えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『カリフォルニア物語』

劇作家の作家への愛に溢れた作品で月城かなと東京初主演!宝塚歌劇月組公演『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜フィッツジェラルド最後の一日─』

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宝塚月組の男役スター月城かなとの東京初主演作品Musical『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜フィッツジェラルド最後の一日─』が上演中だ(日本青年館ホールは20日まで。大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティは6月30日〜7月8日まで上演)。

Musical『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜フィッツジェラルド最後の一日─』は「華麗なるギャツビー」をはじめとした、狂騒の20年代を象徴する、アメリカ文学史上に大きな足跡を残した作家、スコット・フィッツジェラルドの半生を描いたミュージカル。04年に大和悠河主演の宙組、大空祐飛主演の月組で初演され、06年に東京再演を果たした植田景子の意欲作で、主演のスコット・フィッツジェラルド役に月城かなとを擁して、12年ぶりの上演となった。

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【STORY】
1940年12月21日。アメリカ文学を代表する小説家スコット・フィッツジェラルド(月城かなと)は、恋人であり、保護者のような存在でもあるシーラ(憧花ゆりの)の、ハリウッドのアパートメントで、長編「ラスト・タイクーン」の執筆に取り組んでいたが、重い心臓発作に倒れる時が刻一刻と近づくのを感じていた。彼は人生の最後の幕が下りる前に、その半生と自分を取り巻いた時代と人々を思い起こす。

アメリカ中西部の田舎町セント・ポールで貧しい少年時代を過ごしたスコットは、偉大な作家となり富と成功とアラバマ・ジョージア2州に並ぶ者のない美女、ゼルダ(海乃美月)を手に入れるという、野心に燃えていた。スコットにとってゼルダは夢のすべての象徴だった。そんな彼の才能を認めたスクリブナーズ社の編集長マックス(悠真倫)の尽力により、1920年「楽園のこちら側」で文壇デビューを果たしたスコットは、ニューヨークにゼルダを呼び寄せて結婚。アメリカに訪れた空前の好景気の中で、ハンサムな人気作家と、彼が描くヒロインのモデルであり、フラッパーガールのシンボルでもあるその妻は、瞬く間に時代の寵児となっていく。
だが、大衆受けする売れっ子作家としての名声も手放したくないながら、本格派の芸術作品を書きたいとの作家としての欲求の間で揺れ動くスコットは、連日連夜のパーティに明け暮れる日々の中で、次第に自己の葛藤を肥大させていく。一方ゼルダもまた「人気作家の妻」としてではなく、自分自身で自己実現を果たしたいという想いに苛まれていた。
そんな妻の想いを知らぬまま、スコットは1924年すべてをやり直そうとアメリカを離れ、南仏のリヴィエラに居を構え、長編「華麗なるギャツビー」の執筆に作家生命を懸けて打ち込んでいく。そんなスコットの姿に更に焦燥と不安を募らせていったゼルダは、彼女に想いを寄せる海軍士官エドゥアール(英かおと)と密かに親密な関係を築いてしまう。妻の異変に気付いたスコットは、その疑惑をも「華麗なるギャツビー」の世界に投影させて作品を書き進めていたが、遂にゼルダとエドゥアールの密会現場に遭遇し、ゼルダを激しく責める。絶望したゼルダは多量の睡眠薬を飲み自殺を図り、かろうじて一命はとりとめたものの、すでに二人の間には修復不可能な亀裂が生じていた。その傷口を見つめたまま二人はリヴィエラを去る。
「華麗なるギャツビー」を書きあげたスコットは、名実ともにアメリカ一の作家との賞賛を浴びる中で、1人の青年の原稿に才能の煌めきを感じ、彼をマックスに紹介する。その青年こそアーネスト・ヘミングウェイ(暁千星)だった。
そして1929年、ニューヨーク株価の大暴落により世界恐慌がはじまり、狂騒の20年代・ジャズエイジの時代は終焉を迎え、その時代と共にあったスコットの栄光に彩られた人生も、大きく変転していく。スコットの描く小説は空疎な絵空事と捉えられるようになり、リアリズムから立ち上がる骨太な芸術作品を志向するヘミングウェイが次々に発表する作品群が、皮肉にも作家フィッツジェラルドの脅威となっていく。やがて妻ゼルダは精神に異常をきたし、医師(響れおな)に全快の見込みはないと告げられる。スコットはゼルダの治療費と娘スコッティ(菜々野あり)の教育費の為に、意に添まないただロマンチックなだけの恋愛小説を書き飛ばす日々を送らざるを得ず、筆が荒れると共に酒に溺れてゆき……

