えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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ミュージカル『エリザベート』2019年6月〜8月帝劇で上演!

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小池修一郎演出・訳詞によるミュージカル『エリザベート』の上演が決定。新キャストを迎えて、6月7日から8月26日まで東京・帝国劇場にて公演を行う。

今回の2019年版には、エリザベート役は花總まり・愛希れいか(初)、トート役は井上芳雄・古川雄大(初)、ルイジ・ルキーニ役は山崎育三郎・成河がダブルキャストで演じる。このほか、フランツ・ヨーゼフ役に田代万里生・平方元基(初)、ルドルフ役に京本大我・三浦涼介(初)・木村達成(初)、ルドヴィカとマダム・ヴォルフ役に未来優希、ゾフィー役は剣幸・涼風真世・香寿たつきがつとめる。

エリザベート役の愛希れいかは、今年8月〜11月の月組公演、ミュージカル『エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)―』でエリザベート役を演じて宝塚歌劇団を退団した。また今回トート役で出演する古川は、2012、2015、2016年版でルドルフ役をつとめている。フランツ・ヨーゼフ役の平方元基も2012年にルドルフ役を演じた。

〈公演情報〉
ミュージカル『エリザベート』
脚本・歌詞◇ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲◇シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞◇小池修一郎
出演◇
エリザベート(オーストリア皇后) 花總まり/愛希れいか
トート(黄泉の帝王) 井上芳雄/古川雄大
ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者) 山崎育三郎/成河

フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝) 田代万里生/平方元基
ルドルフ(オーストリア皇太子) 京本大我/三浦涼介V木村達成
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ  未来優希
ゾフィー(皇太后) 剣幸/涼風真世/香寿たつき

2019年6月7日〜8月26日◎帝国劇場





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リーディングドラマ『シスター』いよいよ開幕! 水夏希からコメント到着

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水夏希・マギー
桐山連・鈴木勝秀・水夏希


2017年3月にサンケイホールブリーゼで上演し、大反響を呼んだ『シスター』。6回目となる今回は、年末の上演にふさわしい豪華で個性的な出演者で、明日、12月17日から21日までよみうり大手町ホールにて上演する。

【出演者スケジュール】
12月17日(月) 19時:高垣彩陽 ・古屋敬多
12月18日(火) 14時:秋本奈緒美・伊藤裕一/19時:屋比久知奈・尾上松也
12月19日(水) 14時:草刈民代・田中哲司/19時:徳永えり・稲葉友
12月20日(木) 14時:黒川芽以・佐伯大地/19時:水夏希・マギー
 ※19時の回はトークショーあり(水夏希・マギー・鈴木勝秀)
12月21日(金) 14時:水夏希・桐山漣

この公演の「水夏希×マギー」「水夏希×桐山漣」のリハーサルが12月12日に行われ、初顔合わせとは思えないくらい熱のこもった稽古が2組続いた。リハーサルを終えた水夏希にコメントをもらった。

【水夏希コメント】
──たくさんの朗読劇にご出演されていますが、久々のスズカツ作品ということで、リハーサルを終えての意気込みをお聞かせ下さい。 
 お久しぶりにお会いしましたが、相変わらず淡々と、でも静かな思い入れの熱さとご自分の世界を楽しんでいらっしゃる感じが、スズカツさんだなぁと嬉しくなりました。1回限りのセッションを楽しんでくださいとのお言葉。楽しむためにしっかり準備して臨もうと思います。

──この作品は姉と弟の物語ですが、『姉』という役の印象はいかがですか?
 実際には三姉妹の真ん中なのですが、妹弟のような下級生が沢山いますし、双子ではありますが片割れは妹のようでもありますので、実人生での使える関係性を反映しつつ、弟がいる時間を楽しみたいと思います。

──公演を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
 1回限りのセッション。本当に稽古場でも絶対に見られないようなスパークがあると思いますので、是非お見のがしなく!
 

