったりする時に笑顔になります。後はやっぱり自分の好きな舞台をやっている時はキラキラしているし、ずっと笑顔になれます。
山崎 菜々子ちゃんと似ているのですが、自分の好きなものを食べている時や、自分の好きな人形と遊んでいたり、好きなテレビ番組を観ている時が一番笑顔になります。
──大人キャストの皆様は今日初めてアニーと対面されたと思いますが、お二人の印象や共演で楽しみにしていることは?
早見 先ほど二人と話をしていたのですが、岡さんが「緊張するね!」と言ったら山崎さんが「じゃあ緊張しない魔法をかけてあげる」って話をしていて。私も横で聞いていたのですが、さりげなくその魔法にかかるようにちょっと近寄ったりしていました(笑)。本当に大人以上にしっかりしているのですが、とっても心が純粋でお二人と仕事をさせていただくのがとても楽しみです。
蒼乃 メイク中に二人が鏡の中を覗きこんで「わーグレースだ!」と言っているのを見ると本当に可愛らしいのですが、かと思うとこの制作発表の台本を読みながら練習している姿は、本当に真面目だと思います。今もこうやって話していると年相応な感じなのですが、きっと舞台の上では女優さんに変わるんだろうなというのが楽しみです。
服部 私は先ほどスタンバイで袖にいる時に二人がササっと寄ってきて、バーッと話してまたササっと去っていくのを見て、すごく自分の頃を思い出しました。私も未だに2006年にWキャストで一緒にアニーを演じた加藤茜ちゃんとは今の二人のように仲が良くて、それが私にとってとても幸せなことで。『アニー』って本当にかけがえのない宝物みたいな存在なので、その宝物をこの二人がどう共有していくのか見ているのが楽しみです。

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──ミュージカル『アニー』の中で好きな楽曲と、その理由を教えてください。
早見 なんと言っても「トゥモロー」ですが、今回ハニガン役をさせていただくに当たって、映画を観直したり楽譜を見たりしたら、すべての楽曲がとても素敵だなと。ハニガンの歌う「リトル・ガール」もそうですし、「イージー・ストリート」にはちょっとファンキーなグルーピーなものもあって、とても好きです。でもやっぱり人ってちょっと落ち込んだりすることもあると思うのですが、そういう時に「トゥモロー」の歌詞を見ると、明日も頑張ろう!と思わせてくれるのでとても好きですね。
蒼乃 やっぱり私も「トゥモロー」ですね。世界中どこに行ってもこの曲を聴くと「あ、『アニー』の曲だ!」と思わせてくれる、このミュージカルを代表する曲だと思います。あとは、私は今回グレース役をさせていただくに当たってのオーディションの時に、グレースがアニーをおもてなしする曲「I Think I'm Gonna Like It Here」を歌わせてもらって、それからすごくあの曲自体がグレースのパリッとした部分、豪邸を仕切るウォーバックスの秘書としての部分をとても表現していると思いますし、そこからアニーと一緒に歌い出すのが素敵だなと思いました。ポスター撮りの時にもその曲がずっとかかっていて、グレースのスイッチが入りやすいので、グレースの曲はとても気に入っています。
服部 私もやっぱり「トゥモロー」が大好きです。『アニー』と言ったらなんと言っても「トゥモロー」だと思います。私は個人的に今でも家で弾き語りで、お客様ゼロの状態でも歌ったりしています。そうしていて思うのは、子供の時に歌ったのと今とでは「トゥモロー」って歌いながら入ってくる言葉が違って。それは、大人になって色々と経験して変わっていった部分なのかなと思います。また『アニー』の舞台が始まる最初のオーバーチュアが大好きで、冒頭のメロディがかかった瞬間に奮い立たされるあの気持ちは、何度『アニー』を観ても、これから先なんの舞台に立っても味わっていくものなのだろうと思います。
 私は二つあって、ひとつはやっぱり「トゥモロー」で、何度聞いても元気になって、流れていると勝手に歌っているくらい大好きな曲です。あとはタイトルはわからないのですが、ウォーバックスさんがアニーに養子になって欲しいというところの歌が好きです。
山崎 急に変わるんですけど、私は「二人でいればいい(I Don't Need Anything But You)」が好きです。理由はウォーバックスさんと二人で踊っていて、本当に笑顔になれるからです。


【囲み取材】  

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和やかな会見はこれで終了。引き続きフォトセッションのあと、会見と同じキャスト五人を囲んでの囲み取材も行われた。

