宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

宝塚歌劇が特撮ヒーローものに挑んだ芹香斗亜東京初主演作品!宝塚花組公演『MY HERO』

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宝塚花組の二番手男役スターとして活躍している芹香斗亜の、待望の東京初主演作品である、宝塚花組公演アクションステージ『MY HERO』が、TBS赤坂ACTシアターで上演中だ(23日まで。のち、大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティで4月2日〜10日まで上演)。

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊ものなど、数多くの名作を生んでいる「特撮ヒーローもの」と呼ばれるジャンルは、子供たちばかりでなく、大人にも根強いファンを持つ日本の一大ムーブメントの1つだ。今回、作・演出の齋藤吉正は、そんな世界に着目。敢えてかなり劇画チックに舵を切ることで、宝塚の世界観と特撮ヒーローの融合を図った異色作となっている。

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【STORY】
かつて全米中の子供たちを虜にした伝説のヒーローMASK☆Jを、再び映画として蘇らせる『MASK☆J The Movie』の制作発表会見が、華やかに行われていた。主人公MASK☆Jを演じるのは、人気絶頂のイケメン俳優ノア・テイラー(芹香斗亜)だ。子供たちの夢を叶えるヒーローを演じることに意欲満々な挨拶を続けるノアだったが、実は子供が大嫌いな彼は、この仕事に対して真摯な気持ちなど持ち合わせていなかった。
というのも、ノアの父親ハル・テイラー(綺城ひか理)は、かつてMASK☆Jのスーツアクター(マスクをつけて変身後のヒーローを演じる、顔の出ないアクション俳優)として、伝説のスタントマンと呼ばれた存在だったが、撮影中の事故で死亡。幼くして父親を失ったノアは、世の中に顔も出せず、危険なアクションシーンだけを演じてきた父に対する屈折した思いから、スーツアクターを軽蔑し、必ず顔の出るスター俳優になろうと決意し、今日の地位を得ていたのだ。その為、自身のスーツアクターを務めているテリー・ベネット(鳳月杏)に対しても、ねぎらいの言葉ひとつかけるでなく、高慢な態度を取り続けていて、私生活にも大きな乱れが生じていた。
だが、そんなノアのスターを鼻にかけた享楽的な生活は、スポンサーがらみの致命的なスキャンダルで一変する。『MASK☆J The Movie』の主演は降板。これまで何かとノアをかばってきた事務所からも縁を切られ、たちまちにしてスターの座を転げ落ちるノア。『MASK☆J The Movie』があれだけ馬鹿にしていたテリーを主演に改めてクランクインするという話も、ノアはただ歯噛みして聞くしかなかった。
しかも、ひょんなことから知り合った元テニスプレイヤ—であり元グラビアアイドルのポジティブな女性クロエ・スペンサー(朝月希和)が、マネージャーとして懸命に取ってきた仕事は、なんと遊園地のヒーローショーのスーツアクターだった。どんなに落ちぶれてもスーツアクターにだけはなりたくない、父親の二の舞はご免だ!と抵抗するあまり、ノアは段取りをロクに覚えないままにマスクをつけてショーに出演し、ショーをめちゃくちゃにしてしまう。
そんなノアに「あなたは私の夢を壊した!」と泣きながら訴えたのは、福祉学を学ぶ学生マイラ・パーカー(音くり寿)だった。彼女の言葉から、伝説のヒーローMASK☆Jに本気で夢を見る人たちがいることを悟ったノアは、真剣にマスクをつけ、ヒーローを演じるようになる。そこには自分を本物のヒーローだと思い、声援を送ってくれる子供たちがいた。マスクの中から父親が見ていた景色、自分が知らなかった世界に、次第に気づかされていくノア。けれども、マイラがボランティアを務めるシルバーホーム「ネバーネバーランド」に持ちあがった新興企業「スマイルカンパニー」による買収話が、意外やノアがスターの座を追われたきっかけとなった、スキャンダルの暴露と関連していることがわかりはじめ……

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おそらく子供の頃に、鮮やかに変身し、悪の秘密結社や、怪獣たちをカッコよく倒すヒーローたちに憧れた…という記憶を持つ人は、かなり多いのではないだろうか。それだけでなく「仮面ライダー」に代表される長い歴史を誇って来た特撮ヒーローものは、子供と一緒に画面を食い入るように見つめている母親たちの熱狂的な支持を集めて、数多くのスター俳優を生み出し続けている。けれども一方で、変身後のヒーロー、マスクの下で本人の顔を知られることなく、颯爽とヒーローを演じるスーツアクターの存在が、脚光を浴びることは極めて稀だ。
そんな世界にスポットを当てた齋藤吉正のアイディアは、なかなかに卓越したものだったと思う。特に、広く顔を知られることこそが大切で、常に美しく在ることが正義の宝塚スターと、決して顔を知られてはいけないスーツアクターを結び付けた発想は、誰しもができるものではなく、作家の意欲的な挑戦として評価できる。齋藤得意の映像でスタートする展開も、アメリカンコミックから飛び出したような快調なテンポ感を生んでいて、好感が持てた。
 