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小説に限らず、音楽でも美術でも、作品が生まれた時代の評価と、後世の評価が大きく隔たることはしばしばある。特に、スコット・フィッツジェラルドのように作家自身が生きた時代と、その作品とが分かち難く結びついていた作家の場合、時代にもてはやされた分だけ、その終焉と共に作品が不当に低く評価されてしまう面があるのは、避け難い事実だろう。実際、こうして作家スコット・フィッツジェラルド自身を主人公にした本作に接しても、或いはかつて宝塚歌劇団に在籍していた劇作家荻田浩一が創り、月影瞳が一人芝居で演じた、フィッツジェラルドの妻ゼルダを主人公とした舞台『ゼルダ』や、やはり霧矢大夢が一人芝居で演じた同じゼルダを主人公とし、奇しくもゼルダ最後の日を描いているウィリアム・ルース脚本のストレートプレイ『THE LAST FLAPPER』等の作品を観ても、フィッツジェラルドの生み出した小説世界と、彼らの実人生があまりにも近しくオーバーラップすることに改めて驚くほどだ。ましてや所謂バブルが弾け、天国から地獄にも似た激変の中で苦しんだ人々が、狂乱の時代に熱狂した対象にむしろ憎しみの目を向けたとしても不思議ではない。

植田景子の描いたこの作品Musical『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜フィッツジェラルド最後の一日─』には、そうしたある時期には時代の徒花と考えられていた作家スコット・フィッツジェラルドへの、深い愛情が満ち溢れている。夢を追い続けた青年の日々。時代の寵児となり巨万の富を得て尚、真の芸術家を志向する姿勢。作家としての名声が凋落しても、身を削って妻や娘を安楽な生活に置こうとする誠実さ。この作品で描かれるスコット・フィッツジェラルドの苦悩と、あくまでも真摯な姿からは、劇作家植田景子が彼に寄せる強い想いが迸るようだ。
とは言え実のところ、この作品が「スコット・フィッツジェラルドの半生を描く芝居」として創られていて、月城かなとがフィッツジェラルドを演じている役者TSUKISHIROだという謂わば大枠の設定、二重構造が果たして必要だっただろうか?という小さな疑問もないではなかった。特にラストシーン近くで「スコットの死をどう表現するかが勝負だ」という趣旨の台詞を月城が言った時、「あ、そういえば役者役だっんだっけ?」に近い、どこかでびっくりしたような気持ちになったほど、あまりにも作品世界にに没頭していただけに、別にストレートに月城かなとがフィッツジェラルドを演じているで良いのではないか?と思いもした。
けれども、スコット、ゼルダ、ヘミングウェイ、更にその時代に生きた人々がその後歩んだ人生を語るだけでなく(人生を語るだけなら、役の本人が語ったとしても成り立つ)、彼らを後世がどう評価しどう感じたか、つまりは現代の劇作家植田景子が彼らを如何に尊敬し愛しているかを、どうしても言葉として残したかった作家の情熱が、この大枠を創らせたのだろうと思えば、その熱もきちんと受け取ろうという気持ちにさせられる。初演から14年の時を経た今の植田景子が、このテーマを一から取り上げたとしたら、或いは別の表現方法を選択したかも知れない。それでも細部には様々に手を入れつつも、敢えて大ナタを振るわなかったことに、1人の劇作家が1人の作家を愛した気概が感じられた。