──アニーの二人はこんなにたくさんのマスコミに囲まれていかがでしたか?
 とても緊張しましたが、とても楽しかったです。
山崎 私もとても緊張しましたが、全く同じなのですが楽しかったです。
──アニーの合格発表から2ヶ月ほど経ちましたが、学校での反応などはどうですか?
 学校の皆は私の呼び名を「岡さん」じゃなくて「アニー」に変えて。あとは皆「観に行く!」と言ってくれたり、応援したりしてくれています。
山崎 私もあだ名が女の子からは「アニー」になったんですが、男の子からは「ポンコツアニー」になって(笑)。何故にポンコツが入っているのかわからないのですが(笑)、友達の女の子たちが「絶対に観に行くから!」と言ってくれているので嬉しいです。
──早見さんハニガンを演じるに当たって準備していることは?
早見 今は発声練習と台本を読み始めていますが、いつも優しいからなかなかお役に徹底できるかわからないのですが(笑)、二人をギャフンと言わせられるようにお芝居も頑張りたいと思います。
──服部さんアニーからリリーになった気持ちは?
服部 本当に光栄です。電車の中でマネージャーからの電話で「杏奈、杏奈、リリーになったよ!」と聞かされて、電車の中なので声が出せなかったのですが、心の中で叫んだくらい興奮しました。今から本当に楽しみで仕方がないです。
──アニーの二人は稽古で楽しみにしていることは?
 台詞をやってみるのも楽しみだし、後は山田さんに色々ご指導いただいて、玲奈ちゃんと一緒にお稽古してこれからどんどん成長していくのが楽しみです。
山崎 私は(犬の)サンディ稽古なんですけど、大型犬と触れ合ったことも犬と触れ合ったこともないので、サンディに認められるように頑張ります。
──大人キャストの皆さん、公演中に元号が変わるのですが、それについては?
早見 そうなるんですか?
服部 今、聞いて知りました!
早見 ちょうどなんですか?
──公演中に変わります。
早見 二つの時代をまたいでいる『アニー』ってまた特別な感じがしますね(アニーの二人に)「あの頃は…」って言うんだよ!(笑)
服部 大人になったらね!記念すべき『アニー』になりますね。
蒼乃 思い出に残りますね。
──早見さん意地悪役が珍しいと言ったらお子さんに「地を出せば平気」と言われたとのことですが、思い当たる節は?
早見 娘はもう17歳と15歳で口はすごく達者で「あ〜爽やかな早見優が、うーん、いつもママが私達を叱っているようにやれば大丈夫なんじゃない?」と言いまして(笑)。それは普段は母親ですから、叱る時は叱りますからね(笑)。

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──朝起きて健康なことが一番とおっしゃっていましたが、今骨折していると伺いましたが…
早見 そうなんです。ちょっと加湿器が転倒しそうになって「危ない!」と思ったらこっちが転倒してしまって足の指を。でも英語では舞台の前に「Break a leg!」と言うんですね。「頑張って!」という意味なのですが、直訳すると「足1本でも折ってきな!」という。今まさにそうだなと思って、スタート結構良い感じかなと思っています(笑)。
──意地悪な役は記憶にある限りは?
早見 ないですね。いつも優しい可愛い役なので、だから最初『アニー』のミュージカルのお話をいただいたと聞いて「えっ?アニー役かしら?」(爆笑)、ってそんなことは思わないですけれど(笑)。でもグレースみたいな役が多かったので、どうしようかしらと思って、今は色々な方が意地悪な役を演じておられる作品を観ています。
──具体的にはどなたを参考に?
早見 自分が想像しているのが昔の方なので、フェイ・ダナウエイ等の洋画を色々観たりしていて、特に『アニー』だけではなく観ています。ハニガンさんって年齢がすごく高いかな?と思いがちなのですが、たぶん30歳そこそこで。
服部 そうそう!
蒼乃 そうですね。
早見 当時は30歳で結婚していないとオールドミスって言われてしまったり、子供の世話をしないといけないのだけれども、本当は恋をしたいという気持ちが上手くいかないからお酒を飲んじゃったりする、という役なので、そういうイメージでとらえています。
──ではアニーのお二人に一言お願いします。
岡・山崎 是非観に来てね!


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『アニー』2019年版 合格発表レポートはこちら
http://kangekiyoho.blog.jp/archives/52063673.html

〈公演情報〉
丸美屋食品ミュージカル『アニー』2019 
脚本◇トーマス・ミーハン
作曲◇チャールズ・ストラウス
作詞◇マーティン・チャーニン
翻訳◇平田綾子
演出◇山田和也
音楽監督◇佐橋俊彦
振付◇ステージング:広崎うらん
出演◇岡 菜々子 / 山 玲奈(Wキャスト)、藤本隆宏、早見優、蒼乃夕妃、服部杏奈、阿部裕 ほか
●2019/4/27〜5/13◎新国立劇場 中劇場
〈料金〉8,500円(全席指定・税込)
【夏のツアー公演(予定)】
●8/1〜6◎大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
●8/10◎松本・まつもと市民芸術館 主ホール
●8/17〜18◎仙台・東京エレクトロンホール宮城
●8/24◎広島・JMSアステールプラザ 大ホール
●8/30〜9/1◎名古屋・愛知芸術劇場 大ホール
〈公式サイト〉http://www.ntv.co.jp/annie/




【取材・文・撮影/橘涼香】


『暗くなるまで待って』


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浦井健治主演のミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』ビジュアル発表!