【メッセージ動画(水夏希・鈴木勝秀)】
                                               
〈公演情報〉
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リーディングドラマ『シスター』
作・演出◇鈴木勝秀 
●12/17〜21◎よみうり大手町ホール
 
12月17日(月) 19時:高垣彩陽・古屋敬多
12月18日(火) 14時:秋本奈緒美・伊藤裕一/19時:屋比久知奈・尾上松也
12月19日(水) 14時:草刈民代・田中哲司/19時:徳永えり・稲葉友
12月20日(木) 14時:黒川芽以・佐伯大地/19時:水夏希・マギー(※トークショーあり)
12月21日(金) 14時:水夏希・桐山漣

〈料金〉6800円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉atlas 03-6279-0545(平日12:00〜18:00)

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朝夏まなとの魅力が弾ける!冬の熱いラテンミュージカル『オン・ユア・フィート!』上演中!

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80〜90年代のヒットチャートを席巻した、世界の歌姫グロリア・エステファンの、栄光と挫折、波乱万丈の半生を熱いラテンミュージック&ダンスに乗せて描くミュージカル『オン・ユア・フィート!』が、日比谷のシアタークリエで上演中だ(30日まで)。

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ミュージカル『オン・ユア・フィート!』は、全世界でのレコード売上1億枚以上、『CONGA!』『1-2-3』など数々のヒットソングを生み出し、80〜90年代のヒットチャートを席巻した「グロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーン」のヴォーカル、グロリア・エステファンの半生を、馴染深いラテンミュージック&ダンスに乗せて描くミュージカル。ブロードウェイで2015年11月に開幕するやいなや、幅広い世代の圧倒的支持を受け、780公演のロングランを続け、2017年8月に閉幕したのちも現在全米ツアー真っ最中だ。今回の上演はそんな作品の本邦初演であり、元・宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなとが、『マイ・フェア・レディ』のヒロイン・イライザ役に続き、退団後2作目で初の単独主演となるグロリア・エステファンに扮し、グロリアの夫・エミリオにミュージカル界で進境著しい渡辺大輔、グロリアの母に元宝塚歌劇団雪組トップスターで、女優として数々の大作に主演してきた一路真輝が参加する等、豪華な顔ぶれによる舞台が展開されている。

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【STORY】
歌の大好きなグロリア(朝夏まなと)はキューバ移民の両親のもと、開放的なマイアミで暮らしていたが、戦争によって身体が不自由になった父・ホセ(栗原英雄)や、家族の世話に追われる日々を過ごしていた。だがある日、グロリアの歌の才能にいち早く気づいていた祖母・コンスエロ(久野綾希子)の計らいで、地元で名の知れたバンドのプロデューサー、エミリオ・エステファン(渡辺大輔)の前で歌を披露することになる。はじめは恐れをなしていたグロリアだったが、妹・レベッカ(青野紗穂)に励まされ、キーボードに向かって歌いはじめるうちに、歌う喜びを爆発させていく。そんなグロリアが自分たちバンドを地元の人気グループから全米のトップグループに押し上げる力を持っていると確信したエミリオは、彼女をバンドのボーカルとして活動を展開しようとする。仕事上のパートナーとしてだけでなく、人間同士としても次第に惹かれていくグロリアとエミリオ。だが、グロリアの活動が広がっていくに連れて、そもそもグロリアが歌手になることに、自身の苦い経験から反対していた母・グロリア・ファハルド(一路真輝)との亀裂は大きなものになっていき……

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既成のヒット曲を使用して紡がれるジュークボックス・ミュージカルには大きく分けて、このジャンルの勢いを世界的に拡大させる起爆剤ともなった『マンマ・ミーア!』をはじめ、来年3月日生劇場での再演が決まっている『プリシラ』等、既成の楽曲を新たに創作した物語に当てはめて構成されるものと、シアタークリエに熱狂を巻き起こした『ジャージー・ボーイズ』や、帝国劇場で上演され話題を集めた『ビューティフル』のように、楽曲を歌った歌手の伝記を本人の曲で紡いでいくスタイルとがある。いずれも、楽曲自体がすでに高い知名度を誇っていることが、作品の価値を音楽が左右するミュージカルにとってこの上ない利点であり、この系譜の作品が次々に世に出ているのも、当然だと言えるだろう。
その後者の系譜に属する『オン・ユア・フィート!』は、現在も活躍しているラテンミュージックの歌姫グロリア・エステファンの半生を、「エミリオ&グロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーン」制作のヒット曲、オリジナル楽曲を基に構成されている。その全編がラテンミュージックに溢れていることそのものが、同じ系譜の作品たちとこの作品を大きく色分けする個性になっていた。もちろんジュークボックス・ミュージカルのもうひとつの側面でもある、楽曲を物語に当てはめる為にSTORYがジャンプする傾向がこの作品にも大きく、キューバ革命やアメリカとの関係等の背景を理解していた方がよりグロリアの物語に入りやすい部分はあるのだが、そうした細部にあまりこだわらなかったとしても、作品のテンポの良さと熱気に浸ることができるのが、客席にいて心地良い。