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その感触を増幅したのが、主演の月城かなとのどこか朴訥な持ち味だろう。初演を担当した大和悠河のアイドル性、大空祐飛の極めつけのスタイリッシュと、現時点の月城との最も大きな違いは、男役としての素朴さだ。そこには計算し尽くさなくても素のままで美しい月城の恵まれた容姿と、その素材にしては比較的抜擢が遅かった人ならではの、促成栽培ではないからこその穏やかさとがあって、その魅力がこの作品のスコットの誠実さに直結する効果を生んでいた。中でも細やかで深い芝居には強く引き込まれ、すでに観ている作品にも関わらず二重構造を一時忘れさせたほどのパワーが秘められていたことに感嘆する。東京での初主演に際して、男役月城かなとが芝居の人であることが改めて再確認できたのも収穫で、更なる期待を抱かせる機会になったのが何よりだった。

ヒロイン・ゼルダの海乃美月はスコットの夢の象徴としての存在感がくっきりと舞台に立ち上るのが、大舞台で重ねた大役経験の蓄積を感じさせる。月城の誠実さに対して、享楽的でエキセントリックな面を端々に漂わせていくのが、後半の展開につながっていて見事。月組期待の娘役として抜擢された当初から、むしろ大人っぽい個性だったことが学年を重ねてしっくりと馴染んできて、逆に可憐さや儚げな雰囲気をもまとってきたのが発見で、この役で更に一皮剥けた印象が強く、作品に相応しいヒロインぶりだった。

アーネスト・ヘミングウェイの暁千星は、役柄自体の出番が1幕の終盤になってからなだけに、「待ってました!」感の強い登場が鮮やか。月城に鼻持ちならない部分がほとんどないだけに、ヘミングウェイの立ち位置はむしろ難しかったと思うが、早期抜擢の急カーブでスター街道を駆け上ってきている暁の持つ、若いけれども十分に場慣れしているという空気感が絶妙に作用して、そんなスコットとの対比がよく出ていた。抜擢に芝居力が追い付いてきたのも頼もしい上に、やはりフィナーレのダンスナンバーは絶品。ポーズしているシルエットだけでゾクゾクさせるのは暁ならでは。非常に考えられた良い配置だった。

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また、一人前の作家を育てて初めて一人前の編集者になれる、という美徳が生きていた時代の編集者マックスを慈愛深く見せた専科から特出の悠真倫。どこかで母親的存在とは言いつつも、スコットの最後の恋人として月城にちゃんと添える娘役魂が光ったシーラの憧花ゆりの。この人がスコットの傍を去らざるを得なくなる状況があまりにも切なかった秘書ローラの夏月都。等、スコットの周りの人物たちの献身をベテラン勢が美しく描き出せば、ゼルダの浮気相手エドゥアールの英かおとが良い意味のアクの強さを、スコットの娘スコッティの菜々野ありが純真さだけでなく少女の敏感さをそれぞれ確かに演じて気を吐いたし、ゼルダの担当医の響れおな、スコットに辛辣な批評家の颯希有翔がポイントの出番で作品の的確なピースになっているのも月組芝居の伝統を感じさせる。とりわけ若手ホープの風間柚乃が、時代に忘れられていたスコットの小説の美点を、そうとは知らずにスコット本人に語る学生として、短いながら極めて重要な場面を少しもあざとくなく際立たせたのは賞賛に値する。ギャツビーの影、失業者などの役どころもそれぞれ陰影深く演じ、踊り、素質の高さをここでも印象づけていた。

総じて、最下級生の蘭世惠翔までそれぞれに大きな役割りがある作品の美点を、出演者全員が体現していたのが素晴らしく、月組の地力を感じさせる公演となっている。

〈公演情報〉
宝塚月組公演
Musical『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜フィッツジェラルド最後の一日─』
脚本・演出◇植田景子
出演◇月城かなと ほか月組
●6/30〜7/8◎梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈料金〉全席 6,800円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場シアター・ドラマシテイ 06-6377-3888


【取材・文・撮影(1幕)/橘涼香 撮影(2幕)/岩村美佳】






『カリフォルニア物語』
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宝塚男子部の青春を描く舞台『宝塚BOYS』華やかにビジュアル公開!