ただ一方で、様々なアイディアを詰め込み過ぎたきらいがあるのもまた事実で、中でも謎の新興企業として登場する「スマイルカンパニー」の件が、作品の非現実度をいたずらに高めてしまっているのがどうにももったいない。世界征服の計画がご近所の小狭い買収話からはじまるのは、特撮ヒーローもののある種のお約束でもあって、おそらくはそこに作家のオマージュがあるのではないか?と推察されるが、ノアと亡き父親の関係、ノアと父親の再婚相手である継母との関係、実は病を抱えていたテリーとノアの立場の逆転、更にダブル・ヒロインであるマイラとクロエとの出会いからの様々なエピソードなど、人と人との関わりを丁寧に描いただけで、十分感動作になり得る美しいテーマが作品の中にはあふれている。そこに真っ直ぐに向かう方法も、或いはあったのではないだろうか。特に専科勢を大量投入したという訳ではない若手主体の公演で、シルバーホームの老人たちが、かなりの時間を割いて登場するのは、懸命に演じているスターたちにもやや酷な気がした。

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だが、そうしたあれこれをどうでも良いか、という気にさせるのが、主演の芹香斗亜の、これぞヒーロー!と快哉を叫びたい文句なしのカッコよさだ。驕慢なスターとして登場する冒頭から、そのスターの座を追われ、自虐的な仕事にも取り組まなければならなくなる作中のノアの描写は、決して徹頭徹尾カッコよいものではない。にも関わらず、とにかく芹香はどんな時も、どんな場面でも、自分で自分を「カッコ悪いな」と吐露する時でさえも、抜群のプロポーションと男役度の高さで魅了してくれる。しかもこの人の舞台には鷹揚さと、温かな優しさがあるから、どんな場面も品が落ちない。そんな芹香演じるノアが人間として成長していく、転落からのサクセスストーリーに心躍らないはずがない。もちろんマスクをつけたヒーローとしてのアクションも見事に決まり、爽快な東京主演デビューとなった。バウホール公演での初主演から、今回の東京・大阪での二度目の主演公演まで、スケジュールの巡り合わせで時を要したが、その蓄積があってこその芹香の現在であることを思うと、スターとしての逞しさを感じる。

そんな芹香のノアの影武者的立場から、一転スター街道を昇り始めるテリーを演じた鳳月杏も、花組への加入以来、驚くばかりのスピードで階段を駆け上がっている、本人と役柄がリンクした面白さがあった。特に1幕で多く張られていた役柄の伏線がミステリアスで、何かを秘めている風情が鳳月の個性をよく活かしていたので、ここを脚本が更に効果的に回収してくれれば、より大きな役どころになった可能性もあったと思う。是非そうなって欲しいと思わせるのも、鳳月の魅力あってのことだから、重用の理由もわかろうというもの。芹香と2人でマスクのヒーローを演じるシーンは、互いのプロポーションの良さが引き立て合って素晴らしかった。

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「この物語のヒロインである」という華々しいナレーションと共に登場するマイラの音くり寿は、少女時代にノアの父親と重要な関わりを持っていた役どころ。この「少女時代」というのが、目下音の魅力が最も引き立つところでもあって、彼女の個性を脚本が良く活かしている。過去のトラウマから車椅子生活になっているという設定なので、主なシーンで車椅子に乗ったままの演技になったが、よく動く表情と美しい声で難題に果敢に挑んでいた。一方、元全米901位のプロテニスプレイヤーなる、どう考えても誇れる経歴ではない出自を、あっけらかんと自慢するアメリカン・ガール、クロエに扮した朝月希和は、これまでしっとりとした演技に成果をあげてきていた姿から一転、あくまでもポジティブな女性像が、実に魅力的だったのが大きな収穫だった。基本的に泣き顔の人だと思っていたが、こういうポップな役柄もいけるとなると、役幅がグッと広がるから、このチャンスをきっかけに更に伸びていって欲しい。クロエが元テニスプレイヤーだったことが終幕につながるので、これは是非設定をお忘れなきよう、と言ったところ。
 
ノアの父親ハル・テイラーの綺城ひか理が出番としては多くないながら、非常に重要な登場をしていて、目下大売り出し中の勢いを感じさせる。そのハルの再婚相手のメイベルに芽吹幸奈が扮して、しとやかに添えるのが花組娘役の伝統ならでは。前述の「スマイルカンパニー」は天真みちる、乙羽映見、矢吹世奈が思いっきりカリカチュアして演じていて、役者陣の奮闘には惜しみない喝采を。他に梅咲衣舞、和海しょう、華雅りりか、茉玲さや那、等がそれぞれの持ち場で奮闘していて、盛りだくさんな作品を支えていたし、冴月瑠那以下シルバーホームの老人たちの、タカラジェンヌはかくも健気で真摯な演技者であると示した姿勢に敬意を表したい。総じて出演者全員で、芹香斗亜の東京初主演作品を盛り立てた姿は清々しく、手島恭子のこれぞ特撮ヒーローもの!のワクワク感あふれる音楽と共に、宝塚の美徳を感じさせる公演になっている。