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それは、プロのラテンダンサーを加えるなど、徹底的に熱いラテンの風にこだわった翻訳・訳詞・演出の上田一豪の、リズミックなサウンドで押してくるポップな作品運びのテンポの良さはもちろん、これがミュージカル単独主演デビューとなったヒロイン・グロリアを演じる朝夏まなとの個性に由来するところが大きい。宝塚歌劇宙組のトップスター時代から、太陽のスターとも称された朝夏の持ち前の明るさ、あくまでもポジティブな真っ直ぐさが、グロリア役の、引いては作品の根幹を見事に支えた効果は見逃せない。しかも、ある意味で神に選ばれた者の運命なのかも知れないが、グロリアがスターに上り詰めていく過程は、決して単純なサクセススト—リーとは言い難い。母親との確執、有名になっていくに連れて生じるプロデューサーでもある夫との方向性を巡る差異の果てに、更に大きな困難が彼女を襲う。それでも舞台に重苦しさがないのは、朝夏の持つ太陽のようなパワーと、ラテンミュージックの歌姫であるグロリアとが、見事にシンクロしたからに他ならない。長い手足のスラリとしたプロポーションで着こなすジャンプスーツも、なびかせるロングヘアも抜群に似合い、宝塚退団後わずか1年で、女優としてここまで個性を活かせる役どころに巡り会った朝夏の、やはり選ばれし人である力を感じさせた見事な主演ぶりだった。
 
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グロリアを見い出し、のちに人生のパートナーになるエミリオの渡辺大輔は、英語があまり上手くないという表現が訛りで再現されている難しい台詞もある中で、登場した瞬間から目を惹きつけるスター性と、何よりも常にこの人からこぼれ出る誠実な温かさとで、エミリオ像を構築している。夫であると同時に優れたプロデューサーでもあるエミリオが、要所要所で下していく決断がグロリアの運命を変えていくのだが、そこに計算高さや怜悧さといったものをほとんど感じさせず、熱い情熱と愛情をにじませるのが渡辺ならではで、グロリアが惹かれるのも最もだと思える魅力的なエミリオ像になった。非常に残念ながら休演となった相葉裕樹の不在を渡辺が埋めたことは、すべての救いにもなる頼もしさで、相葉の一日も早い回復を祈ると共に、渡辺の貢献に心からの拍手を贈りたい。

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また、グロリアの家族がスペシャルに豪華な歌い手揃いなのも今回の座組の特徴で、その中でもやはりグロリアと意見を異にする母・グロリア・ファハルドの一路真輝は、スペシャルゲストスターとも呼びたい存在。自身がスターダムに乗る可能性を父親に阻止され、家族の為に生きてきた過去があるという設定で、ともすれば娘の成功に嫉妬を抱いている母親という、非常に難しい母娘関係に見えかねない役柄だ。けれども一路が演じることによって、自分が選択せざるを得なかった人生を否定されることの焦燥と同時に、穏やかな暮らしの中に平凡な幸せを見出しているからこそ、娘を案じている母という色が出たのは、一路の穏やかで柔らかい持ち味あったればこそ。回想シーンのショーステージも鮮やかにキメて、宝塚の後輩である朝夏の主演デビューに大きな華を添えていた。

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娘が世に出るチャンスを摘んでしまったことを深く悔やんでいるからこそ、孫のデビューを後押ししようとする祖母コンスエロの久野綾希子、病床のシーンが大半の父ホセの栗原英雄というミュージカル界の重鎮が脇を固め、グロリアの妹レベッカにも歌唱力抜群の青野紗穂が揃い、それはこの家族の血を引けば歌姫も生まれるだろう…という説得力には絶大なものがある。