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かつて実在した宝塚歌劇団・男子部の、可笑しくも切ない青春を描く舞台『宝塚BOYS』のビジュアルが発表された。

2007年初演以降、4度の上演を重ねる、伝説の舞台『宝塚BOYS』。宝塚歌劇団の100年を超える歴史の中にかつて「男子部」が特設された、という事実に焦点を当てた、可笑しくも切ない青春グラフティであり、多くのファンを獲得している作品である。今回の公演発表時も話題となった。
 
終戦直後の1945年12月から1952年の9年間、4回にわたり、宝塚歌劇団の舞台への出演を目的に、男性が募集された。合格者は25人。それぞれの過去を背負う彼らは「明日の宝塚スター」を夢見てレッスンに励む。しかし1954年3月、「男子部」は解散。彼らは宝塚大劇場に立つことはできなかった.
敗戦から再起してゆく日本とともに夢に懸けた、そんな彼らの青春と挫折を描く。
5回目の上演となる今回は、初の2チームによる公演となり、まったくテイストの異なる2つの「BOYS」が誕生する。

sea omote「team SEA」
sky omote「team SKY」

2チームのビジュアルは、それぞれWキャストのチーム名、「team SEA」と「team SKY」に相応しく青を基調に、燕尾服を着たBOYSがチームごとに一斉に並ぶシックなビジュアル。
またチラシの中面は、“今”のキャストたちの自然体のビジュアルで目を引く。

『宝塚BOYS』
 
さらにアフタートークのメンバーも決定し、プロモーション映像も公開された。
 
プロモーション映像 第一弾

【アフタートークメンバー】
〇東京公演
8月8日(水)13:30 良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久
8月17日(金)17:30 永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平、愛華みれ
8月18日(土)17:30 永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平、山西 惇
〇大阪公演
9月1日(土)12:30 永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平

〈公演情報〉
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『宝塚BOYS』
原案◇辻 則彦 (「男たちの宝塚」神戸新聞総合出版センター刊)
脚本◇中島淳彦 
演出◇鈴木裕美
出演◇
「team SEA」
良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久
愛華みれ、山西 惇
「team SKY」
永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平
愛華みれ、山西 惇
●8/4〜19◎東京 東京芸術劇場 プレイハウス
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日 10:00〜18:00)
●8/22◎名古屋 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466(月〜土 10:00〜19:00  日・祝休)
●8/25・26◎久留米 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
〈お問い合わせ〉ピクニック チケットセンター 050-3539-8330(平日11:00〜17:00)
●8/31〜9/2◎大阪 サンケイホールブリーゼ
〈お問い合わせ〉ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888 (11:00〜18:00)
〈料金〉S席 8,800円 U25 5,000円(全席指定・税込)
〈チケット一斉発売〉2018年6月23日(土)


キキとトンボに福本莉子&大西流星 ミュージカル『魔女の宅急便』開幕!

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人気アニメを原作にミュージカル化、2017年に新しいミュージカル版となった『魔女の宅急便』が6月15日、東京・新国立劇場中劇場で開幕した。(24日まで。7月4日・5日はメルパルクホール大阪で上演)

原作の「魔女の宅急便」は児童文学作家・角野栄子が1982年〜2009年の27年間に渡り執筆した全6巻の児童書。1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒット、日本のみならず世界的に有名な作品となった。1993年〜1996年には、蜷川幸雄氏演出によりミュージカル化され、2014年に実写映画化、そして2016年にはイギリス・ウェストエンドにて舞台化が行われた。
2017年には、若手新進気鋭の制作チームにより、新しいミュージカル版を制作!連日大盛況のまま幕を閉じた。その大人気ミュージカルがフレッシュなキャストを迎え、帰ってきた!
 