〈公演情報〉
宝塚花組公演
アクションステージ『MY HERO』
作・演出◇齋藤吉正
出演◇芹香斗亜 ほか花組
●3/16〜23◎TBS赤坂ACTシアター
〈料金〉S席 7.800円 A席 5.000円
〈お問い合わせ〉阪急電鉄歌劇事業部 03-5251-2071(10時〜18時・月曜定休)
●4/2〜10◎梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈料金〉S席 7.800円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場シアタードラマシティ 06-6377-3888(10時〜17時半)
公式ホームページ http://kageki.hankyu.co.jp/


【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】


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長塚圭史×前川知大の初タッグ作品を豪華キャスト陣で上演!シアターコクーン『プレイヤー』

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上段/藤原竜也、仲村トオル 下段/成海璃子、木場勝己、真飛聖

これまでに『あかいくらやみ〜天狗党幻譚〜』(作・演出)、『マクベス』(演出)と、シアターコクーンの空間に挑戦的で壮大な世界を生み出して来た長塚圭史。そして蜷川幸雄演出『太陽2068』で近未来SFを確かな筆致で描き出し、近年は映画(入江悠監督『太陽』脚本、今秋公開の黒沢清監督『散歩する侵略者』原作)でも活躍するなど、今、最も注目される劇作家・前川知大。演劇界の次代を担うこの2つの才能が、初タッグを組むことになった。

桜姫)_sminamoto長塚圭史・前川知大

作品となる『プレイヤー』は、06年、前川知大が全作品の作・演出を手掛ける劇団「イキウメ」で『PLAYER』として初演された。謎の死を遂げた女性が生者を通じ、死後の世界から語りかける――。死者の声が、選ばれし者〈Player〉の身体を利用し再生〈Play〉されるというサイコホラーは、小劇場ファンの間で話題を呼び、約100人キャパの劇場は連日満員。チケット入手困難の公演となった。
今回、2人が組む作品として前川が提案した戯曲『PLAYER』に触発された演出の長塚圭史は、〈生きる者が死者の再生装置となっていく劇『PLAYER』〉と、〈俳優たちが劇作家の言葉を再生する『Play』〉を重ね、より大きな物語として構成できないかと考えた。それを受けた前川は、今回、自作『PLAYER』を劇中劇として取り込んだ、新しい戯曲『プレイヤー』を書き上げた。
現実なのか、物語なのか、境界線は徐々に曖昧になっていく。同時に、観客の目の前にいる俳優たちが「俳優役を演じる」というレイヤーも加えれば、入れ子のように幾重にも〈演じること〉が重なっていき……。浸食し合うリアルとフィクション、スリリングな世界が立ち上がることだろう。シアターコクーン版として出現するオリジナル作品に期待が高まる。

〈Player〉として、狂気を帯びてゆく俳優たちには、この上ない魅力的なキャストが集まった。主演は、蜷川幸雄に見出されて以降、舞台、映画、TVドラマ、CMなど幅広く活躍し、押しも押されもせぬ存在となった藤原竜也。共演には、前川とは5度目のタッグとなる仲村トオル、前川をして「演じる役の論理や感情を照れなく伝えられる」と言わしめるまっすぐさが本作にどう生かされるのか。そして、わずか12歳で初主演したドラマ『瑠璃の島』では高い演技力で注目を浴び、以降映像作品を中心に活躍、今作が3作目の舞台出演となる成海璃子。変幻自在の演技力と際立つ存在感の木場勝己。さらに、作品のキーパーソンとなる女性演出家役に元宝塚花組トップスターの真飛聖、その透明感がありどこかミステリアスな雰囲気が本作にどう影響をもたらすのか。
この豪華俳優陣にも期待が集まる。

【あらすじ】
ある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優たちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。
行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。
物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。
死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる
演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。

【登場人物と俳優】
時枝悟/仲村トオル…俳優、環境保護団体代表、瞑想WS指導者
桜井道彦/藤原竜也…警察官、最初の死者「天野真」の友人
神崎恵/成海璃子…時枝の助手
有馬賢一郎/高橋 努…警察官、桜井の同僚
山田由希江/シルビア・グラブ…主婦、天野真の友人
益子真知子/(未定)…ラジオナビゲーター、天野真の同級生
天野優樹/(未定)…天野真の弟
馬場至/本折最強さとし…天野真の友人
大河原和夫/木場勝己…会社経営者、天野真の友人
東智子/真飛 聖…演出家
小松崎進/安井順平…演出助手
神山泉/峯村リエ…劇場のプロデューサー
古橋洋一/(未定)…市長
百瀬ゆかり/長井短…制作
       