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それだけに、作品中はなんと贅沢な役者の使い方か…と思わせるが、だからこそラストシーンでそれぞれがナンバーを歌い継ぐ「MEGAMIX」で盛り上がれること請け合い。最大の困難にぶつかったグロリアにカンパニー全員が想いを送る「REACH」が心に染みるだけに、ラストのパワフルなテンションの最高潮ぶりがなんとも楽しい。それを支えるひのあらたをはじめとしたアンサンブルメンバーも実力派揃いで、クリスマスシーズンにやってきた本格的な冬の寒さを吹き飛ばす、劇場でしか体験できない熱気に満ちた舞台となっている。

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初日を控えた12月8日囲み取材が行われ、朝夏まなと、渡辺大輔、一路真輝が公演への抱負を語った。

【囲み取材】
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──遂に開幕する今のお気持ちを聞かせてください。
朝夏 皆様本日はお忙しい中ありがとうございます。グロリア・エステファン役の朝夏まなとです。いよいよ今日幕が開きますが、今日まで本当にあっという間に時間が過ぎていって、キャスト・スタッフの皆さんが一丸となって日本初演を熱く盛り上げようという気持ちが高まっているので、皆様に熱い舞台をお届けしたいと思いっております。よろしくお願いいたします。
渡辺 今まーちゃん(朝夏)がほとんど言ったのですけれども(笑)、本当に熱い舞台で2018年の締めくくりに相応しい舞台になっているので……(少し言い淀み、役柄のエミリオの台詞に訛りがあることを指して)最近は訛りが酷くなっているので、ちょっとおかしくなっているのですが(笑)、2018年に鬱憤がたまっているな!と思っていらっしゃる方は是非おこしください!発散できます!よろしくお願いします。
一路 暖冬と言われたこの2018年の冬、なんと今週末から冷え込むそうで(笑)。それとは反対にシアタークリエは熱く燃え上がっておりますので、是非皆様楽しみにして欲しいなと思っております。
──実在の人物を演じるに当たっての役作りはいかがでしたか?
朝夏 今現在も活躍されているグロリア・エステファンさんの半生を演じさせて頂くのですけれども、やはり歌手でいらして、私もこうして人前に立って表現する仕事をしていますので、すごく共感できると言いますか、わかる、理解できるというところがたくさんあって。挫折や色々な問題を抱えながらも、周りの人の助けがあってステージに立つグロリアの半生に、良い時も悪い時もあることが劇的に描かれている作品ですので、そのあたりを丁寧に繊細に演じたいと思ってやっていました。皆様に共感して頂けるような役作りができているといいなと思いますので、楽しみに観て頂きたいです。
──渡辺さんは、更に訛りがあるということでしたが。
渡辺 今も訛りを入れて話した方が良いですか?(爆笑) 
朝夏 なんで!(笑)
一路 そんなわけない!(笑)

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渡辺 そうですね(笑)。エミリオという方は、後に(グロリアの)旦那になり、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンのプロデューサーでもあるのですが、とにかく明るいです。そして意志が本当に強くて目上の人に対しても折れない、周りに対する影響力があるという部分と、愛する人に対して、家族に対しての愛情は120%で、真正面からぶつかっていく形の、すごく熱い男性です。たぶんこの日本でも観に来てくださった男性の方に共感して頂ける人物だと思いますし、自分もエミリオに習ったことがたくさんあります。ですから男性のお客様にはエミリオという男に憧れてみても良いのでは?と思いますね。確かに訛りもあるのですが、そこはちょっと愛嬌、コメディタッチになっているので、おおいに笑って楽しんで頂きたいと思っています。
一路 私は世界の歌姫グロリア・エステファンの母親のグロリア・ファハルドをさせて頂きます。朝夏さんが演じているグロリアをずっと見ていて、この子が世に出て行くことを止めるべきか、押すべきかという悩みがすごくある母親です。お母さんも葛藤しながら、でも心の底では娘を温かく見守っている、ラテンのキューバ出身のお母さんの熱いものというのを、今までの私の役とはちょっと違うのですが、本当に朝夏さんのグロリアと渡辺君のエミリオが素敵なので、私もそれに乗っかってラテンの熱い血をお見せしたいと思います。