キキ役に大抜擢されたのは、第8回東宝シンデレラグランプリを受賞した福本莉子。今作品が初舞台・初主演となる。トンボ役には、関西ジャニーズJr.で活躍中の大西流星。さらに、生田智子、11代目うたのおにいさんの横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス)、元宝塚トップ娘役の白羽ゆりが脇を固め、物語を盛り上げる。 

【登場人物・配役】
キキ/福本莉子…コリコの街にやってきた13歳の魔女
トンボ/大西流星…コリコの街に住む学生
コキリ/生田智子…キキのお母さん
オキノ/横山だいすけ…キキのお父さん
フクオ/藤原一裕(ライセンス)…おソノさんの旦那さん
おソノ/白羽ゆり…コリコの街のパン屋のおかみさん

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横山だいすけ 生田智子 福本莉子 大西流星(関西ジャニーズJr.)  白羽ゆり 藤原一裕(ライセンス)

開幕前日となる6月14日、公開フォトコール&囲み取材を行われた。

福本莉子/キキ役
最初にお話を聞いた時は不安が大きかったけど、演出家の方も明るくて楽しいし、キャストの皆さんもとても優しくしてくださって、今は現場が楽しくて仕方がないです。フライングは、最初は怖かったけど、やってみると、ジェットコースターみたいでとても楽しいです。観ているのと自分がやるとのでは全然違うけど、初日を迎えるのが本当に楽しみ。好きなシーンは、フライング、ダンスシーン、トンボとのパン屋での喧嘩のシーン、オソノさんとのシーン、
全部です!!(生田さんに促されて)お母さんとの喧嘩のシーンも見どころです!!!
ハートフルなミュージカルで、キュンキュンするシーンもあって、とても癒やされると思います。精一杯頑張るので是非、劇場に観に来てください!!

大西流星/トンボ役
(いつものジャニーズ公演と違って)緊張している。両側に女性がいるのが不思議(笑)。緊張もあるが、やるにつれて『魔女の宅急便』をどんどん好きになっていきます。自分のパートだけではなく、全部のシーンが本当に素敵です。実は、前回キャストの阿部顕嵐くんと一緒に食事をしたんです。「ここのシーンやってて楽しいよね」と共有できて、本当にすごく楽しかった!顕嵐くんが温かく励ましてくれて、背中を押してくれたのが何よりも嬉しかったですね。前回の舞台は大阪公演を観に行ったのですが、お客としてしか観てなかったので、今更ながらにもっと詳しく観とけばよかった!とちょっと後悔してます(笑)。
外部の舞台は初めてですが、現場では莉子ちゃんも演出の方も関西の方なので、関西弁で明るくて楽しいから、もはや稽古場がホームという感じです。ホテルにいるとホームシックになりますね(笑)。でも莉子ちゃんが最近標準語になってきて、東京に染まってきたなと感じてます(笑)。
原作よりも、ミュージカルは、キキとトンボの関係性がより深く現れています。トンボがキキのことをLIKEからLOVEに変わっていく瞬間を、キキとトンボが成長していく姿を是非見届けて欲しいです。

〈公演情報〉
ミュージカル『魔女の宅急便』
原作・監修:角野栄子(『魔女の宅急便』福音館書店刊)
脚本・演出:岸本功喜 ■作曲・音楽監督:小島良太 ■振付:舘形比呂一
出演:福本莉子 大西流星(関西ジャニーズJr.) 
生田智子 横山だいすけ 藤原一裕(ライセンス)/白羽ゆり ほか
●6/15〜24◎東京 新国立劇場 中劇場
●7/4・5◎大阪 メルパルクホール
〈料金〉S席10,500円、A席8,000円(全席指定・税込)(税込・全席指定)※未就学児童入場不可
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(前日10:00〜18:00)

『大人のけんかが終わるまで』
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誕生40周年のアニバーサリーイヤーを飾る舞台『銀河鉄道999』間もなく開幕! 中川晃教・凰稀かなめ インタビュー

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1977年の連載開始以来、78年のテレビアニメ化、79年の劇場版アニメ化が大ヒットとなるなど、日本のアニメーション史上の不朽の名作として輝く松本零士の「銀河鉄道999」。その誕生40周年のアニバーサリーイヤーを記念して、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜が6月23日から明治座で上演される。(30日まで。のち北九州、大阪公演あり)