【コメント】
 
長塚圭史
演出家脳/作家脳を持つ二人が、お互いの領域を邪魔しないようにしつつもさまざまな意見を交換し合い、複眼的に作品に向かう豊かな打ち合わせを経ました。すでに刺激的な創作プロセスが始まっており、大きな手応えを感じています。

前川知大
約10年前に上演し、いつかもう一度やりたいと思っていた戯曲『PLAYER』。ここに描いたある種の気持ち悪さや不気味さを長塚さんが面白がってくださり、新たな構造を加えてまたお客様に観ていただけることになりました。前とはまた別の角度で立ち上がる舞台を、僕自身、楽しみにしています。

藤原竜也
出演が決まった際は、1人の観客としてずっと観劇をさせていただいてきた長塚さんの演目に自分が俳優として参加できることを、素直に嬉しく思いました。長塚さんや前川さんという、初めて組ませていただく才能のある方々から刺激を受けられることが、今から非常に楽しみです。新たな自分を発見するため、そして次なるステップに進んでいくためにも、お二人の力をお借りして、この作品を良いモノにしていけたらと思います。木場さん、仲村さん、成海さんを始め、共演者の方々にもしっかりとした俳優さんが揃っているので、信頼を寄せております。良いお芝居になるように一生懸命頑張って参りますので、今年の夏、是非期待して観に来ていただけたらと思います。

仲村トオル
出演のお話を頂いて、凄くいい匂いがしたので跳びついたのですが、凄いことが起きそうな予感がします。演出の長塚さんは舞台の演出家の方としては、2012年の『エッグ』の野田秀樹さん以来の「はじめまして」ですが、僕の中の「はじめて押されるスイッチ」を見つけてくれる方のような気がしています。前川さんの戯曲はSFやあの世のようなお話でありながら、この世で地に足をつけて生きている人に染み入るものがあるところに魅力をですね。未踏の世界に行って、自分的世界新記録を出したいです!

成海璃子
長塚さん、前川さんはじめ、キャストの方々とも舞台で共演は初めてなので、とても楽しみです。良い作品になるように頑張りたいと思います。

木場勝己
出演のお話を頂き、作・演出・共演者、そのどれも「相手にとって不足無し」、気持ちが高ぶりました。演出の長塚さんは、役者としての共演はありましたが、演出される今回をとても期待しています。拝見した中でも特に三好十郎の演出は素晴らしかった。戯曲の前川さんには、私と世代の違う方の世界観に、期待しています。歳を取るということは、可能性の灯火が小さくなっていくことですが、何とか逆転したい。そんな無謀な気持に、手を貸してくれるでしょうか。私には絶対書けない前川戯曲に興味津々です。

真飛聖
出演のお話を頂き、とても嬉しかったです。ストレートプレイは初めてなので、わからないことも沢山あると思いますが…素晴らしいメンバーの中に参加出来る喜びと、緊張で、今から気持ちが忙しいです。長塚さんとは以前ドラマでご一緒させていただいているのですが、その時は演者同士の関係性でしたが、今回は演出していただくということで、長塚さんが創り出す独特で素敵な世界観の中に、どのように自分が存在出来るかが課題になると思いますが、、とても楽しみにしています。戯曲の前川さんにしか生み出せないストーリーの中に自分が役を通して存在させてもらえることがとても嬉しいですし、自分自身まだ気が付いていない何かに出逢える気がしています。こんなにも実力ある方々が集まった舞台に参加させていただけて幸せですので、沢山のことを吸収したいですし、沢山のことを感じたいです。素直に気持ちでこの夏、ぶつかっていきたいと思います!!


〈公演情報〉
シアターコクーン・オンレパートリー2017『プレイヤー』
作◇前川知大
演出◇長塚圭史
出演◇藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 シルビア・グラブ 峯村リエ 高橋努
安井順平 長井短 本折最強さとし 木場勝己 真飛聖 ほか
●8/4〜27◎東京・Bunkamuraシアターコクーン
〈料金〉S席10,500円 A席8,500円 コクーンシート5,500円(全席指定・税込)
〈一般発売〉6月3日(土)10:00AM〜
〈お問い合わせ〉Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜19:00)
 http://www.bunkamura.co.jp/topics/cocoon/2017/03/20178.html 
●8/31〜9/5◎大阪森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)
●9/9・10◎静岡静岡市民文化会館・中ホール
〈お問い合わせ〉静岡朝日テレビ事業部 054-251-3302(平日10:00〜18:00)







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市村正親は8度死ぬ!? 抱腹絶倒のミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』公開稽古レポートと囲みインタビュー  