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──稽古を重ねていく中で発見した、お互いの魅力はどうですか?
朝夏 初共演の渡辺さん、大ちゃんはすごく真面目で(渡辺が笑うので)えっ?ダメ?(笑)エミリオのことをずっと考えていて、とても真面目な方だと思っていたら、エミリオになった時の素晴らしきコメディセンスと、パパ感がすごくて!
渡辺 ほぅ〜!
朝夏 こんなに大きい私をちゃんと包んでくれる包容力を持っていらして、素敵だなと思っております。
渡辺 ありがとうございます!(記者に)ここは絶対残してくださいね!(笑)。
朝夏 そして一路さん、私はいずみさんとお呼びしているのですが、お母さんとの場面はいつも対立していて、ケンカしているような間柄なんですが、普段はとても気さくで、ちょっと…いえ、ちょっとどころじゃない天然で!(爆笑)。
一路 すみません!(笑)
朝夏 数々の面白いエピソードがあるのですが、ここで話すとあと1時間くらいかかってしまうので(笑)、おいおいにまた話していきたいと思いますが(笑)、本当に素敵なお母さんで、宝塚を卒業してこうやってご一緒させて頂けて幸せだなと思っています。 
──渡辺さんから見た朝夏さんは?
渡辺 1番はじめにお会いしたのは『1789』の舞台を観に来てくださった時だったのですが、その時の印象とずっと変わらないのが常に笑顔で、太陽のような存在というのが変わらない。例えて言うと自分が花だとしたら、太陽の朝夏さんがずっと照らしてくれていて、その太陽がないと自分は咲けないという存在の方です。またグロリアになった時の自分を見つめる目が、本当に愛してくれている目で自分は幸せなんです!(笑)。ですから、それが皆様に伝わればなぁ…と思いますし、話が前後しますが、お二人のグロリア家の家族の物語というのがとても好きで、その中心にいるグロリアに紆余曲折ある、精神的にナイーブな部分をしっかりと演じられていて、エミリオを演じていない時にもフォローしてあげたくなります!

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──一路さんとは役柄としては対立してしまうとのことですが。
渡辺 そうなんですけど、本当に優しいんですよ一路さん!気配りが皆に対してあります。前にコンサートでご一緒させて頂いていて、役を演じるという意味では初めてなのですが、自分としてはあの対立するシーンもすごく楽しみにしていて、あそこはコミカルにお母さんとのコミュニケーションをとりたいですし、その後に、お母さんとなかなか分かち合えないという部分があるのですが、その関係性も自分としては興奮材料のひとつで。やっと分かち合えた!という時に、本当に目頭が熱くなるというか、稽古場から涙を流してしまっていました。すべてを包み込む愛という、母親ここにあり、母親というのはこういうものというね。このくらい情熱ある母親を日本の皆さん目指しましょう!と言いたいくらいの、温かさで。娘が見ていないところでスッとフォローを入れる、本当に一路さんありきのグロリア家だと思っているので、そこをお楽しみになさってください。
──一路さんはどうですか?
一路 本当に上げられたり、下げられたりしていますが(爆笑)。今回私は宝塚の後輩の朝夏さん、20年離れているのですが、その朝夏さんを母親目線、元上級生目線で見ているのですが、本当にこの格好を見て頂ければわかるように「朝夏まなとここにあり!グロリア・エステファンここにあり!」という舞台なので、宝塚ファンの方にも、ミュージカルファンの方にも喜んで観て頂けると思います。もうそのまま稽古場でも皆の太陽であり、それをフォローしている大ちゃんが、ちょっと(朝夏の)喉がガラっとしたら、すぐに水を持って行っちゃう(笑)、というすべてが微笑ましくて。その中で私がいつも怒っているお母さんというのがちょっと辛いのですが、そんなことは通り越して、二人が素敵だからこのカンパニーもすごく温かいので良いと思います。「若者たち頑張れ!」みたいな。
朝夏 カッコいい!