富裕層だけが機械の身体を持ち永遠の命を謳歌する未来社会で、迫害され、母親を殺された少年・星野鉄郎が、謎の美女・メーテルと共に銀河特急999号に乗り込み、機械の身体をくれる星を目指す旅に出る。そんな物語の主人公・星野鉄郎を演じる中川晃教と、旅の途中で出会い鉄郎に大きな影響を与える女宇宙海賊・クイーン・エメラルダスを演じる凰稀かなめが、偉大な作品に取り組む意気込み、お互いのこと、また多くの人々に愛されるキャラクターを演じる楽しさと難しさを、語り合ってくれた「えんぶ6月号」の対談を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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真っ白でシンプルな鉄郎少年と
女海賊クイーン・エメラルダス

──不朽の名作『銀河鉄道999』が舞台化されるに当たって、星野鉄郎として、またクイーン・エメラルダスとしてオファーを受けた時の気持ちはいかがでしたか?
中川 僕は今35歳なので、まさか16歳の鉄郎役がくるとは思っていなかったから、僕でいいの? という気持ちは正直ありました。でも松本零士先生にお会いして、先生がこの作品に込めた想いを伺い、2018年の今、舞台化することの意味や、伝えていくべきものの大切さを感じて。やってみよう、やりたい! と思いました。
凰稀 私は顔に傷を持つ女海賊であるクイーン・エメラルダスの孤高なイメージに、どこか自分とリンクするものを感じて、是非やりたいと。後は単純に戦いたかったのもあるかな(笑)。宝塚の男役時代には、様々なアクションや殺陣もやっていたけれど、退団してからおしとやかな役が続いたので(笑)。
──世界の三大美女系の役柄が多かったですね。実際に今、演じることになった役柄については、それぞれどう感じていますか?
中川 鉄郎は、誰にも負けない夢と憧れ、機械の身体を手に入れるんだ! という希望を持っているけれども、それ以外は本当に真っ白な少年で、何かを出されたら素直に驚くし、子供扱いされたら反発する。そんなシンプルな少年として、作品の中に存在したいです。
凰稀 クイーン・エメラルダスはイメージとしては怖いけれど、実はトチローのことをずっと思い続けている、優しさを持った女性で。彼女のそうした人間臭さをとても面白く感じるので、早くお稽古がしたいですね。クイーン・エメラルダスとして生きたい。
中川 メーテル役のハルカさん、キャプテン・ハーロック役の平方元基君、トチロー役の入野自由さん等々、色々な個性が集まったワクワク感が大きくて、それがこの大きな作品を創り上げる原動力にも、壁を乗り越える力にもなると思うから、本当に稽古が楽しみだね。

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共通点も多く
男同士的な感覚もある二人

──お二人が、お互いに感じている魅力や印象を伺いたいのですが。
中川 実は僕たちは同い年で、更に『銀河英雄伝説』に出ているという、共通点もあって。
凰稀 私は『銀河英雄伝説』のラインハルト役が、宝塚のトップお披露目公演だったの。
中川 僕はその舞台を観ていたから、今回クイーン・エメラルダスが凰稀さんって聞いた時、パッとそのイメージが浮かんだ。マント捌きが素晴らしくて、惹きつけるカリスマ性があって。あぁ、クイーン・エメラルダスそのものだなって。でも、一昨年、岩谷時子先生のコンサートで共演した時の印象がまた全然違ったんだよね。なんて綺麗な人なんだろう! こんな綺麗な人がいるんだ! って圧倒されて。異次元の人というか、僕の人生でこんなに綺麗な人に出会うことがあるとは思えなかったほど綺麗だったから。
凰稀 (爆笑)。
中川 その感覚が、劇場版で鉄郎とエメラルダスが初めて出会うシーンにつながる気がした。本当に空気を変えることができる人だよね。あれは何なの? やっぱりどこかでスイッチを入れる感じ?
凰稀 まぁ、スイッチは入れられるかな。でも最初からそうできた訳じゃなくて、宝塚でトップになるまでの長い間に、自分を磨いて、磨いて、できるようになったというか。それには1人になる時間が必要だったんですけどね。
中川 それがさっきの、エメラルダスの孤高な姿が自分にリンクするところがあるってことにつながるんでしょう?
凰稀 うん、そう。私から見た中川君は「ミュージカル界の王子様」。
中川 ちょっと! それ絶対思ってないでしょう?(笑)
凰稀 思ってるよ!(笑)私も、勉強の為に中川君の舞台はいっぱい観ていて、ハートがしっかりある、とても繊細なお芝居をする方という印象が強くて。もちろん歌が素晴らしいのは言うまでもないので、歌っている姿に見入ってしまうんです。
中川 同じ時代を生きて、場所は違えど自分を磨き続けてきたという共通点もあって、更に元男役さんだから、男同士的な感覚で思いっきりぶつかっていけるし。
凰稀 全然OKです!
中川 同志として、『銀河鉄道999』の舞台を突き詰めていく為の、最高のパートナーだと思います。