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2014年トニー賞の作品賞・脚本賞ほか4冠を達成したミュージカルが、満を持して日本に初上陸する。その名も『紳士のための愛と殺人の手引き』。
舞台はエドワード朝時代のイギリス。伯爵継承順位8番目の男が、継承順位上位の邪魔者たちを次々と殺していく。といっても、殺人手段があまりにバカバカしく、笑いあり涙あり間違いなしのコメディなのだ。
 
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殺されるダイスクイス家の現伯爵と継承権メンバーという8人を演じ分けるのは、日本演劇界の生きる伝説、歌も演技も卓抜な技術と才能で魅せる市村正親。
爵位継承者たちを、あれこれ馬鹿馬鹿しい手段で手にかけていくモンティ役はWキャストで、元・WaTで抜群の歌唱力を誇るウエンツ瑛士と、ミュージカル界の若き旗手として次々に話題作に出演している柿澤勇人。
モンティの恋人シベラを演じるのは、しなやかでキレのある歌と演技を見せるシルビア・グラブ。
殺される継承者ヘンリー・ダイスクイスの妹役で、モンティが恋をしてしまうフィービー役には、テレビ・映画で活躍し、ミュージカルでは美しい歌声を披露する宮澤エマ。
モンティの亡き母の友人であるミス・シングルを演じるのは、宝塚出身で紀伊國屋演劇賞も受賞した演技派女優・春風ひとみ。

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笑わずにはいられないコメディシーンとポップで軽快な音楽と歌が全編を彩る、この舞台の公開稽古と囲みインタビューが3月12日に行われた。
 
 【あらすじ】
優しい母に突然亡くなられてどん底に沈んでいるモンティ(ウエンツ瑛士/柿澤勇人)。そこに亡き母の古い友人であるミス・シングル(春風ひとみ)がとあるニュースを持ってくる。モンティの母は、実は大富豪の貴族「ダイスクイス・ファミリー」の血を引いており、モンティにも爵位継承権があるというのだ。とはいっても8番目の継承者。つまり現伯爵(市村正親)を含め、ダイスクイスのメンバー7人(市村正親)が死ななくては伯爵になれない。
そこでモンティは決意する。「7人+現伯爵=8人」を抹殺して、自分が伯爵に!莫大な財産と城をこの手に!」モンティは、一人、また一人、奇妙キテレツな方法で殺人を重ね、ついに全員を殺害するのだが、8人目の殺人でヘマをして捕まってしまい、投獄されるはめに。最後には恋敵同士のフィービー(宮澤エマ)とシベラ(シルビア・グラブ)が愛しのモンティを救おうと、彼の無実を証明するために奔走するのだが…。
 
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冒頭に演出家の寺秀臣が、「舞台上にモンティが獄中で自分の裁判を待っている最中に回顧録を書いているところから物語がスタートします。舞台上には大きな本があります。そこから様々なシーンが飛び込んできます」と説明。それが終わるやいなや、右手からカンパニーキャストの阿部裕、小原和彦、香取新一、神田恭兵、照井裕隆、安福毅の男性陣が登場。左手からは彩橋みゆ、折井理子、可知寛子、伽藍琳、高谷あゆみ、RiRiKAの女性陣、12人がフィンガー・スナップをしながら登場し、1曲目「観客への警告」を披露する。これが、おどろおどろしくてどこまでもキャッチー。すぐに口ずさめる。「血が飛び出る、殺人が出る、だから心臓の弱い方は帰れ!」というようなことを歌う。もちろん、それは逆説なのだけれど、これがコメディであることを知っていれば、ワクワク感は増していく。統制のとれた歌声と決めポーズがイカしてカッコいい。

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続いて、シベラ演じるシルビア・グラブと、このシーンではモンティ役に柿澤勇人が登場する。モンティがシルビアに、自分がお金持ちになれるチャンスがあるから振り向いてほしいと説得するのだが、「実際にお金がないといや」と振っておいて、「でもあなたが必要なの」と擦り寄りキスをする。

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そんないけずでお茶目なシベラが魔性の女の情感をたっぷり醸し出しているけれど、ドロドロな感じはなく、どこか陽気な2人のやりとりは笑いさえ誘われる。それは彼女の歌う「あなたがいなきゃ」が、アップテンポのワルツだからだろうか。2人の関係が微笑ましくて、次の展開が楽しみでワクワクさせてくれる。

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そして次は、ヘンリー役の市村正親とその妹のフィービーの宮澤エマ、モンティはウエンツ瑛士という3人が見せるヘンリーの殺害シーン。モンティがボートに乗りながらヘンリーに親しげに近づき、養蜂が趣味だと知って、ある殺人手段を思いつく。また、モンティは殺人をしようと近づいたのだが、フィービーに一目惚れをしてしまう。

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フィービーも彼の内面に好意を寄せ「裏を表に」という曲をソプラノで披露する。「人は外見によらない」というしっとりとしたバラードなのだが、和やかなシーンの裏では着々とモンティの計画した殺人が行われているという、まさに人は見た目によらないというテーマを見事に表現する楽曲だ。宮澤エマのソプラノはイノセントな愛そのもの。ウエンツ瑛士は、右手にあるシーソーのような舞台装置を扱いながら朗々と声を合わせる。彼の少し陰謀めいたダーティーなファルセットと宮澤のイノセントなファルセットの掛け合いが聞きどころだ。