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──グロリア・エステファンの曲の中で、特にお好きなものは?
朝夏 ええ〜?
渡辺 難しいね!
朝夏 全部良い曲なんです!バラードもノリノリの曲も全て良い曲で。
一路 選べないね!
朝夏 選べないですね。どうしましょうか(笑)。
──ではこの作品の中での見どころは?
朝夏 他のキャストの皆さんも素晴らしい迫力ある熱いダンス、今回本格的にラテンダンスをやられているペアの方も出演されるのですが、本当にキレッキレで。
一路 ラテンの世界にどうぞお越し下さい!というね。
朝夏 更にグロリア・エステファンの名曲が詰まった「MEGAMIX」というシーンがカーテンコールについていますので!
一路 各キャストがそれぞれ歌い継いでいくメドレーがあるのでね。
朝夏 そこは特に見どころですね。
渡辺 あと個人的にはアンサンブルの皆さんが色々な役を演じられている中で、本当に終盤に出てくる「REACH」、皆の想いがグロリアに届けというところが、色々な人たちへの想い、家族への想いに全部当てはめられる曲になっているので、そこが素晴らしいと思うので全員に注目して欲しいです。

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──では最後に朝夏さんからメッセージをお願いします。
朝夏 今三人の話しを聞いて頂いてもおわかり頂けたと思いますが、楽しい楽しい舞台になっています。キャストの皆が和気藹々と助けてくれますし、この日本初演の『オン・ユア・フィート!』が、1人でも多くの皆様に観て頂けて、平成最後の冬を皆で盛り上がりたいと思いますので、どうぞ千秋楽までよろしくお願い致します!シアタークリエで千秋楽を終えたあとには、博多、愛知、大阪・梅田へと参りますので、そちらの方もどうぞよろしくお願い致します。

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〈公演情報〉
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ミュージカル
『オン・ユア・フィート!』
脚本◇アレクサンダー・ディネラリス
音楽・歌詞・編曲◇グロリア・エステファン/エミリオ・エステファン(エミリオ&グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン制作のオリジナル楽曲より) 
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪 
振付◇TAKAHIRO/藤林美沙/金光進陪 
出演◇朝夏まなと 渡辺大輔(Wキャスト) 青野紗穂 栗原英雄 久野綾希子 一路真輝 ほか 
●12/8〜30◎シアタークリエ 
〈料金〉11,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
 https://www.tohostage.com/onyourfeet/

〈全国ツアー公演〉
●2019/1/4〜6◎福岡・博多座
〈お問い合わせ〉博多座電話予約センター 092-263-5555
●1/9〜10◎愛知・刈谷市総合文化センターアイリス大ホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●1/17〜20◎大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888



【取材・文・撮影/橘涼香】 

 


『暗くなるまで待って』


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一層彩りを深めた迷宮への誘い『ダンスカンタービレ2018』上演中!

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DIAMOND☆DOGS(D☆D)のメンバーとして活躍するかたわら、優れたクリエーターとして構成・演出・振付のジャンルでも才能を発揮している森新吾が中心になって繰り広げる、ショーアクト『ダンスカンタービレ2018』Mori Shingo & 8 Foxy Girlsが銀座の博品館劇場で上演中だ(16日まで)

『ダンスカンタービレ』は、昨年5月に森新吾初の主演作品として発信したショーアクトで、19世紀末のロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」をモチーフに、森と風花舞をはじめとした女性陣だけで紡がれた作品。そのダークでミステリアスな、感性を刺激するステージは大好評を博し、D☆D充電期間中の2018年、森はこの作品を核に「カンタービレシリーズ」と銘打った新プロジェクトを始動。11月にサイエンスホールで上演された男優だけのストーレートプレイ『アクトカンタービレscene1 〜 Smoky Dog 〜』が喝采を集めたのち、1年半ぶりの再演となる、今作品『ダンスカンタービレ2018』の幕が開いた。

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とは言っても『ダンスカンタービレ2018』は、昨年春の初演バージョンから更に深化を遂げ、作品の持つ物語性の骨子こそ変わらないものの、一層深い彩りと夢とうつつの狭間の迷宮を立ち上らせている。初演を観た方にも「そう来たか!」という驚きや発見があるだろうし、今回の上演で初めて作品に接する方、特に『アクトカンタービレscene1 〜 Smoky Dog 〜』から続いてこの作品の扉を開けた方には、森新吾というクリエーターの振り幅の広さが実感できるに違いない。

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実際、初演時はゲストだった町田慎吾が、森演じる男の良心とも、影とも、はたまた現実の姿とも見える役柄を演じることで、木野村温子と共に創り出す異空間の意図するところが明確になっていたり、そのゲストが日替わりで演じていた刑事役を、初参加の田野優花が女刑事として通して演じることで、更に大きな仕掛けが用意される等、作品の見え方がより鮮明になった部分は大きい。だがそれでいて、敢えて正解を求めようとしていない、理解するのではなく感じて欲しい、見た人の数だけ感じかたがあって良いという余白があるのもこのショーアクトの豊かさで、それが森新吾その人のものづくりに対する懐の深さを感じさせていた。