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心さえ動いていれば
どんな役でも成立する

──お二人とも多くの人に愛されているキャラクターを演じていますよね。中川さんは『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』のスヌーピー、凰稀さんは『ベルサイユのばら』のオスカル。
凰稀 そこでオスカルが出てくるんだ!(笑)スヌーピーとオスカル! 
中川 同い年で、同志で、スヌーピーとオスカルっていいよね!(笑)
──そういう絶大な支持を得ているキャラクターを演じる上での楽しさ、また難しさはどうですか?
中川 やっぱり鉄郎しかり、スヌーピーしかり、皆さんがキャラクターを愛していれば愛しているだけプレッシャーはあります。スヌーピーって何をしても許されるんだよね。その愛される理由って何なのだろうと考えたし、原作にできる限り忠実なスヌーピーでありたいと思ったし、同時に僕が演じるならではのこだわりも持っていたかった。
凰稀 私は自分もオスカルが大好きだったから、自分が描く理想のオスカルを信じようと。男として育てられたのだから、いくらアンドレの前だと言っても、いきなり女々しくはなりたくないという点にはすごくこだわりましたね。でも、その役が犬でも心はあるわけですよね。演じる部分では。
中川 うん、それはある。
凰稀 だから、演じる人間の心が動いていれば、ちゃんと成立すると思う。特に今回は、私たち周りの人間が関わることで、中川君の鉄郎に影響を与えていく訳だから、中川君はありのままでいいと思う。
中川 そう言ってもらえるのはすごく嬉しいし、その言葉を信じて、ありのままで頑張ります。これだけ偉大な作品に関わらせて頂く幸せを感じながら、スタッフ、キャスト全ての力を結集して、『銀河鉄道999』の世界観を舞台に生み出し、最高のエンターティンメントをお届けできるように、頑張っていきましょう!

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なかがわあきのり○宮城県出身。01年自身の作詞作曲による「I WILL GET YOUR KISS」でデビュー。02年日本初演のミュージカル『モーツァルト!』の主役に抜擢され、初舞台にして第57回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第10回読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞。以後音楽活動と共に数々のミュージカル、ストレートプレイに出演。近年の主な舞台作品は『CHESS』『グランドホテル』『フランケンシュタイン』『ビューティフル』。9月には多数の演劇賞を受賞した『ジャージー・ボーイズ』の再演が控えている。
 
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おうきかなめ○神奈川県出身。2000年に宝塚歌劇団で初舞台。12年、宙組トップスターに就任、数々の作品で活躍し、15年に惜しまれつつ退団。16年『1789−バスティーユの恋人たち−』マリー・アントワネット役で女優デビュー。舞台を中心に、コンサート、テレビドラマ、CDアルバムの発売など、多岐に渡って活躍中。近年の主な舞台作品に、ミュージカル『花・虞美人』、リーディング・ドラマ『愛にまつわるいくつかの…』、『1789─バスティーユの恋人たち─』(再演)など。

〈公演情報〉
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舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜 
原作・総監修◇松本零士 
脚本◇坪田文 
演出◇児玉明子
出演◇中川晃教 ハルカ 染谷俊之 矢沢洋子 雅原慶 美山加恋 入野自由  お宮の松 小野妃香里 塚原大助 /凰稀かなめ(特別出演) 平方元基  ほか
●6/23〜30◎東京・明治座
7/21〜22◎北九州芸術劇場ホール
7/25〜29◎梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030
 
www.999-40.jp


【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】


 

『大人のけんかが終わるまで』
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