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そして、やっぱり市村正親の素晴らしさ。彼らの歌に合わせて、蜂に刺されて大仰に苦悶していくのだが、その仕草が圧倒的に面白い。手と足をめいっぱいに使い鞭のようにしならせながら、右から左にジグザグに走っていく。その姿は、どこかキュートで可愛くて、市村正親のオーラ全開といったところ。最後にはボートの上で、死んだり死ななかったりを繰り返し、ようやく絶命。フィービーが嘆き、モンティがほくそ笑むというシーンで、この公開稽古は幕を閉じた。

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わずか3シーンだけでも、この作品の面白さが伝わり、そして市村正親のエンターティナーとしても凄みに改めて魅了される。えんぶ4月号でも「演じている方は至って真面目に演じて、真面目に殺されていくのが大事だと思う」と語っている通り、ある意味おバカで荒唐無稽な殺人方法でも、殺される側が大真面目にリアルに演じるからこそ、笑いへと繋がる。
コメディの奥深さと面白さを存分に楽しめる作品であり、市村正親をはじめとするこのカンパニーならではの楽しさに期待が高まる公開稽古となった。
 
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【囲みインタビュー】
 
この公開舞台稽古後に囲みインタビューが行われ、市村正親、ウエンツ瑛士、柿澤勇人、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみが登壇した。
 
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市村正親(ダイスクイス家のメンバー8人役)
今日は蜂に刺されただけですから、これからが正念場ですね。意気込みは(中央にポーズ)はっ!(左手にポーズ)はっ!(右手にポーズ)はっ!(笑)。実はこの出演者の中では、ウエンツとは前々からやってみたいと思っていました。だけど避けていたんです。ということで、彼が主役で、僕は脇を8役で固めることにしました。蜂だけにね(笑)。しかも、今日は原宿で買った靴がウエンツくんと被っててね。もう仲良し!(笑)。モンティとフィービーのラブソングは、邪魔しちゃいけないと思っているけれど、演出家から言われたし、台本に書いてあるので、台本に忠実な俳優としてはやらないとね。一番高いキーのところが出番だなとわかって真面目に出ていくから面白いんだ。これから8人殺されていくので、肉体的には重労働だなという気がしています。ただ、なるべく面白くしつつも、力が抜けた面白さが出たらいいな。怪我なく千秋楽までたどり着きたい。カッキー(柿澤勇人)とは『スウィニー・トッド』(2013年)で一緒だったけれど、ほとんど全員とは初めて。ただ、カンパニーは歌のテクニシャンが多いので、とても面白い作品をお見せできるなと思います。ぜひ、皆さんで笑いに来てください。
 
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ウエンツ瑛士(モンティ役/Wキャスト)
市村さんとのシーンは先ほどが初めてでした。今回は公開稽古ですから、コメディでもカメラもあるし笑えないから、急に緊張感がでてきました。まさに本番の空気を味わいました。市村さんとの舞台は初めてです。バラエティーやテレビではご一緒させてもらえますけれど、舞台こそが勉強になると思っていますので、いい刺激をもらっています。市村さんは8役をされますが、それぞれの役の下地の経験値があることが伝わってくるので、また新しい傑作キャラクターが生まれのかなと楽しみです。シベラとのキスシーンはあんなに濃厚だとは思わなくて、柿澤くんを見ながら「えーっ」と思わず叫んじゃいました。ついでにエマちゃんとキスシーンをしたいと演出の寺さんに提案したのですが、エマちゃんにマジで断られちゃいました(笑)。
 
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柿澤勇人(モンティ役/Wキャスト)
僕たちのキスシーン、そんな濃厚だった? 今回の稽古で初めてのキスシーンだったので、いわばファーストキスですね。もちろん最高でした。ちゃんと歯ブラシもしてエチケットもしましたからね(笑)。
 
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シルビア・グラブ(シベラ役)
市村さんの稽古を見ると笑わずにはいられない。出てくるだけで笑っちゃうんですよ。同じ舞台に出るシーンがあったら笑わないように気をつけないと。
 
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宮澤エマ(フィービー役)
歌稽古は何週間もやっていたのですが、全員忙しい方ばかりでお会いする機会が少なかったから、今日は本番以上に緊張しました。なので、お稽古の段階でもスリリングで新鮮でした。市村さんはエネルギー量がすごいです。私たちのシーンで必死に歌っているところで、出てくる市村さんがやたらに面白いんです。だから私たちの必死さも、笑い声の中に埋まるんだろうなと(笑)。しかも、私が一番高いキーで歌って頑張っているシーンで……もう諦めてます(笑)。
 