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何より構成・演出・振付・主演を務める森の、確実に増したセンターを務める力が作品に芯を通している。それは初主演の機会だったこの作品の初演時よりも、この2018年バージョンが深みを増した最も大きな理由のひとつで、物語の中心にいることに森自身が格段に馴染んできたのを感じる。やはりライトの中で、舞台の上でこそ表現者は育っていくのだなと深い感慨を覚えた。クリエーターの森が、表現者の森に求めるものも、この後もっと深くなっていくに違いない。そう実感できる主演ぶりに拍手を贈りたい。

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同じく初演からの続投組では、もはや別格の感さえある風花舞の表現力が更に凄味を増していて目が離せない。謂わば物語の円の最も外側から周り続けなから、やがて核心へと迫ってくる役柄だが、持ち前の男前なダンスの切れ味と、元宝塚月組トップ娘役という出自から放つ無垢なものが、並び立って作品を底支えした力は絶大だった。

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また、森を取り巻く女性たちの中でも大きなパートを担っている藤田奈那の表現力が格段の進歩を遂げているのも大きく、初演時に残っていた固さが完全に払拭され、しなやかに舞台に位置していたのが、役割りをより鮮やかにする効果になった長岡美紅、PSYCHE、橋本由希子もそれぞれの表現がより豊かになり、舞台上での個性が更に明確になって、持ち場を固めているのが頼もしい。

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他方、初参加のメンバーでは、舞羽美海の宝塚雪組でトップ娘役を務めていた当時から群を抜いていた愛らしさ、可憐さがジャンルの異なるダンサーの中でひと際輝いただけでなく、退団後育んできた妖艶さや女性美が相まって何とも蠱惑的。優れたダンサーでもある一面も存分に発揮されていて、舞台をより高みへ引き上げる一翼を担っている。

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女性刑事役も務める田野優花は、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』のサリー役が打ってつけだった姿を思うと、同じ女性かと見まごうほどのシャープな表現で魅了する。この人が新たに刑事役に扮したことが作中大きな意味を持つが、その展開を唐突に感じさせない存在感が際立った。伊藤佳耶芽もこの個性溢れる陣容の中で、きちんと自分自身を魅せているのが才能を感じさせた。

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そして町田慎吾が加わったことが前述したように、作品の骨格をより鮮明にしていて、元々憑依型の表現者である町田の、突き詰めた役柄の造形が強烈なインパクトを放っている。時にただ通り過ぎるだけという出番もある中にも、必然と意味を感じさせるのは流石の一言。ダンスと表現が全く浮かずに融合しているのも素晴らしい。この町田が対照にいることによって、木野村温子が誘う背徳の香りもよりくっきりと立ちあがる効果になっていて、初演時に比して一層役柄の必要性が高まり、木野村の身体表現はもちろん、怖さのある笑顔が印象的だった。

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これら新しい組み立て方によって日替わりゲストの出番が集約されたからこそ、その日替わり感が強まっていて、「悪の華」を思わせた初日の東山義久がもたらした残像がなんとも強烈。 中塚皓平、植木豪、長澤風海が刻むアクセントも、それぞれに鋭いものがあるだろう。
 
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総じて、クリエーターとしてはもちろん表現者としての森新吾の確かな進化が感じられる舞台になったことが嬉しく、「カンタービレシリーズ」の発展に更なる期待の高まる舞台となっている。 

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〈公演情報〉
『ダンスカンタービレ2018』Mori Shingo & 8 Foxy Girls
構成・演出・振付◇森新吾  
出演◇森新吾/風花舞 舞羽美海 藤田奈那/長岡美紅 PSYCHE 伊藤佳耶芽 橋本由希子 木野村温子/田野優花  町田慎吾 
日替りゲスト◇東山義久(12日) 中塚皓平(13日) 植木豪(13日夜・15日夜・16日) 長澤風海(13日夜・14日・15日昼) 
●12/12〜16◎博品館劇場 
〈お問い合わせ〉博品館劇場 03-3571-1003



【取材・文・撮影/橘涼香】



『暗くなるまで待って』


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