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日生劇場で来年4月に上演される浦井健治主演のミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』、そのポスタービジュアルが発表された。
ミュージカル『笑う男』は、ヴィクトル・ユゴーの小説「The Man Who Laughs」をもとに、脚本をロバート・ヨハンソン(『マリー・アントワネット』の演出)が担当、音楽を『モンテ・クリスト伯』『デスノート THE MUSICAL』などのフランク・ワイルドホーンとジャック・マーフィーのゴールデンコンビが手がける、悲しくも無垢な愛を描くミュージカル。今回の日本版の演出は上田一豪が担当する。

【あらすじ】
1689年、イングランド、冬。“子ども買い”の人身売買組織によって口を裂かれ、醜悪な笑みを貼り付けられた少年、グウィンプレン(浦井健治)は、一行から放り出され、猛吹雪の中をさまよう。そのさなか、凍え死んだ女が抱える赤ん坊、のちのデアを見つけ、偶然たどりついた興行師、ウルシュス(山口祐一郎)の元へ身を寄せる。
青年となったグウィンプレンは、その奇怪な見た目で“笑う男”として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目のデア(夢咲ねね/衛藤美彩・Wキャスト)とともに自らの生い立ちを演じる興行で人気を博し、二人はいつしか互いを信頼し、愛し合う関係となる。
そこへ彼らの興行に興味を持った公爵のジョシアナ(朝夏まなと)と、その婚約者、デヴィット・ヘンリー・ムーア卿(宮原浩暢)が来訪。醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心惹かれたジョシアナは彼を呼び誘惑する。動揺するグウィンプレンはウルシュスたちの元へ戻るが、突然、牢獄へと連行され、そこで王宮の使用人、フェドロ(石川禅)より衝撃の事実が明かされる──。
本当に醜いのは、刻まれた貧者の笑顔か、それとも富める者の嘲笑か。
運命に翻弄される“笑う男”が辿り着く先に待っていたものとは── 

ドラマチックな運命を生きるグウィンプレンに、演技力と歌唱力で定評のある浦井健治、彼と愛し合う盲目のデアを夢咲ねねと衛藤美彩(乃木坂48)がWキャストで演じる。さらに宝塚退団後、次々に話題作が続く朝夏まなと、そして宮原浩暢、石川 禅、山口祐一郎らの実力派が顔を揃えている。 

公演は4月の東京・日生劇場を皮切りに、愛知・御園座、富山・新川文化ホール、大阪・梅田芸術劇場 メインホール、福岡・アルモニーサンク 北九州ソレイユホールで上演する。


〈公演情報〉
ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』
脚本◇ロバート・ヨハンソン
音楽◇フランク・ワイルドホーン
歌詞◇ジャック・マーフィー
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪
出演◇浦井健治
夢咲ねね(Wキャスト)・衛藤美彩(Wキャスト)  朝夏まなと 宮原浩暢 石川禅 山口祐一郎 ほか
●2019/4/9〜29◎東京 日生劇場
〈料金〉S席13,000円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
〈一般販売〉2019年1月19日(土)
〈お問い合わせ〉 東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30) 
〈公演HP〉https://www.tohostage.com/warauotoko/
 
●2019/5/3〜6◎愛知 御園座
●2019/5/10〜12◎富山 新川文化ホール
●2019/5/16〜19◎大阪 梅田芸術劇場 メインホール
●2019/5/25・26◎福岡 アルモニーサンク 北九州ソレイユホール



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凰稀かなめが平成30年度文化庁芸術祭賞新人賞を受賞

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受賞対象となった作品『さよなら、チャーリー』

文化庁芸術祭は,広く一般に優れた芸術の鑑賞の機会を提供するとともに,芸術の創造とその発展を図り,もって我が国芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典。
文化庁芸術祭の形態は,執行委員会もしくは執行委員会が委嘱した芸術家等が企画して行う主催公演,芸術祭の期間中に開催される優れた活動実績を持つ芸術家等が行う公演等のうちから,芸術祭にふさわしい内容と認めるものを執行委員会が委嘱する協賛公演,さらに,芸術祭に参加を希望する公演(演劇,音楽,舞踊,大衆芸能の4部門)や作品(テレビ・ドラマ,テレビ・ドキュメンタリー,ラジオ,レコードの4部門)のうちから執行委員会が芸術祭にふさわしいものとして参加を認めた参加公演および参加作品がある。
参加公演・参加作品については,それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い,成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭新人賞)が贈られる。


【平成30年度(第73回)文化庁芸術祭賞受賞一覧(参加公演)】
 

●演劇部門
 参加公演数/関東参加公演29公演・関西参加公演19公演 

○大賞
 (関東参加公演の部)
 藤山直美  『おもろい女』における演技
 (関西参加公演の部)
 該当なし
 
○優秀賞
 (関東参加公演の部)
 野村萬斎  狂言ござる乃座58thにおける『悪太郎』の成果
 (関西参加公演の部)
 一般社団法人SENDAI座プロジェクト  『十二人の怒れる男』の成果
 (関西参加公演の部)
 山本哲也  第24回照の会『山姥』における成果

○新人賞
 (関東参加公演の部)
 松下洸平  『母と暮せば』における演技
 (関西参加公演の部)
 凰稀かなめ  『さよなら、チャーリー』における演技


文化庁芸術祭HP http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsusai/h30/index.html 
    






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