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春風ひとみ(ミス・シングル役)
出ていること忘れて各場面楽しみに見させていただきました。大声で笑いそうになって持っていたコーヒーがこぼれそうに(笑)。市村さんとは初めてですし、エネルギーもオーラもあるし、役者としてキュートなんですね。本当に大好きで、楽しみです。
 
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〈公演情報〉
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ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』
脚本・歌詞◇ロバート・L・フリードマン
作曲◇スティーブン・ルトバク
演出◇寺秀臣
出演◇市村正親、ウエンツ瑛士/柿澤勇人(Wキャスト)、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、阿部裕、小原和彦、香取新一、神田恭兵、照井裕隆、安福毅、彩橋みゆ、折井理子、可知寛子、伽藍琳、高谷あゆみ、RiRiKA
●4/8〜30◎日生劇場
〈料金〉S席13,000円、A席8,000円、B席4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30)
 
 
【取材・文・撮影/竹下力】




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藤木直人主演、音楽劇『魔都夜曲』7月にシアターコクーンで上演決定!

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橋本さとし、藤木直人、マイコ、小西遼生

藤木直人主演、マキノノゾミ作、河原雅彦演出の新作、音楽劇『魔都夜曲』が、7月にBunkamuraシアターコクーンで上演されることが決まった。
舞台となるのは1930年代、“魔都”とも称された、エキゾチズム溢れる上海。1人の日本人青年を中心に、華やかさと暗部を抱えた上海の歴史に隠された秘めた恋と、時代の光と影、人間群像を、生バンドのジャズの音色と共に、華やかにドラマティックに描き出す、オリジナル音楽劇だ。

脚本は、濃密な人間ドラマを描き出し、演劇界を牽引するマキノノゾミ。演出は、大劇場からライブハウス公演まで幅広いジャンルの公演を手掛け、華やかさとエッジの効いた演出で、“今最も旬な演出家”と言って過言でない河原雅彦。いかなるエンターテインメントが展開されるのか期待が高まる。

【キャスト】

主人公・白河清隆役には、藤木直人。藤木は、時代劇『冬の絵空』で舞台デビュー後、蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』日本公演・海外公演に出演、そして蜷川の遺作となった『尺には尺を』に主演。映像から舞台まで活躍の幅を広げ、今まさに充実期を迎えている俳優。繊細な演技力と凛とした佇まいで、激動の時代に生きる”プリンス”をいかに演ずるか!
ヒロインの周紅花役はマイコ。日米ハーフの美貌、上品さと迫力を兼ね備えた演技力は、演劇界の次世代スターの呼び声も高い。今回も鮮烈な印象を残してくれることだろう。
紅花の兄、周志強役は、2017年ミュージカル『フランケンシュタイン』の怪物・アンリ役で、歌唱力とその美しき怪物ぶりが好評を得た小西遼生が演ずる。
また、「東洋のマタハリ」として名を馳せた実在の人物、川島芳子役には壮一帆。宝塚雪組トップスターであった壮の、”男装の麗人”ぶりが今から楽しみだ。
クラブのピアノマン鳥谷良治には、こまつ座『木の上の軍隊』での演技が各所から高い評価を得た松下洸平。
そして、物語の舞台となるジャズクラブ「ル・パシフィーク」の支配人であり、謎めいた雰囲気を持つ男、新田日出夫役に橋本さとし。
その他、劇団四季出身、ミュージカル『エビータ』『アイーダ』等でタイトルロールを歴任した秋夢乃、さらにコング桑田、春風ひとみ、山西惇、村井國夫、といった演劇界の実力派俳優がずらりと勢揃いした。

【ストーリー】
舞台は1939年、上海。当時の上海はフランスやイギリス、アメリカ、日本などの列強の租界地として異国情緒が溢れる都市となっていた。人々の思惑や欲望を飲み込む多国籍の都市は、”魔都”とも称された。
その都市にある男が降り立つ。男の名は白河清隆(藤木直人)。公家の血を引き父は日本政府の要人、諸国を遊学し芸術に親みながらも遊興に明け暮れていた。上海には、父からの指示で来たのだが、相変わらず遊び歩く日々。その清隆の前にある二人の兄妹が現れる。中国人の父と日本人の母を持つ、周志強(チョウ・チーチャン/小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ/マイコ)。清隆と二人の間には次第に友情が生まれていく。
新田日出夫(橋本さとし)が支配人を務めるクラブ「ル・パシフィーク」には様々な人々が集まる。クラブのあちこちでは、音楽談義も語られれば、直面する政情に熱を帯びた論議も起こり、ジャズの音色とともに、人々の思惑渦巻く不可思議な空間だった。清隆、志強、紅花は、ル・パシフィークで様々な人々と出会う。
紅花は清楚な外見からは予想がつかない自由奔放な一面ものぞかせ、清隆はそんな紅花にいつしか惹かれてゆく。しかし、ふたりの恋にはそれぞれの宿命が待っていた。志強と紅花にはある秘密があった。
時代は大きな影を落とし始めていた。時は太平洋戦争前夜。未だ目的が見出せなかった清隆も、彼の存在自体が持つ宿命により、容赦なく歴史の大いなる波に巻き込まれてゆく。
各国列強がにらみを利かせ思惑渦巻く都市・上海で、清隆は次第に自分のなすべきことに目覚めてゆく。清隆と紅花、そして取り巻く人々の大いなるドラマが展開してゆく。

この物語の主人公・白河清隆には、モチーフになった実在の人物がいる。藤原家の血筋であり、プリンストン大学留学中にはゴルフ全米学生チャンピオンに輝き、その後、父・近衛文麿首相の秘書官を務め、出征後シベリア抑留中に41才で亡くなった近衛文隆。彼のエピソードからインスピレーションを得て、フィクションとしてドラマティックな物語が創作される。 


【コメント】
演出の河原雅彦、キャストの藤木直人、マイコ、小西遼生、橋本さとしから、この作品に向けてコメントが届いた。

河原雅彦/演出
詳しいストーリーはどっかの解説で読んでいただくとして、僕の仕事は、マキノさんの重厚な脚本を華やかかつ、スリリングなエンタメとしていかに舞台上で昇華させることだと思ってます。その点では、藤木さん、マイコさんを始め、多芸に秀でた魅力的なキャスト陣がドバっと集結してくれたことはとても心強いですね。なにせ日頃から大変お世話になっているキューブ20周年記念公演を預かるわけですから。素敵な舞台を届けられるよう、僕なりに楽しみながら魂を削るのみです。

藤木直人/白河 清隆 (しらかわ・きよたか) 役
今回僕が演じるのは白河清隆という由緒ある公家の血筋でありながら自由奔放な御曹司で、二人の中国人兄妹との出会いをきっかけに戦争にむかって進む歴史の大きなうねりに巻き込まれて行きます。
どんな舞台になるか今の時点では想像もつきませんが、脚本のマキノさん、演出の河原さんとご一緒出来るのが楽しみです。
キャストも事務所の先輩が多いので稽古場で萎縮してしまうと思いますが(笑)、舞台やミュージカル経験の豊富な方々ばかりなので色々勉強したいと思います!
上海は当時の日本からみたら魅惑的な魔都と呼ぶにふさわしい街。そんな上海を舞台にした音楽と物語を是非楽しんでいただければと思います。

マイコ/周紅花 (チョウ・ホンファ) 役
「魔都夜曲」、美しくも妖しいタイトルに心惹かれました。自分にとって挑戦多き作品になりそうですが、“魔都”の言葉通り、観客の皆様を舞台の世界に迷わせ、一度観たら忘れらない、そんな作品になればと思います。

小西 遼生/周志強 (チョウ・チーチャン) 役
魔の潜む場所「魔都」の夜に流れる曲。まずはその艶かしく刺激的な香りのするタイトルに惹かれました。作品の舞台となるのは1939年の中国、上海。そこで藤木直人さん演ずる清隆と出会い、親友となる周志強という中国人の役を演じます。どのような作品になるのかはまだ未知ですが、素晴らしいキャスト、カンパニーの方々と共に、激動の時代を生きる人々の生命力を感じることが出来る作品を皆さんにお届け出来ればと思います。

橋本さとし/新田 日出夫(にった・ひでお)役 
1930年代の上海が背景とする混沌とした華やかさと闇が交錯する空気感はいかがわしくて好きです。
そんな群像劇の中で個性的な役者が揃い、埋もれてしまわないよう新田日出夫を存在させたいと思います。
かつて船乗りでジャズバーのオーナーとなり、過去に謎をもつ男。そしてジャズが似合う毒舌家。とにかくマキノさんが書いた台詞の中で生き生きと新田の言葉を吐き、河原リーダーの演出で、謎めいた50歳の枯れた色気を引きずり出してもらおう。(笑)。はい、他力本願です。


〈公演情報〉
cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』
作◇マキノノゾミ  
演出◇河原雅彦
出演◇藤木直人 マイコ 小西遼生 壮一帆 松下洸平 秋夢乃 
中谷優心 キッド咲麗花 村上貴亮 吉岡麻由子 前田悟 板倉チヒロ 
田鍋謙一郎 奥田達士 コング桑田 春風ひとみ    山西惇 村井國夫 橋本さとし 他 
●東京公演  Bunkamura シアターコクーン  7月7日(金)〜7月29日(土)  
 チケット一般発売 5月13日(土)
●愛知公演 刈谷市総合文化センター 大ホール  8月5日(土)〜8月6日(日)
    チケット一般発売  5月13日(土)
●大阪公演  サンケイホールブリーゼ  8月9日(水)〜8月13日(日)
     チケット一般発売 5月下旬予定
〈公式サイト〉http://www.cubeinc.co.jp 
                    



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